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Happyending

Happyending

「・・・う・・ん・・。」
「起こしたか?」

え・・?
専務の声・・・なんで?
そーっと目を開ければ、部屋の明かりが眩しい。

あれ?どうしたんだっけ?
うっ・・えっ?
目の前に専務のドアップ。
そして、ちょっと視線をずらすと、専務が全裸なのが分かる。

パチパチと瞬きを繰り返して、やっと思い出した。
そうだ、私・・・初めて・・・。

うっ・・わぁ・・!!

はっと自分の姿を確認すると、私も素肌を晒していて、明かりが煌々と灯っているということは、専務からは丸見えな筈で・・。

「やぁっ!!」
慌てて布団をかぶろうと毛布を探したら、

「もう、全部見たけど・・。」
シレッと専務がそう言った。

パクパクと口を動かしても、声が出ない。
しっ・・信じらんないっ。
電気消してって言ったのに!

「すっげぇ綺麗だな、お前。」

・・・嘘つき。
私なんて、胸も小さいし、ナイスバディとは程遠いよ。
このアメリカにいれば、それがよくわかる。

「電気消してって言ったのに・・嘘つき。」

専務も初めてだった言ってくれたの、嘘じゃないよね。
それが凄く嬉しかったんだよ。
だけど、この世の中には、専務に釣り合う家柄や容姿を持った女性がたくさんいることだって知っている。
そんな女性が羨ましい。
今更だけど、せめてもう少し魅力的な体だったら・・
なんて思っていたら、

「仕方ねぇだろ、お前の上にぶちまけちまったんだ。そのまま眠れねぇだろ?バスに連れて行こうかと思ったんだけど、その前に体拭かねぇと・・・」

あれ・・確かに専務がタオルを持っている。
ん・・?私の上に、ぶちまけた?
・・・え?
それって・・いったい何を・・・?

「それって・・・どういうこと・・?」
「お前が煽るからだろ。避妊の準備なんかして来てねぇし。」
「あ・・・。」
「外には出したけど、一応洗っとくか?今更、意味ねぇか。俺は全く構わねぇんだけど、やっぱ今、子供が出来たらお前は困るだろ?」
「・・・・・・。」

俺は構わねぇ・・けど・・・子供が出来たら?
専務が羅列する言葉の意味が、分かるようで分からなくて。
私の頭は完全にパニック。

けど、だんだんとその意味が分かってくる。

「いやーっ!!」

ううん、嫌じゃないけど・・でもっ、でもっ・・・
専務ったら、何言ってんの?
私ったら、何てことしちゃったの?

「今更、嫌とか言ってんじゃねーよ。いいから、バス行くぞ。」

専務から逃げようとしたのに、お腹が痛くて、足に力が入らなかった。
そのまま専務に抱き上げられて、バスルームへ向かうことになる。




バスタブにはすでにお湯が張られていた。
どうやら、専務が準備したみたいだ。
専務に支えられながら、シャワーを浴びる。
この頃になると、もう体を見られてるとか、そういうことがどうでもよくなってる私って、結構神経が図太いのね。
足に力が入らなくて、専務に支えられてないと立っていられない。
専務の大きな手が私の体を自由に触ってる。
数時間前までならあり得なかったこと。
だけど、この人はもう、私のパートナーで、
私の恋人・・・なんだよね。
嘘みたい・・・。

冷静になると、さっきは見る余裕なんてなかった専務の体にも目がいった。

専務こそ、綺麗だ。
整った躯体。
あのスーツの下はこうなってたんだね。
どこもかしこも堅い。
うちのパパも弟の進も、もっとポチャポチャしていたような気がする。
あ、そうか、無駄なお肉が付いてないんだ。
すごーい。

自称尽くす男だという専務は、サクサクと私の体を洗っている。
あ・・クスグッタイ・・・

「ひゃっ・・くすぐったい・・」
「お前、相当くすぐったがりだな。エスコートするだけで笑いやがって。」
「だって・・。」
「まぁ、これから毎日洗ってやるから慣れるだろ?」
「ええーっ?」
「同じとこに住んでんだから、毎日一緒に風呂入れるだろ?」
「何言ってるの?そんなのダメだからね。」

その言葉で我に返った。
幸せで、ちょっと感覚が麻痺してたみたいだ。

専務のプライベートのパートナーになる人は、『道明寺家が認めるレベルの女性』。
そのカテゴリーに私は入っていないんだ。

専務は、私のことを好きだって言ってくれた。
私だけだって言ってくれた。
その言葉が嘘だなんて思っていない。
だから、私だって覚悟を決めて専務を受け入れた。

でも・・現実は、そんなに簡単じゃないよね?
専務は、どう思っているんだろう?
今私を好きだということと、財閥の跡取りとしての感情は別・・なんだろうか・・・。
それに、このことが社長に知れたらどうなるの?


