花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

ここはどこ?
あいつに連れられるがままにヘリに乗り込み、やって来たのは、どこかの・・島?
もう、あたりは暗くなっていて、街路樹に並ぶ街灯の明かりしか見えない。
迎えにきていたリムジンに乗りかえて、
「ねぇ、ここ、どこ?」
と聞いてみる。
「俺んちがやってるリゾート。部屋は押さえてあるから。」
「・・・。」


なんだか大変なことになってしまった。
今日のパーティーを抜けだそうと思っただけだったのに。
あたし、もしかして、とんでもないことをしてしまった?

「こんなところに来ていて、本当に大丈夫かな?」
「構わねぇだろ?二人で抜け出したことなんざ、とっくにばれてる。」
「ええ~!?」
「当たり前だろ。お前んちにもばれてると思うぞ。」
「うっそぉ。」
「ま、怒られはしねぇよ。」
「・・・?」


ババァたちは、俺と滋の仲を心配しているんであって、実際にあのパーティーに本気で行かせようと思っていた訳じゃねぇだろ。
当の二人が、一緒に抜け出す分には、問題ねぇよ。
と思ったが、それは言わない。

俺たちを乗せたリムジンが、水上ヴィラの前に着いた。
辺りはすっかり暗い中、ヴィラにはのオレンジ色の明かりが柔らかく灯っている。
「ここに泊まるの?」
「あぁ。今日はもう暗くなっちまったけど、明日になったら、良い眺めが見られるぜ。」
「そうなんだぁ。でも、あたし、手ぶらなんだけど・・」
「部屋に用意させてある。」


・・・
セレブって本当にすごい。
あくせく旅の準備をしたりはしないのね。
でも、あいつ、ヘリの準備とか部屋の準備とか、指示してくれていたってことか。
やっぱり、優しい・・よね?
ちょっとうれしい・・。

「なんだよ、俺に見惚れてんなよ?」
「んな訳ないでしょ!自意識過剰!」
と口を尖らせながら、部屋に入った。


すっ、すっごーい!
水上ヴィラってこんなに広いものなの?
柔らかい色調の木材でできた内装。
チェアは籐で作られていてとってもかわいい。
ポリネシアンリゾートのようなお部屋。
真夏なのに、吹き込む風は気持ちいい。

あれ?そういえば・・
「あんたはどこに泊まるの。」
「あ、ここに決まってんだろ?」
「ここって、同じ部屋に泊まるってこと?」
「今だって、同じ邸にいるだろうが。」
「それとこれとは話が別!」
「同じだろ?」
「いやっ、無理、あたし、別な部屋に行く!」

出ていこうとするあたしの腕の、道明寺がつかんだ。
「心配しなくても、手なんてださねぇよ。」
「そうかもしれないけど、やっぱりだめ。」
「今はシーズンだから、他に部屋はねぇよ。ここをとるのも大変だったんだ。」
「・・・。」
「寝室も別だし、鍵もある。」

・・・
パーティを抜け出そうっていうわがままを言ったのに、逆に道明寺はあたしを楽しませようとして用意してくれたお部屋だって分かってる。
だから、ここはあたしが折れるしかないよね。
「・・ん。わかった。絶対変なこと考えないでね。」
そういうあたしに、
「お前こそ自意識過剰なんだよ。」
と道明寺が笑ってあたしの頭を小突いた。

「とりあえず、いったん着替えようぜ。お前の部屋はあっち。」
そう背中を押されて、あたしは、部屋へ入った。


*****


部屋のクローゼットを開けると、たくさんの洋服たち。
どれを着たらいいのかも分からない。
アクセサリーをはずし、とりあえず一番楽そうなワンピースに着替えた。

あたしは、自慢じゃないけれど、今まで彼氏がいたことなんてない。
ましてや、男の人と旅行なんて、行ったこともない。
それなのに、道明寺に一緒に逃げようと誘うなんて、どうかしていた。
男の人と一緒のビィラに泊まるなんて、すごく恥ずかしいよ。
道明寺はあたしのこと、軽い女だって思ったのかな・・。

そう思いながらリビングにもどると、すでに道明寺は着替えて、あたしのことを待っていた。

あたしはなんだか恥ずかしくなって、下を向きながら早口で聞いた。
「ねぇ。リゾートに来るなんて思わなかったから、お弁当作ってきちゃった。
お部屋でこれ食べる?」
「食うよ。飲み物は持ってこさせる。ワインでいいか?」
「うん。」

道明寺の態度はいつもと同じ。
あたしの気にしすぎみたいだ。


切り替えの早いのはあたしの取り柄。
さっそくリビングスペースにお弁当を広げていく。
おにぎり、卵焼き、えのきのベーコン巻、から揚げ、ちくわきゅうりなどなど、庶民料理のオンパレード。
ポテトチップスやたけの○この里など、コンビニで買ったお菓子も登場。
あっ、チーズ持って来れば良かったかも・・

「ねぇ、道明寺、ワインにはチーズほしいよね。チーズ、頼める?」
「OK。・・・って、お前、これ、何だよ?」
「なにって、お弁当。」
「・・・これ、食えんのか?」
「しっ、失礼ね!結構おいしいって評判よ!」
家族にだけどね。

固まっている道明寺。
お坊ちゃんは、こんな料理みたことないのか・・。
しまった・・。
「んっと。ほら、見かけより、いけるから。
だめだったら、なにかルームサービスとろう?」
と言いながら、あたしが道明寺の腕をつかみ、上目使いで見上げると、
真っ赤になった道明寺が、
「おっ、おう。」
といって、あたしをソファへエスコートしてくれた。

まずは、お部屋にあったシャンパンで乾杯。
無理やり割り箸を道明寺に渡して、じっと見つめてしまった。
「うっ。」
と言いながら、卵焼きに箸をのばす道明寺。
こいつ、やっぱり、結構かわいいところあるよね。ぷぷ。
興味深々に見つめるあたし。
道明寺がまじまじと卵焼きを眺めて、口に入れた。
と、彼の目が開き、
「うまい。」
と一言。
「やったね!」
その言葉をきいて安心したあたしも、おかずを食べ始めた。





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  1. 初恋
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

皆様いつもありがとうございます。

  1. 2016/09/28(水) 16:55:10 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
ゆっくりペースな流れになってますねぇ。
ネタバレしそうで、あまり書けませんが...
もう少し、ゆっくりでお付き合い下さーい。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/09/28(水) 12:47:10 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/09/28(水) 06:11:05 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
おはようござうます。
題名を入れ忘れるという、痛恨のミスに気がついたのが今さっき。。。
何人に方が見たのだろう?
失礼いたしました〜。

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