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Happyending

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専務がとっていた部屋は最上階にあるエグゼクティブスイートルーム。
普通の人間が入れるお部屋じゃないのは明らか。
きっと、王族とか各国の首相とか、そんなレベルの人が泊まるお部屋。

エレベーターが開いた瞬間から、そこはヨーロッパ貴族のお邸かのようなインテリアが広がっていた。
専務はそんな内装には目もくれず、真っすぐ正面を見据えて歩いて行く。
目の前にあるその表情は、とても真剣で綺麗だった。
そう言えば、男の人なのに、肌もスベスベなんだよね。

広いリビングスペースには、やっぱりヨーロピアン調の家具。
わぁ・・素敵・・なんて目を見開いた時には、もうその場を通り抜け、あたし達は、その先にある茶色の扉の中に入って行った。



暗めの間接照明だけが灯るその部屋には大きなベッドが一台だけ。
なんとなくお邸の専務のお部屋に似てる。
その大きなベッドの上にストンと下ろされた。

覚悟は出来てる・・って言っちゃったけど、
あたしはこれからどうすればいいの?
あたしだって、いつかはって思っていたけれど、それが今日だとは考えてもいなくて、なんの準備もできていない。
そういう知識だって曖昧で・・・あたし、大丈夫かな?
下着、何を着けてたっけ?


不安だらけのあたしの目の前で、専務がコートとジャケットを脱ぎ捨てた。
その動作はしなやかで、それなのに男らしくて見惚れてしまう。
シャツからネクタイを引き抜いて、袖のカフスを外してる。
シャツのボタンが上だけ外されて、綺麗な鎖骨が見えて、
半端ない色気が漂ってくる。

うっわぁ・・どうしよう・・・・
こういう時は、あたしも服を脱ぐの?
あ・・あんな風に?ばーって?
・・・・・むっ、無理だよっ。無理・・・。

逃げたい訳じゃない。
だけど、自分が何をしたらいいのかも分からない。
あたしも何かしなきゃ・・・

「あ・・皺になっちゃうよ。」
とっさに出たのはそんな言葉。
このままじゃ心臓が破裂しそうで、取り合えず散らばった専務の洋服を拾い上げようと立ち上がった・・・つもりだったんだけど、専務にすっと肩を押されて、あたしはもう一度ベッドサイドにポフンと座ってしまった。

そんなあたしの目の前で、専務が絨毯に片膝をついて、
専務の視線があたしより下になった。

・・・え?

いつもとは違う感覚に戸惑ってしまう。
さっと左手が握られて、その甲に口付けられた。
あたしってば、一体どんなレディなの?
こんな、素敵なシチュエーション・・・


「好きだ。たぶん、一目惚れだった。」

この人は、どうしてこんなにストレートなんだろう。
恥ずかしくないの?
それに、あたしに一目惚れだなんて・・。
だけど、あたしは彼を疑ってなんかいない。
疑うような人についてきたリしないもの。

だけどこんな風に聞いてしまうのは、きっとあたしの防衛本能だ。

「嘘・・・専務があたしに一目惚れするなんて。・・・専務なら、今までにあたしなんかよりも、もっとずっと素敵な女性との出会いがあったでしょ?」

自分を卑下してるんじゃない。
彼の言うことを信じられないんじゃない。
なのに聞いてしまうのは、
優しい専務が、次に伝えてくれる言葉が予想できてしまうから。
あたしを安心させてくれるって分かっているから。
彼を信じているから。


「そんな女はいない。牧野つくし・・お前だけだ。他の女が目に入ったことなんて一度もない。」

ほら・・ね。
彼は優しい。
あたしが期待した通りの返事をくれて、あたしをほっとさせてくれる。
“あたしだけ”・・・その言葉が、女性にとってどんなに嬉しいものか。
彼とは全く違う世界に住んでいるあたしが、彼の特別になれるなんて、一体誰が信じられるだろう。
地位も名誉も財産も、おまけに美貌さえももっている男が、美人でもなく、なんの取柄もない、財産もないあたしの恋人だなんて。
だけど、何もかもを飛び越えて、彼の言葉を信じられるのは、きっと彼がストレートに注いでくれる『愛』のおかげだ。
だから、あたしはその愛に流されたらいい・・


