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Happyending

Happyending

私のクローゼットの中いっぱいに収まった洋服たち。
スーツが10着もある・・。
インナーは色違いも含めて20着。
靴が3足と鞄が3つ。
アクセサリーが・・・やだ、これダイヤだよ。
それに、ドレスやワンピースは必要ないよね?

多すぎるよ・・・多すぎる。
友達だからなんて言うけど、そのレベルは遥かに超えてるし、例え恋人だったとしてもこんなプレゼントはないでしょ?

どうしよう・・・。

今日袖を通してしまったドレスはこのまま頂く約束をしちゃったけど、まだ袖を通していない服はやっぱり返した方がいいよね?
靴やバッグ、そうそうジュエリーなんてもらえる訳ないし。

はぁ。
ホント、常識はずれ・・・。
買っている時に釘をさすべきだったんだ。

うーん。どうしよう。
今って、専務は仕事中だよね。


散々悩んだ私は、その夜、勇気を出してメールをすることにした。
仕事中だったら迷惑だけど、メールなら。

折角買っていただいたけど、全部は頂けない。
でも、何て書いたらいいの?


結局・・・

『道明寺専務へ
今日は本当にありがとうございました。
夕方に受け取りましたが、予想以上に多くの品物で、
全てを頂くわけには参りません。
今なら返品可能だと思いますので、そうさせて頂けませんか?
              牧野つくし  』


ポチッ。

ふぅ・・送信しちゃったよ。

返品するのに、伝票とかいると思うんだよね。
そういうの、ちゃんととってあるのかなぁ?





***



すっげぇ楽しかった。

何がって・・牧野とのデートのことだ。
いや、あれはデートじゃねぇけど。
ビジネス以外で女をエスコートしたことなんて今まで一度もなかった。
エスコートつっても、女と手なんか繋がねぇし、かろうじて腕を貸すぐらいだ。
けど、あいつの手は抵抗なく掴んでた。
なんか、守ってやりたくなる。
そんな女なんだよな。

あのダセェ格好をどうにかしてやろうと本気で思った。
途中からは、あいつを着飾りたくて仕方なくなって、あれこれ試着させた。
フィッティングルームから出て来る度にワクワクした。
はっきり言って、フルオーダーしたほうが良かったとは思ったが、それは時間がかかるからあいつも困るだろうと思ってやめた。その代わりに細部にわたって注文を付けといた。

この俺様が跪いて、スカートの丈をチェックしたり、靴を履かせたり。
ウエストやら袖丈やらを入念にチェック。
つーか、ウエストなんかすげぇ細くて折れそうだった。
女ってあんなに細いのか?今まで意識したこともなかった。
足首なんて棒切れみたいで、俺の指がぐるりと回っちまう。
女の足を触ったのも初めてで、そんなことをしてる自分にビビった。
「ちょっと・・止めて下さい」とか小さな声で言われても止めらんなかった。
焦ってる牧野が面白いし、あいつに近づきたくて仕方なかった。

そういや、あいつ胸はねぇな。
俺に群がってくる女は胸の谷間を強調している奴らが多い。
見たくもねぇものを見せられてるようで、気分がわりぃんだ。
けど、あいつは・・・
あの服の中を覗いてみたくなるんだよな。
案外牧野ぐらいが丁度いいんじゃねーかと思うが、そう思う俺はどっかおかしいのか?

でもまぁ、今日は全身を採寸はさせといたから、今後はオーダーできる。
あいつに似合いそうなものはだいたい分かったし。
あいつは、俺の友人って立場になったわけだしな。
何でも買ってやれる。
すげぇ楽しみ。


それに、昨日のあいつのドレス姿はかなり良かった。
胸元がV字に開いたカシュクールドレス。
胸が強調され過ぎず、ほっそりとしたライン。
あいつは足の形が良くて、膝下なんてそこらのモデル以上に綺麗だ。
ヒップは上がってるし、それなりの格好をさせればかなり目を引く女になる。
実際デパートから出る俺たちを見て、周りの客は牧野に釘付けだった。
ま、俺が見立てたんだけど・・。

そんな牧野を見て、俺はすげぇ嬉しくなった。
自慢して歩きたいぐらいに。
自分が見立てた服で女が綺麗になるって事が、こんなにいいもんだとは知らなかった。
なのに、邸に帰ろうとかいうバカ女。
折角可愛くしたのに、なんで帰るんだっつーの。

