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Happyending

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【ロスの夜 後編】

正面の鏡に欲情にかられた己が映る。
その腕の中には、俺が心から愛する女。
好きで好きで、欲しくて欲しくて堪らねぇ。
そこらのガキがプレゼントを強請るように、俺は牧野に飢えている。
自分の欲を視覚で捉え、その姿が滑稽で、自分の浅ましさに自嘲しそうになった時、

「うん・・いいよ・・・きて。」

鏡越しに見つめ合う俺たち。
俺に抱き留められながら、目の前の化粧台に手をついた牧野が、俺に向かって微笑んだ。

強烈すぎて、眩暈がしそうだった。

こんなガキくせぇ俺を受け入れてくれる、牧野の優しさ。
そして、その微笑みが、こいつも俺を愛していると伝えてくれたから。
こいつの瞳に自分が映りさえすれば、俺は世界中を敵に回したって構わない。

着ていたジャケットとネクタイを素早く外す。
シャツまで脱ぐ余裕はねぇ。
牧野の腰を抱えて、俺のモノを後ろから擦り付けた。

いいとは言ったものの、まさかバックからだとは思わなかったのか、牧野の体が固くなる。
牧野の髪を右側に寄せ、左耳にキスをする。
目をつぶって俯く彼女はいっぱいいっぱいなんだろう。
それでも俺は止められない。
ごめんな・・ごめんな・・牧野。

右手で牧野の腰を持ち上げて、左手で自身を誘導する。
牧野の内股が濡れているのに気づけば、もうブレーキは利かない。


___ズブッ

一気に後ろから貫いた。

足元から猛然と駆け上ってくる快楽の波。
ハァッと俺も目を閉じて、牧野の体をきつく抱きしめた。
こうして貫き、一つになることで、俺は安らぎを得る。
ガキの頃から欲しくて手に入らなかったもの。
俺自身を心から愛してくれる人。
それが腕の中にある。

ゆっくりと腰を動かしていく。
化粧台を掴む牧野の手に力が入っているのを見て、その左手に俺の左手を重ねた。
右手は彼女の腰を離さずに、少しずつ律動を速めていく。

俺の呼吸が速くなるにつれて、牧野の呼吸が乱れていく。
俺が握る彼女の左手には、俺が嵌めたエンゲージが光る。
彼女が纏っていいものは、俺が選んだものだけだ。
俺以外の誰も、彼女に何一つ与えることはできないんだ。
そんな風に、どこもまでも傲慢で、自惚れていたい。
そうじゃなきゃ、我慢できない。
それはこれからも、きっとずっとだ。

鏡越しに、揺れる牧野の乳房が見える。
しゃぶり付きたい欲望を必死で我慢するが、興奮が止まらねぇ。
キスしたい。
体中を舐めまわしたい。
俺だけの痕を付け、俺だけの匂いを漂わせ、俺だけの女にしなきゃ満足できねぇ。
まだまだ、全然足りねぇよ。


「つくし・・・目・・開けろ。」

彼女の耳元で、彼女の名前を呼ぶ。
そして、固く閉じられた瞳を開けろと請う。
左を向き、うっすらと開いた彼女の瞳に映るのは、当然俺だけ。
鏡越しではなく直接絡み合う視線に満足し、そっとキスをした。

「ペース、上げるから。」
「えっ・・あっ・・・あぁっ・・!」

ズブズブと何度も何度も突き上げる。
まだまだ足りない。
ガンガンに攻め立てる俺は、一頭の獣。
手に入れたものは絶対に手放さない。
攻めて攻めて、絶対に逃げられないところにまで追い込んでいく。

「もっ・・・だめっ・・・」

牧野の全身から力が抜けるのを見て、両手で彼女を抱きしめた。
怪我なんか絶対にさせねぇ。
俺の、大切な大切な宝石。
後ろから抱きしめて、そのまま突き上げて、

「ハッ・・つくし・・・イクッ!」

体が震え、その欲情のまま、牧野の中に俺の愛を注いだ。




放心している牧野の足を伝う俺の愛。
ナカに直接出しちまったこと、こいつは分かってんだろうか。
けど、後悔なんてさせねぇから。

すぐにでも、もう一度したい俺だったが、
ぐったりとするこいつを見れば、そうすることはできない。

抜いた途端に更にあふれ出る体液をそのままに、俺は牧野を抱きベッドルームへ向かった。
そっと静かに彼女を下ろす。
するとベッドが冷たかったのか、牧野の体がぶるっと震え、ゆっくりとその目が開いた。

「あ・・れ?」
「寒いか?」

俺はさっとシャツを脱いで、牧野の隣に横になり、彼女を大切に抱きしめた。

「お風呂・・は?」
「ん・・・後で。」
「なんで?せっかく・・・ひゃっ・・・」

疑問を抱かせる隙なんか与えないように、俺は牧野の胸に顔を埋めた。
ペロリ、ペロリと彼女のふくらみを舐めていく。
辿り着いた頂は、舌を絡めて、甘噛みした。

「はっ・・あぁ・・・せんむ・・」
「専務じゃねぇ。」
「・・司・・・頭が・・おかしくなりそう・・・」
「おかしくなれよ。一晩中って約束だろ。俺は、まだ全然足りない。」

