花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

ダイニングに案内されると、そこには広いダイニングテーブル。
どこに座ったらよいか分からなくて、もたもたしていたら、
西門さんが、
「滋ちゃんは、俺の隣ね。」
といって、席に案内してくれた。
滋ちゃん?って突っ込みたくなったけど、まぁ、いっか。
あたしの前には道明寺司。
その隣には、花沢さん。
あたしの両隣は、西門さんと美作さん。
なんか変なポジション?って思ったけれど、よく分からないから流されるがまま・・。


西門さんは、茶道西門流の家元候補。
話ている感じでは、かなり女慣れしているっていうか、軽い感じ?
でも、話上手なんだよね。
西門さんのおかげで、この夕食も苦痛ではなくなったから、感謝かな。

美作さんは、美作商事の御曹司。
御曹司の友達は、御曹司って訳ね。
話によると、マダムキラーだとか。
あたしに言わせると、不倫なんて、不毛っていうか、その良さが全く分からないんだけれど、
御曹司っていうのは、きっとあたしには理解できない人種なんだろうな。
でも、マダムキラーだけあって、なんていうか、繊細なんだけど、落ち着いた雰囲気で安心できそうな人。

花沢さんは、やっぱり花沢物産の御曹司。
類は友を呼ぶ?っぷぷ。
瞳の透き通った感じがクールな人。
何を考えているのかよく分からないけれど、時々笑う姿にドキッとしちゃった。
こういう無表情な人って、ちょっと笑っただけでも、なんか嬉しくなっちゃうよね。

そして、最後は道明寺司。
滋さんのお見合い相手。
この人は、みんなの話を総合すると、やっぱり女嫌いってことらしい。
ふーん。怖そうだけれど、見た目はカッコいいのにね。もったいない。
まあ、口が悪いから、マイナスポイントの方が高いわね。

「お前ら、こんな奴と仲良くなってどうすんだよ。」
はぁ?こんな奴?
「まぁ、まぁ、司。仮にも1か月以上、一緒に過ごすんだろ?」
「一緒に過ごすわけじゃねぇよ。邸にいるってだけだろ。」

「そうですよ。私も、断りきれなくってこういうことになってますけれど、
両親には、お見合いは断るって伝えてますから。
それでも、この夏休みだけはって言われちゃったから、仕方なく来ているんです!」

そりゃ、こんな男に興味もないけれど、
あんまりな言われようにちょっとムカっときちゃう。
はっ、いやいや、だめだめ、冷静に、冷静に・・。
あたしは滋さん、あたしは滋さん・・。

「けど、まっ、道明寺と大河原なら、文句の付けようがないな。」
「同感。」

「なっ、何言ってるんですか!」
ちょっと、余計なこと言わないでよ。
お断りだっていってるでしょうがっ。

「んなこといったって、俺らの世界じゃ、両家が乗り気になってる縁談を断るのはむずかしいっしょ?」
むむっ。
「そんなこと、ありませんよっ。お互いに断ればいいんです!」
「だから、それが無理だって。」
「だって、好きじゃない人と結婚なんてできないでしょう!?」
やばっ、なんか乾杯で飲んだシャンパンが回ってきたみたいだ。

「なになに、滋ちゃんは、好きなやつがいるわけ?」
「いませんよっ!」
あっ、さらにやばいかもっ。
でも・・、ここはこれでいいかもな。
彼氏がいた経験もないのに、彼がいるふりもできないし。
もちろん、好きな人なんて、いたこともないもん。

「へぇ。」
「なら、いいじゃん。司、お買い得だよ。」
「おいっ!余計なこというなっ!」
「無理です。」
即座にこっちを向いた道明寺司とにらみ合う。
両脇では、西門さんと美作さんが声を立てて笑っていた。
「「案外、お似合いジャン?」」


「滋ちゃん、なんで司じゃだめなの?」
と美作さん。
「好きじゃないんだから、当たり前でしょう?
それに、道明寺さんだって、このお話に乗り気じゃないでしょう?」
「そう決めつけるのは、まだはやいよね?」
と花沢さん。
道明寺司は無言を貫いている。

「え?」
「だって、二人は今日知り合ったんでしょ?だったら、好きになるかも知れないでしょ。」
この人が、口を開くのも意外で驚いちゃったけど、
確かに、あたしは、道明寺司をよく知らないわけだから、
初めから決めつけちゃうのはおかしい・・。
って、いやいや、違う。あたしは好きになりに来たんじゃないんだから!
あぁ、やばいなぁ、なんかシャンパンが回ってきて、眠くて思考回路がおかしい・・。

「そうかも知れないけど、でも、あたしは、会社のために結婚するなんて嫌だな。
結婚は、本当に好きな人としたいもん。
両親とか、会社とか、関係ないよ。
それに、お金持ちと結婚したからって、幸せになれるわけじゃないでしょ。
自分で選んだ人と一緒になるから、幸せになれるんだよね?」
そうだよね、滋さん。
あ~何を言ってるんだろう、あたし。
だんだんと瞼が重くなってきたあたしの視界のなかに、複雑な表情の道明寺司が映ったような気がする。

「だったら、これから好きになればいいんじゃないの?」
そんな言葉が聞こえたけれど、だんだん眠くなってきて、
あたしはテーブルに腕をおいて、突っ伏してしまった。


*****


「すっげ~、意外だったな。」
「マジ、ビビった。」
「俺は、なんとなく、司の気持ち、わかるけど?」
「マジか?類。」

ダイニングで眠ってしまった滋を起こそうとした俺たちに、
司が言ったんだ。
「俺が運ぶから、そのままでいい。」

自他ともに認める女嫌いの司が、女を横抱きにしてリビングを出て行った。
ふだんは、女に触れられることを極端に嫌っているくせに、自ら抱いて行ったんだ。
使用人ならいくらでもいる邸だ。
司が運ぶ必要なんてないのに。

「司のタイプって、ああいう子なのか?」
「俺たちの周りにはいないタイプだな。純情?」
「ありゃぁ、絶対処女だな。間違いない。」
「いいんじゃね?童貞と処女。」

「なんだか、逆に応援したくなるよね、あの二人。」
という類も、なんだか意外だった。





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