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Happyending

Happyending

「あ・・んっ・・」
「気持ちイイ?」
「わっ・・かんないよ・・ひゃっ・・・」
「俺はすげっ、気持ちイイ。」

初めての時よりは幾分冷静になれる。
そして、こいつを気持ちよくさせようと必死な俺。
じゃないと満足できねぇだろ?
俺は自称尽くす男だし?
愛する女の為なら、何だってしてやりてぇ。
自分だけじゃなくて、こいつと一緒にイキてぇんだ。

今日はきちんと避妊もしてる。
だから俺もじっくり攻めてやる。

「あっ・・やだっ・・・せんむっ・・・あんっ!!」
「専務じぇねぇだろ?」
「だめっ・・あっ・・・ああっ!」

牧野の喘ぎ声が堪らない。
けど、虐めたくもなるんだよな。
そのまま上り詰めそうになるけど・・・必死に止めた。

「はっ・・あ・・・。せん・・む・・・?」
「だから、専務じゃねぇだろって。」

昨日のジェットの中で、俺はこいつと約束したんだ。
二人の付き合いを隠す代わりに、二人きりの時は名前で呼べってな。
そう言えば、まだ一回も呼ばれてねぇ。
俺はこいつの上司じゃねぇし、恋人だろ?
だけど、照れ屋なこいつはなかなかその約束を果たさない。

「名前呼んで?」
チュッと彼女にキスを落とせば、
彼女のナカがぎゅっと締まった。

「専務っ・・・」
もう、涙目の牧野。
やり過ぎたか・・?と思ったのも一瞬で、次の瞬間には爆弾が落ちてくる。

牧野が口をへの字に曲げて、ぎゅっと俺を睨み付けた。

「つかさ・・・大好き。」

焦らされてるのは分かっているんだろう。
彼女なりの反抗らしい。
こうやって俺を虜にするんだ、この女は。
その表情と言葉のアンバランスさに笑いが出そうで、でもそれ以上にこいつが愛しくて仕方ねぇ。
なんでこんなに好きなんだろうな。
理由なんて分かんねぇけど。
俺にとっては運命の女・・・

「つくし、好きだ。」

そう言ってやったら、牧野の表情も弾けるような笑顔に変わった。
そこからは一気に加速して、一緒に上り詰める。

「つかさっ・・・つかさっ・・・!」
「つくしっ・・・愛してる。」

二人同時に痙攣し、同時に弛緩していった。


他の女なんて知らねぇし、知りたくもない。
けど、俺は確信できるんだ。
こいつ以上に俺に合う女はいない。
心も、体も、俺の全てはこいつの為にあって、
こいつの全ても俺の為にある。

そう思える俺は、本当に幸せだ。



***



結局そのまま眠っちまった俺たちは、朝になって慌ててシャワーを浴び、朝食は邸から持ち込まれていたものを、牧野がキッチンで温めた。
ガウン姿の牧野がキッチンに立っている。

なんか、新婚みてぇだな?
結婚なんて考えたこともなかったし、ガキの頃から食事の準備はメイドがしていたから、こんな風に俺の恋人が俺の為に準備してくれるなんて想像したこともなかった。
そもそもうちは、ババアも姉ちゃんも料理なんかしねぇし、女がキッチンで手を動かしている姿なんて見たこともない。
実際のところ・・・
結構・・いや、かなりいいもんだ。


何やらスープの匂いが漂ってくる。
いつもはコーヒーしか飲まない俺だけど、牧野が準備したものは食って行きたいと思うんだから不思議だ。
ま、作ったのは屋敷のシェフなんだろうけど。
鼻歌を歌いながら機嫌よく準備する牧野は、マジ可愛い。
あーもう、ポケットに入れて持ち歩きてぇよ。

そして、二人でとる朝食の美味いこと。
牧野が温めた、いつものパンと野菜スープ。
牧野が作ったらしいベーコンエッグ。
すげぇ、美味かった。
食後のコーヒーの味も格別だ。


食事のが終わると、働き者の牧野が俺のクローゼットを覗き込み、うーんと首をひねっている。

「ねぇ、専務。どれがいい?どれにする?」

こちらを振り返るその姿が、イイ。
新妻みてぇだ。
どうやら、俺のスーツを見ているようだが、
お前が選んでくれるなら、マジどれでもいいんだけど?

「私、自慢じゃないけど、あんまりセンス良くないから・・」
なーんて言って苦笑いしている牧野に近付き、抱きしめて、
「どれでもいい。」
クンクンとこいつの匂いを堪能する。

あぁ、すげぇ、幸せ。
牧野の頭にキスを落として、もう一度二人でクローゼットを覗き込んだ。
結局牧野が選んだスーツに合わせて、俺がシャツとタイを選んだけど、それでもメチャクチャ幸せで楽しかった。
牧野と一緒にいれば、何もかもが新鮮だ。

早く結婚して、毎日こんな朝を迎えたい。
こんなことをコソコソやってるなんて、我慢できねぇよ。
ババァにもオヤジにも絶対に文句なんて言わせねぇ。


「あ・・そうだ、私、自分の着替えどうしよう・・。」
「ああ、そっちのクローゼット開けてみろよ。入ってるだろ?」
「ええっ!?」

牧野がもうひとつのクローゼットを開けた。

「なにこれーっ!?」

その中は、普段着からスーツ、それから下着までビッシリ揃えられているはずだ。
この俺が選んだんだから間違いねぇ。
昨日急遽だったから、全部は届いてねぇかも知れねぇけど。