でも・・あいつの良さはそこじゃねーな。
着ている服とかそんなもんじゃなくて、
クルクル変わるあの表情がいいんだよなぁ。

____また会いてぇ・・とか思っちまう。




携帯の画面を操作して、牧野つくしが登録されていることを確認する。
そして、何故かニヤける。
このプライベート携帯は、幼馴染の3人と姉ちゃんぐらいしか登録されていなかったのに、そこにあの牧野つくしを加えた訳。
それは・・やっぱ、あれだ。
結構、気に入ったっつーか。
なんか、助けれやりたくなるっつーか。
そんな理由だ。
あいつからなら、連絡が来てもいいと本能的に思った。
いや、連絡して欲しい。
頼ってもらいてぇ・・。

それに、聡二郎もあきらも牧野と繋がってんのに、俺だけがダチじゃねぇのもおかしいだろ?

ニューヨークの社交界で、どんな令嬢もピンとこなかったのに、あいつには初めから目がいった。
どんなにダセェ格好していても気になった。



そんなことをあれこれと思い出しつつ、
仕事帰り、リムジンの中で携帯を眺めていたところで、

「専務。」

正面から、西田の声が掛かった。
やべっ。相当ニヤけてたかも知れねぇ。
ぐっと表情を引き締めた。

すると、西田から思いもしない言葉が・・・

「どうされましたか?どなたか、意中の女性でもいらっしゃいましたか?」

あぁっ!? 意中の・・・女?

「専務が携帯ばかり御覧になっているのは珍しいですね。どなたかからの連絡をお待ちなのでは?」

はっとする。
そうだ、さっきからずっとこの携帯を見て、あいつから連絡がこないか期待してる。
そして連絡がこないなら、こっちから連絡しようかと考えていた。

「意中ってなんだよ、意中って!」
「・・・好意を寄せている女性と言い換えましょうか。」

・・・・・好意。
マジか・・・。

「もしかして、俺に、好きな女がいるとでも思ってんのか?」
「違いましたか?」

自分で言って、その言葉に驚く。

_____好きな女。


まさか!
俺があいつを?
そんな訳ねぇだろ?
俺は今まで一度だって、女を欲しいと思ったことはねぇんだ。


俺が女を好きになるなんて、あり得ない・・。


だから、
「バーカ。そんなんじゃねぇよ!トモダチだっ。ダチッ。」
なんて答えた。

俺に、女のトモダチなんて今までいたことはない。
それを知っている西田は、

「それは、ようございました。」
「は?何でだよ?」
「そのままの意味でございます。」
「はぁ?」


しばし放心状態のまま、気が付けばリムジンが停車していた。

「明日は、8時にお迎えに上がります。」

と西田が言ったところはニューヨークの道明寺邸前。
マンションではなく、こっちに帰って来るのは予想外だったが、そのままリムジンを下りた。


玄関ロビーで、携帯のバイブ音が鳴る。

プライベート携帯にメールが来ている。
しかも・・・牧野だっ!

さっとスクロールして、

・・・・。
・・・・・・・なんだ?このメールは?


この時の自分の気持ちは今でも良くわからねぇ。
電話をするとか、メールを返すとか、いろんな方法があったと思うが、


「おい、嶋田。牧野つくしの部屋はどこだ?」


俺を出迎えた古参執事の嶋田が目を丸くした。


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Comments 3

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Happyending  
こんばんは!

いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
最近ゆっくり書くモードで急ごうという気力がないので、展開が遅いなと思っています。が、まぁ、のんびーりと読んでいただけたら嬉しいです。

さてさて、
スリ●様
今回は司も鈍感というか、女を好きになるなんて信じられねぇ!と思っている感じ(笑)。そうそう、この日はつくしはオフの設定です。いつもはつくしが鈍くてじれじれって思いますが、今回は司もかよって感じ(笑)。どうぞ、しばらくおつきあい下さい。

バ●様
あはは。早速戻ってきちゃいました。
勢いがあるときに、書けるところまで書く(笑)。そして途中立ち止まる・・・。これね。司はつくしにはまっちゃってるのに、気づいてないんですよ、好きだって・・・。いや、誰がみても好きなんだけど・・(笑)。ジレジレ。もうしばらく、これで・・お願いします!

少しテニスしただけで、やっぱり腰が痛い・・。
ストレッチもしてるのに・・なかなか難しいですねぇ。
一応、明日もAM5:00予定です!

2017/09/21 (Thu) 22:39 | EDIT | REPLY |   
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2017/09/21 (Thu) 10:57 | EDIT | REPLY |   
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2017/09/21 (Thu) 06:01 | EDIT | REPLY |   

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