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Happyending

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彼女なしでは生きられねぇ・・・
そう思っているのに・・・


「なぁ、西田。お前、ババァから何か言われてるか?」
「何かとは?」
「いや、何もねぇけど・・・。」


牧野との旅行から帰り、とりあえずの日常に戻った。
俺たちは恋人同士になって、いわゆるラブラブ・・っていう状況のはずだ。
しかも、二人の間では結婚の約束もしている。
というのに・・・
カナダからの帰りのジェットの中、
牧野の言葉に唖然とした。

「あのね・・内緒にしたいの。」
「あ?」
「社長と、それから総帥にきちんと許可をもらうまで。私たちが付き合っていること。」
「はあ?何だそれ?コソコソ付き合うってことか?」
「そうじゃないけど・・そうなっちゃうのかな?社長が帰ってくるまでは、内緒にしよう?」

牧野にしてみれば、俺の両親というハードルは相当高いんだろう。
心配することねぇのに。
俺が力技を使ってでも捻じ伏せてやるのに。

とはいっても、ワインパーティーは5日後。
ババァの帰国はその3日後だ。
ババァが帰ってくれば、すぐにでも牧野とのことを認めさせる自信はある。

仕方ねぇ・・・。

たかだか、1週間ちょっとの事なら・・
そう思って、牧野の希望を飲んでやったんだが、



「牧野とメシ行ってくるわ。時間あるだろ?」
そう西田に告げて、席を立とうとすれば、

「牧野さんなら、先ほどから、明日の会議の資料作りで49階の会議室に籠りきりです。」
という思いがけない返事。
そんなもん、あいつの仕事じゃねーだろ?
明日の会議なんて、俺がタッチしてるものは無いはずだ。

「なんであいつが?」
「資料作りが間に合わないとヘルプ要請がありまして。」
「あいつをそんなことに使うんじゃねーよっ。」
「牧野さんが自ら行かれましたよ?」
「ああっ!?」

なんで、あいつが自分から行くんだよ。
俺と昼メシ食うんじゃねぇのかよっ!
俺たち、恋人同士・・だよな?

「専務に追いかけられるからではないのですか・・?」

うっ・・・。

だって・・仕方ねぇだろ!!
あいつ、俺とのことを隠そうとして、必要以上に距離を置こうとしてやがる。
カナダから邸に帰りついた途端、急に超秘書モードだしよ。
今朝だって、バリバリに警戒してた。
まぁ俺は、誰にも言ってはいないが、態度は隠してねぇからな。
俺の態度を見りゃ、俺らが特別な関係だってことはバレるだろ。
そんな危険を察知して、出来るだけ人前では俺とは関わらないようにしているらしい。
つーか、そう言えば西田だって知らないはずなんだ。


「専務、ワインパーティーの件ですが。」
「あ?何だよ急に。」
「当日、アスハル氏のご長男様のパートナーとして出席されるのは、大河原滋様だとのことです。」
「へぇ。なんでそんなことまで知ってんだ、お前は。」
「・・・ご忠告まで。」
「は?何の?」

別に奴が誰をパートナーにしてようが、俺の知ったことじゃない。
もともとアスハル家と大河原は繋がりがあることだって知っているし、何の問題もねぇだろ?
西田の言う意味が分かんねぇ。

「当日牧野様が社長より託されている、ジャン・アヴェーヌ様へのご挨拶もよろしくお願いいたします。」
「ああ、任せとけ。」

牧野には、ババァが気に入っているワイナリーの経営者に挨拶をするという目的がある。
その挨拶だって、二人できっちり回ってやる。

「必ずお二人でご挨拶を。」
「分かってる。」

西田がここまで俺に忠告することは珍しい。
この挨拶に何か意味があるのか・・・?
けど、それ以上西田の口から何かを聞くことはできなかった。

アスハル
大河原
ジャン・アヴェーヌ

それなりの大物たちに牧野を引き合わせる。
ま、滋はどうでもいいかも知れねぇけど・・。
これから俺の妻になる女を紹介するんだ、俺も気合いが入る。


特に注意を払っていなかったワインパーティーだが、
牧野にとっては初めて出席するパーティーだ。
あいつをきちんと守ってやらなきゃな。
何があるか分からねぇ、汚い世界だから・・・。

そんな世界にあいつを引きずり込もうとしている。
だけど、もうあいつを手放すことなんて出来ないから、
俺があいつを守ってやる!絶対に。


あーっ。けど、その前に、やっぱり充電は必要だろ?
あのクソ真面目女をどうやって口説き落とすか・・・。

俺の午後はそんな考えに囚われることになった。



***



帰宅中のリムジンの中。

「晩メシは一緒に食うよな?」

昨晩は、隙を突かれて牧野に逃げられた。
昼間も俺との接触を避けてやがって。
会議の資料なんて、お前がする仕事じゃねーだろうが。

「あ・・でも・・・」
「でも?」
「いや・・・だから・・・」
「だから?」
「・・・本当にご飯だけ?」

メシだけかって?
んな訳ねぇだろ?
一緒の邸に帰ってるんだ。
朝まで一緒にいたっていいだろうが。

「メシだけじゃねーよ。体も洗ってやるって言っただろ?」

俺の言葉に真っ赤になっている牧野。

「ねぇ・・秘密なんだよ?それなのに、専務の部屋でお風呂とか、ありえないでしょ?」
「恋人なのに、何で我慢しなきゃなんねーんだよ。」
「我慢って・・。きゃっ、もうっ、あと少し・・でしょ?」