今夜はずっと離さない。
それって、男のロマンかも知れねぇな・・なんて思うと、自然と笑いが漏れた。

「あんっ・・なんで・・・笑うの?」
喘ぎながらも抗議する牧野。

「お前が可愛すぎるからだろ。」

可愛くて、虐めたくて、だけど守りたくて。
次々と溢れてくる感情を教えてくれたのもこの女だ。
大切で、愛しくて、俺をこれでもかと翻弄する。

「司・・そこばっかり・・・・」

柔らかい乳房に夢中になっている俺に届いた、牧野の喘ぎ声。
胸ばっかじゃ、刺激が足りねぇ・・か。
それなら・・・

牧野の右足を抱えて、肩に担ぐ。
瞳を大きく開いた牧野にニヤリと笑ってみせた。

「足りねぇんだろ?」
「やっ・・違うっ・・・あっ・・つかさっ!」

左足も大きく開かせて、そのまま牧野のナカに沈んでいく。
すでに二人の体液でぬかるんでいるソコは、すげぇ温かかった。

グジュリ・・グジュリ・・・

濃厚な響きが部屋に広がっていく。
はぁっ・・と何度も息を吐き出して、そのままイッちまいそうな自分を律する。
だが、止まらない。止まりたくねぇ。
止まれば・・・負ける・・・
牧野の愛に飲み込まれる。

俺の方が与えたいから・・
俺の方が愛してるから・・

「つかさっ・・つかさっ・・つかさっ!」

俺を求める牧野の声。
もっともっと呼ばれたい。
求められたい。

彼女の頬に片手を当てて、喘ぐ口に舌を入れた。
はぁ、はぁ、と喘ぎながらも、俺を受け入れる牧野。
牧野の両手が俺の頬を包んだ。
小さくて温かい手は少し震えていた。

彼女から、どんどん愛を注がれて、
俺が律しているはずの下半身は半端なく反応する。
やっぱこの女はすげぇよ。
こいつの本気の愛を感じれば、俺自身が急に固くなり、ドクドクと脈打った。

「うっ・・・つくしっ。」

抑えきれない程の愛が溢れ出す。
俺が達すると同時に、牧野の体も反り返り痙攣した。
息が出来ない程の快感が、俺の体中を駆け巡る。
痙攣を続ける牧野を抱きしめて、黒髪を撫で、何度も何度もキスをした。

愛しくて・・堪らねぇ。
何度でも・・抱きたい。


しばらく息を整えて、漸く顔を上げれば、
魂が抜けたような表情の牧野が、俺を見つめていた。

「死んじゃうかと・・思った・・・。」

それは、どうやら牧野の本心の様だ。
俺だって、死ぬかと思った。
気持ち良すぎて、息の根が止まるかと思った。

けど、何度でも感じたい。

「俺も、死ぬかと思った。でも、何度でもしたい。離れたくない。」

俺たちは、まだ繋がったままだ。

「私も・・・離れたくない。」

牧野はその言葉とは裏腹に、ゆっくりと瞳を閉じていく。
慣れないパーティーで、疲れているんだろう。
俺はまだまだイケるけど。

「少しだけ休ませてやる。」

一晩中の約束は守ってもらう。
けど、今は少しだけ眠らせよう。
俺はここから一歩も離れないから、安心して眠ればいい。

でも、次に目が覚めたら・・・



この夜。
俺たちは、何度となく抱き合った。
最後には少しの声すら出なくなっても、必死に繋がっていた。

東の空が白んでくる頃に、
今なお離れがたい想いを引きずりながらも、
やっとのこと牧野から自身を引き抜いて、
泥のように眠っている彼女を抱きしめた。
彼女の頬をそっと撫で、左手のエンゲージリングにキスをする。

俺が幸せにするから、
ずっと隣に・・・


小さくて、温かくて、眩しくて、
ずっと傍にいて、守りたい女。
愛したくて、愛されたくて堪らなくなる。
俺はこの日、そんな最愛のパートナーを手に入れた。


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Comments 6

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Happyending  

さと●様
コメントありがとうございます!喜んでもらえて良かったです!!Rこそワンパターンで嫌になりますが・・(^_^;)
コラボリレーは無理せず、ご自身のペースで楽しまれてくださいね。そして、うんうん。十分に分かります。私は号泣でしたから・・。(参加できる訳ないっす・・。)しかもみなさん文章がお上手で、惹かれるんですよね・・。次が読みたくなる。くっそーですね。私はそのままで・・いきますので(笑)、また足を運んでいただけると嬉しいです。

●。様
熱いコメントありがとうございます(笑)。
モヤモヤ吹き飛ばしてもらえて良かったです!
甘さが欲しい時ってありますよね〜。私もなんとなくそんな気分だったな。そして、お仕事お疲れ様です。私も後輩たくさんいますが、色んな子がいますねぇ。なんとなく分かります。
ボチボチと更新していきますね。無理せずにどうぞお付き合いくださいませ〜。

2017/11/01 (Wed) 00:34 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/31 (Tue) 12:28 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/30 (Mon) 23:57 | EDIT | REPLY |   
Happyending  
こんばんは。

いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
どうだろう?甘くなっていましたか??

スリ●様
濃厚でしたか?今一つ苦手で、濃厚な表現とか、恥ずかしくて書けないんですよね(-_-;)困った、困った・・です。でも、そっか、スリ●さんが、読みなおしてくれるかぁ、嬉しいです。頑張った甲斐がありました。でも、今回は比較的するすると書けた珍しいRです・・あはは。

花●様
夜にアップしたくなったんですよ~。ね?ね?
だって、朝からじゃ、むふむふしながら眠れないですもんね(笑)。
楽しんで頂けて良かったです!

H●様
拍手コメありがとうございます。楽しんでもらっている様子が伝わりました(笑)。良かった~。


この続きはですね。
ちょっと疲れていて、明日はアップは無理そうなので、その先ぐらいかなと思います。展開も考えなきゃ・・・。今回のお話は書きながら考えている感じで、いつもギリギリです・・。貯金ほしいなぁ。

ではでは、また。

2017/10/30 (Mon) 22:04 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/30 (Mon) 00:45 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/30 (Mon) 00:22 | EDIT | REPLY |   

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