花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

すみません。昨日新しいタブレットPCを試していたら、間違って一度投稿してしまいました。
やっぱり、ふつうのノートPCの方が使いやすかった。
ご迷惑をおかけしていたら、申し訳ありません。
**********




道明寺邸にきて、もう1か月以上になる。
あたしは、押し寄せてくる後悔と罪悪感に苛まれていた。

あたしは、大ウソつき女だ。


「真面目に付合わないか?」
と聞かれて、正直に、とってもうれしくなったあたし。
でも、すぐに我に返った。
あたしは、滋さんじゃない。
そんなことできるわけがないんだ。

「それは・・・無理。」
あたしはそう答えた。
ちょと悲しそうな道明寺の顔。
それ以上は見ていられなかった。
楽しかった気分がしぼんでいく。

「お前も、大河原の跡取りってこともあるのかも知れねぇけど、そういうのは、案外どうとでもなる。
俺は女は嫌いだが、お前といるのは嫌じゃねぇ。
お前のこと、好きか、嫌いかで言ったら、好きだと思う。
お前はどう思ってる?」

好きか、嫌いかで言ったら・・・好きだよ。
今日だって、すっごく楽しかったのは、あんたと一緒だったからだって分かってる。

あたし、なんでこんなところにいるんだろう。
なんで、こんなこと引き受けちゃったんだろう。
なんで・・、なんでこいつのこと好きになっちゃったんだろう・・・。

あたしは下を向いたまま、返事ができなかった。

しばらくして、あいつが
「困らせて、ごめんな。」
といって、あたしの髪の毛をくしゃくしゃっとかき混ぜた。




大好きな人に嘘をついたまま、本当のことは決して話すことはできない。
はじめは、正義感だったかも知れない。
大好きな人と結ばれたいと願う滋さんを助けるため。
でも今は・・
初めて自分が大好きになった人を苦しめている。
こんなことになるなんて、予想もしていなかった。

リゾートからの帰りのヘリの中で、道明寺に言われた。
「お前の裏表のない、素直なところが気に入ってる。一緒にいて楽しい。すぐに返事をくれとは言わないから、俺とのこと真剣に考えてくれ。」


あたしは、今までお金持ちになりたいなんて思ったことは一度もなかった。
ここでの生活だって、今だけのことだと割り切きっていたし、最終的には、元の生活に戻ることに疑問も感じていなかった。

けど・・。
初めて、滋さんがうらやましいと思った。
道明寺と対等の立場にある滋さん。
道明寺の本当のお見合い相手である滋さん。
もし、あたしが滋さんだったら・・・。
あたしが滋さんだったらよかった・・・。


あたしの片思いなら、まだ楽だった。
でも、あいつもあたしに好意を抱いていると知ったら、欲がでてくる自分に気が付いた。
あいつとずっと一緒にいられたらどんなにいいか・・。
でも、そんなことは不可能なんだって、ちゃんと分かってる。
あたしが道明寺のことを好きになったなんて滋さんに言えるわけがない。
滋さんだって、今、必至でご両親の説得にあたっているはずだ。
これ以上関係をややこしくしてどうするの?
それに、道明寺にも説明のしようもない。
たとえ、道明寺が許してくれたとしても、道明寺家が許すはずがないことは、いくら庶民のあたしにでも簡単にわかる。


これは、あたしがこんなことを引き受けた罰なんだ。
だから、苦しくっても仕方ないんだ。
あたしの気持ちは伝えることはできない。
だって、あたしは滋さんじゃない。
偽物で、うそつきなんだから。

あいつのことをもっと好きになってしまう前に、はやくここから出ていかなきゃ。
これ以上、あいつを傷つけることはできないし、あたしもこれ以上耐えることは苦しい。
それまでは、なんとか今まで通り、友達としてやっていくしかない。



そう思っているのに・・・。
あれからの道明寺はあたしへの遠慮はしないとばかりに、あたしの心に入ってくる。

昨日も部屋で映画を見ようと誘われた。
断ったけど、なんだかんだと言いくるめられて、結局一緒に見ることになってしまった。
あいつの部屋のソファに座って、映画に集中する。
あいつの顔を見たら、好きだって言ってしまいそうだから、絶対に隣は見なかった。
そうやってぐっと緊張していたのが、映画が終わったとたんに解けてしまった。
「面白かったね。」
と言って彼を見上げたあたしに、あいつがキスした。

あたしにとっては、初めてのキス。
ファーストキス・・。

もう、頭の中が真っ白で、何が起こったのか、分からなかった。
息継ぎもできなくて、苦しくて、でももっと苦しかったのはあたしの心かも知れない。
大好きな人からキスしてもらったのに、こんなにも切ない。

あいつが、唇を離したあと、しばらく息を整えていたら、
だんだんと冷静になることができた。
「おやすみ、道明寺。」
と言って、急いで部屋を後にした。



*****



「司、どうしたんだよ。しけた顔してんな。」
「滋ちゃんと、海に行ったんじゃなかったのか?」
と能天気に聞いてくる、あきらと総二郎。

言うなよ、正直、へこんでんだよ。

「何、司、もしかして、滋ちゃんにマジになったんか?」
「・・・。」
「滋ちゃんて、初めから、この見合いは受ける気ないって断言してたよな。」
「よく考えたら、なんでだろうな。」
「道明寺と大河原なら、対外的にも問題ねぇし、お前と付き合えないって、他に何か理由があんのかな。」
「道明寺司をフル女か。」

あきらと総二郎が何やら算段しているが、俺にはそんなことどうでもよかった。
どうしたら、あいつの心がつかめるのか、それだけだ。
あいつには、好きか嫌いかで言ったら、好きだなんて言ったけど、そうじゃない。
マジで好きだ。
マジで惚れてる。
だから、あいつを手に入れたい。

「司君の初恋に、協力してやっか!」
あきらと総二郎が肩を組んで、楽しそうにしてやがる。
ちっ、俺で遊ぶなっつーの。




それから、2日後。
あいつらが、とんでもない情報を持ってきた。

「司・・冷静に聞けよ。」
「滋ちゃんには、男がいるらしい。」

俺は、頭を石で殴られたような衝撃を受けた。





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辛い展開で申し訳ないです。これで、物語の半分手前ぐらいです。。。
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  1. 初恋
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

皆さま、コメントありがとうございます(*^^*)

  1. 2016/10/01(土) 21:05:42 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
こんばんは。
本当にややこしい展開ですが、最終的には、すべて丸め込んでhappyの予定です!

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/01(土) 06:50:08 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/01(土) 06:41:30 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
コメント欄がないというコメを頂いておりまして、どうしてかわからなかったのですが、やっと解決しました。昨日の慣れないPC作業でいらないボタンを押していたみたいです。
コメ欄がなかったのは12話だけだったと思うので、あの一瞬夜の間違い投稿を見られていたんだなぁ。お恥ずかしい。連絡ありがとうございました^ ^

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