頬にキスをする俺を、やんわりと牽制してやがる。
牧野が言わんとすることが分からない訳じゃない。
けど、もうちょっと俺を求めてくれてもいいんじゃねーのか?
あのカナダの夜は何だったんだ?
お前から飛び込んできたじゃねーかよ。

「じゃあ、俺がお前の部屋に行く。バレなきゃいいんだろ?」
「何言ってるの?専務にはSPが付いてるでしょっ!」

なんだよ、案外冷静だな。
別にいいじゃねーか。SPがババァに報告する訳でもねぇし。
せっかく同じ家に住んでるのに、別な部屋にいる方がおかしいだろ。

「それに、お邸の人たちだって、絶対に怪しむもん。」

怪しまれたっていい。
ていうか、好都合。
二人きりの時に、ノックとかしてくんな。
だいたい、隠しておくってのが、やっぱ性に合わねぇんだよな。
でも、こいつと約束しちまったし・・・


「じゃあ、俺のマンション、行こうぜ?」

これが、今日の午後俺が考えた秘策。
邸じゃ絶対に避けられると踏んだ。
だから、今日はマンションにメシや飲み物をふんだんに用意してある。
どうだ?

「専務のマンション?」
「あそこなら、気兼ねしねぇだろ?」
「でも・・お邸には何て言うの?」
「残業でいいだろ?」

俺の訴えるような視線に耐えかねたのか、牧野がコクンと頷いた。
嫌だっつっても、連れて行く気だったけど。

よしっ。

俺たちを乗せたリムジンは、俺の指示によりUターン。
俺が所有するマンションへ向かった。

そのマンションの最上階。
牧野はキョロキョロしながら、俺に手を引かれてついてくる。
マンションのドアを開けて、すぐに牧野を壁に押し付けた。
そのまま彼女の唇を奪う。

あー、生き返る。
彼女から少しでも離れれば、もう生きられない。


俺よりも25センチ小さい牧野。
キスする時、屈みこまなきゃなんねぇんだけど、それが俺のツボ。
抱きしめれば俺の胸にすっぽり顔が埋まっちまうのも、かなりツボ。
この華奢な体に、俺自身を埋め込みたい。
メシとか食ってる場合じゃねーよ。

「牧野、今すぐいいか?」
「え・・?」

かなり驚いた彼女の表情。
高校生でもねぇのに、このガッツキぶり。
けど、我慢が効かねぇんだよ。
好きで、好きで、欲しくて、欲しくて堪んねぇ。


「ご飯、あとでちゃんと食べようね?」

お前は母親か?
俺にとっちゃ、お前がメシなんだけど。
もう、そんなこと説明するのももどかしくて、俺は牧野をベッドルームへ引きずり込んだ。


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Comments 7

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Happyending  
ありがとうございます!

こんばんは~。

さと●様
我慢の後の開放(笑)。自分でもなんでこのエピソードを書いたのかよく分からないんですよね。でも、この状況なら、やっぱり司のマンションぐらいは引き釣り混むよな~とか、コソコソ付き合ってるのを書きたくなったのかなぁ。って自分で分かってない!リレーの宣伝も含め、アップするのに必死だったのです・・・(-_-;)えへへ。

花●様
コメントありがとうございます!もうね~、終了でいいんじゃないかと思うんですが・・ワインパーティー書いてないし、まだ終われない・・・(;^_^A
今考えている展開を文章に出来るかチャレンジして、無理なら別な展開かなぁ。本当に文章を書くって難しいですね。リレーで皆さんのお話が本当に上手で、素人とはいえ、自分が恥ずかしくなりましたよ。ホント。
司LOVEの読者さんは、他のCP苦手な方も多いと思うんですよね。無理にとは言いません・・・が、チラチラと見ていただけたら嬉しいです。司以外のエンドも超素敵ですよ。ま、私は司派なので、それ以外は書きませんが・・・(笑)。是非、無理のない範囲で楽しんでくださいね!


最近忙しくて、だるいし、風邪ひいたんですよね~。皆様も、体調気を付けてくださいね!
ではでは~。

2017/10/19 (Thu) 21:51 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/19 (Thu) 16:12 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/19 (Thu) 11:39 | EDIT | REPLY |   
Happyending  
こんばんは〜。

いつもたくさんの拍手をありがとうございます!
そして、リレーの応援もありがとうございます!

スリ●様
あはは。司君、可哀想に・・(笑)。
でも、隠すでしょう??つくしちゃんなら!とりあえず。
ワインパーティーですね。
考えて書いているようで、考えてない(笑)。いつものことだけど。でも、忙しくて続きが考えられない・・・(^_^;)
どうしようかなぁ・・・。

ka●様
本当だぁ、匂わせ女子ならぬ、ひた隠し女子!
一気に最終回へコーナーを回りたいのですが、足がもつれて・・(笑)。もう少しお付き合いお願いいたします・・・。


さてさて、
なかなか私生活が忙しくて、定期的に書くのが難しくなって来ました。この続き、もしかしたら、ある程度最終話まで書いてしまってからアップになるかもしれません。というのも、エンドまでしっかりプロットがあるわけでもなくて・・毎日自転車操業なのですが、最後は色々とつじつま合わせが必要なので・・・(^_^;) まぁ、わからないのですが・・。小出しにするよりはいいかなぁとか思ったりもします。どうでしょ?
でも、必ず完結しますので、ご心配なく!
ではでは〜。

2017/10/18 (Wed) 20:45 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/18 (Wed) 18:53 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/18 (Wed) 12:31 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/18 (Wed) 07:19 | EDIT | REPLY |   

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