「なんで?下着まで、こんなにいっぱい!?あわわ・・・。」
「前にデパートでサイズ測っただろ?てか、カナダにも用意しただろうが。」
「そう言えば・・・やだーっ。でも、こんなに、いつの間に・・・。」
「要らねぇとか言うなよ。お前は俺の恋人なんだから。」

なんか、絶対におかしい・・無駄遣いしすぎっ!
とか言って、牧野がブーたれてるけど、

「あ、お前はこれな。俺、こういうの好きなんだわ。」

と俺が選んで渡してやる。
こーいうのもいいな。
スーツ姿の牧野もいいけど、ワンピースもいいよな。
それで、俺が選んだのはグリーン系の花柄のワンピースにノーカラーのジャケット。
初めは嫌だとか言ってたけど、袖を通してみれば案外落ち着いて見えるとか言って、結局着て行くことになった。
さすが専務だねぇとか言われて、ちょっと嬉しくなるけどよ、
専務じぇねーだろってツッコんだ。
それも幸せ。



一緒に準備を済ませ、同じ車に乗って出社。
俺は今日、わざと正面玄関に車を止めさせた。

「・・・・なんで?」

ワタワタしている牧野を車から無理やり降ろして、彼女の腰に手を回す。
そのまま引きずるようにエスコートして会社のロビーに入った。

時刻はすでに朝の8時。
出勤ピークのこの時間。
ロビーは俺の登場に・・・いや、俺と牧野の登場に騒然とする。
全ては俺の目論見通りだけど。

「専務っ・・目立つ!」
牧野がさっと逃げようとしているが、逃げられる訳ねぇ。
俺がしっかり抑えてるし、
周りは等間隔にSPが囲ってるし。

ざわざわと社員たちが何かしらを囁いている中、俺たちは役員専用エレベーターに乗り込んだ。

二人きりになれば、当然牧野に噛みつかれる。
「ちょっと、どうして?なんで?びっくりするじゃない!」
「別にいいだろ?恋人だって言ってるわけじゃねぇし。自分の秘書を連れ歩いて何が悪い。西田といるのと変わりねぇよ。」
って、変わりねぇことはないが・・。

「それはそうだけど・・・。」

俺に言い負かされて黙った牧野。
こいつが着ている花柄のワンピース。
これは、ニューヨークの有名デザイナーの最新コレクションからの一点もの。
見る奴が見れば、どれだけ希少なものかは分かるはず。
俺の隣でそれを着こなす女が、ただの秘書じゃねぇってことも知れるはずだ。

これでいい。
噂にでもなればいいさ。
ババァやオヤジに伝わったって構わない。


こうやって、俺は着々と外堀を埋めていく。
ババァが帰ってくるまでの数日。
ただただのうのうとしていることなんでできねぇよ。
どんなことがあったって、
俺のパートナーは公私ともにこいつしかいねぇんだから。


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いつもたくさんの応援をありがとうございます!
ちんたらちんたらと書き進めております(;^_^A
しばらくは不定期な更新が続くと思いますが、
ちょこちょこと覗いて頂けると嬉しいです。
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Posted by

Comments 3

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Happyending  
こんばんは〜(o^^o)

いつもたくさんの拍手をありがとうございます!
ちんたら書いていて、まだパーティーになりません。
っていうか、まだパーティーの内容を考えきれてない・・(^_^;)どうしよう。。。

スリ●様
やはりそう思いますか・・(笑)。私もね、どうしてここでプチR?とか思って悩んだんですけど、なんというか流れで・・(笑)。別に頑張ってるわけでもないんですけどね。こそこそ付き合っている二人が書きたくてついつい・・です。
楓さんねぇ。どうなんでしょうね??実は私も考え中です(笑)。
リレーも毎日コメントありがとうございます。スリ●さんが、F3に流されてしまうのではないかと心配ですwww。
今日は出かけていましたが、財布忘れるわ、凄い雨で靴までビショビショだわで大変でした。こちらはまだ降ってます。関東は明日かな?お気をつけくださいね。

あ●様
こんばんは〜。見つけてもらえて良かったです〜。
ワインパーティー考えなきゃです(笑)。
順調でもないんですよ〜。忙しいのと、風邪ひいたり、ワインパーティーうまく書けるかわからなかったりで・・(^_^;)でも、ヨロヨロしながらでも完結させますので!
そして、そうなんですか!?私は、潤くんと真央ちゃんのドラマが好きだったので、他は考えられないと思っていましたが、あ●様、懐深いですねぇ。でも、リメイクないのかぁ。コメント見たら、もう一度一からドラマと映画を観たくなりました。けど、時間がないーっ!!
本当に寒いですね。私は凄いですよね鼻水と頭痛ですよ。で、熱はないんですよね〜。誰からも気づかれないタイプの風邪(笑)。気をつけましょう!!

今晩、ワインパーティーの内容考えようと思ってます。
(てか、考えてから書けよ〜って話ですけどねぇ。(^_^;))

2017/10/21 (Sat) 18:22 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/21 (Sat) 00:47 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/20 (Fri) 20:53 | EDIT | REPLY |   

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