専務と一緒にバスタブに浸かった。
後ろから抱きしめてくれる専務の腕の中が心地いい。
この場所を誰にも渡したくない。
この人を独り占めしたい。

だけど、もしかすると、専務のような人たちの世界では、『恋愛』と『結婚』は別なのかも知れない。
そんなことに気付いた。
つまり、社長が言いたかったことは、専務とそう言う関係になってもいい・・だけど、結婚は認めない・・・そう言うことなのかも。
結婚は、道明寺家が認める女性でないとダメってことなんだ・・きっと。

私はたぶん、深いため息を吐いていたんだと思う。

「お前、また、何か考えてんだろ?」
「え?」
「いつもそうだな。なんだかモゴモゴ言って、ため息吐いたり。なんか悩んでるのか?」

うっ。
私ってば、バレバレなのね。
だけどね。

「専務は・・私のことが好き・・だよね?嘘じゃないよね?」
「はぁ?この期に及んで何言ってんだっ。怒るぞ。俺は好きな女じゃなきゃ、抱いたりしない。それに、好きじゃねぇよ。愛してる。」

耳朶にチュッとキスをされる。
それだけで、全身が痺れちゃう。
幸せ・・・だけど、ちょっと切ない。
だって、それって、今だけなの?
この先はどうなるの?

って・・
「あっんっ。」

気が付けば、後ろから吸い付かれ、専務の大きな両方の掌は私の胸を揉みしだいてる。

「だっめ・・・」
「なんで?感じてんだろ?」

バレてる。
でも・・・

「バスの中なら、いいな。何度でもできる。」
そんなことを平気で言う専務。
私は専務の両手を抑えた。

「だめっ。それに、あっ・・赤ちゃんが出来たらどうするの?」

そうだよ。
もし、私との間に赤ちゃんが出来ちゃったら、困るのは専務でしょ?

「明日、籍入れようぜ。それならいいか?」

え・・?

「何言ってるの?」
「ババァには、向こうが帰って来てから報告すればいいだろ。」
「ちょっと!」
「何だよ、お前はそのつもりはねぇの?」

そんなことない、そんなことないけど・・
だけど、そんな簡単なことじゃないでしょ?
って、そんなこと、専務が一番よく分かってるんじゃないの??

「我慢できねぇ。」
「だめっ、ちゃんと話を聞いてっ!」
「だから、何の話だよ。」
「わっ・・私たちはね・・・」

将来のことを考えていい二人じゃないよ・・・

「俺はお前と結婚する。これは決定事項。だから、子供が出来ても大丈夫だ。心配するな。」


返す言葉も見つからない。
専務は本気だ。
本気で、私のこと・・・

嬉しい。
本当に嬉しいよ。

それなら・・・
それなら、私も、もう迷わないよ。
専務との未来を信じる。


クルリと振り返って、専務の首に抱き付いた。

「煽ってんじゃねーぞ。」
「ちっ、違うしっ。」
「いや、ぜってぇ煽ってる。」

煽ったつもりじゃないけど、
もう、何も考えたくなかった。

私は、この人が好き。
だから、いいんだ。
これでいい。

深く、深く口づけを交わして、
そのまま深く彼を飲み込んでいく。
下方から、一番深いところまで突き上げられる。

明るい照明が大理石タイルに反射して、
こんなところで繋がっているなんて信じられない。

二人の息づかいと、バスタブのお湯が跳ねる音。
ストレートの髪の専務は、いつもの専務じゃないような気がする。

これが夢じゃありませんように・・・


2回目の後は、強い刺激と強烈な眠気で、
意識が完全に遠のいた後は起きることが出来なかった。


次に起きたのは、もう翌日のお昼前で、
起きた時に専務がずっと抱きしめていてくれたのが嬉しかった。


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いつもたくさんの応援をありがとうございます!
今週は多忙でして、更新が不定期になります。すみませんっ。
リレーも始まりますので、是非お楽しみください。
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Comments 3

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2017/10/16 (Mon) 08:29 | EDIT | REPLY |   
Happyending  
こんばんは

いつもたくさんの拍手をありがとうございます!

さと●様
Rは苦手だと言いながら、こうして書いてしまうという・・(笑)。
なんというか、流れ的にカットしにくいんですよね。
ほら・・あれ?あの後、一体どうなったの?みたいなのが気になったりして・・(笑)。
書く時も、あれ?パンツ脱いだっけ・・とか(笑)。って、もう、いやだーっ!!!
自分が読者だと、案外気になったりするので、思わず書いちゃうんですよ。はぁ。

リレーも楽しんでいただけていますか?
くじ引きで決まったリレー順ですが、誰がいつ登場するのか・・お楽しみに!

2017/10/15 (Sun) 20:56 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/15 (Sun) 17:25 | EDIT | REPLY |   

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