「あたしも、専務だけだよ。生まれて初めて好きになった人が道明寺司なの。」

会社の専務としてじゃない。
一人の男として、道明寺司を好きになった。
あたしの話を楽しそうに聞いてくれて、真っすぐな瞳で見つめてくれる、そんな人を好きになった。
彼はあたしのパワーに惹かれたなんて言うけれど、それが何なのかは自分でも分からない。
だけど、彼が求めているものは少しだけ分かる気がするんだ。
見返りを求めない愛情。
ただ、好きになること。
大切にすること。

両手で彼の頬を包み込んで、あたしから彼にキスをした。
あなたがそこにいてくれれば、何もいらない。
大好きだって言ってくれたら、他には何もいらないよ・・
そんな思いを込めて。




専務の大きな手に、あたしの頭が引き寄せられる。
どんどんキスが深められていく。
何度も吸い付かれ、頭の芯が痺れていく。
いつの間にか着ていたコートが脱がされて、肩から落ちた。
コートから腕を引き抜いて、目の前に膝まづいている専務の肩に腕を回した。
今度は靴のアンクルストラップが外された。
コロンと両足からパンプスが脱げ落ちた。


専務があたしを抱えて立ち上がり、気が付けば専務の下に組み敷かれてる。
舌を絡めるキスはあたしにはまだ難しい。
だけど、必死にキスを返していく。
少しでも、あたしの愛情が伝わるように。

苦しくなってきた頃に、彼の唇が離されて、首筋に降りた。

「あっ・・・・んっ!」

思わず小さな声が漏れる。
首筋に伝わる彼の体温が心地いいと感じた途端、チクッと刺すような痛みが走った。

痛っ・・・何・・・これ・・・・?

それを考える間もなく、あたしのニットの上に彼の手が伸びて、胸の上をかすめたかと思ったら、その手はいきなりニットの裾から中に入って来た。

・・・何?・・・・え?
ひゃっ・・・うそっ!

あたし、今・・・
おっぱい・・・もまれてる・・・・?


ずり上がったブラの代わりに、彼の熱い手に包まれた胸。
あたしの小さな胸は、彼の大きな手の中で形を変えている。
その間にも、首筋には何度もチクッとした痛みが走って・・・

あたし、もうっ、
どうしたらいいのか分かんないっ!!


身じろぎもできず、そっと視線を落としたら、見えるのは彼のクルクルした髪の毛。
その髪の毛が首筋にふわふわと当たるのが見えて、急になんだかくすぐったくなった。
すっごく緊張しているのに、笑い出しそうになって困る。

「ひゃんっ・・・くすぐったい・・・・ひゃっ・・・」

あたしってば何を言ってんの!
ムード台無しっ!


ギシッ

ベッドが軋む音。
専務があたしの上から起き上がって、あたしの上半身も抱き起こした。

ベッドの上で向かい合うあたしたち。
目の前の彼は、ちょっとふてくされた感じだったから、
あたしが笑ったりするから怒らせちゃったのかと思ったら、

「思ったより、余裕そうだな。」

なんて言ってニヤリと笑った。
あたしはブンブンと首を横に振る。

ちがうっ!余裕なんかじゃないの。
もういっぱいいっぱいなのに、あなたの髪の毛がね・・・
って、言い訳をするつもりだったのに言えなくなった。


いきなり、彼がシャツを脱ぎ捨てた。
当然あたしの目の前には、彼の逞しい胸板。
筋肉質で、無駄なお肉なんて全くなくて、彫刻のように美しい。

どうしようもない位に、ドキドキするのは止められない。


彼の手があたしのニットにかかり、そのままスポッと脱がされると同時に、キャミソールも一緒に脱げちゃったみたいで、あたしはずり上がったブラ一枚の姿になった。
それはあっという間の出来事で、

「やっ、ちょっと待って・・・」

って、慌てて両腕をクロスして胸を隠したら、あたしの背中に回った専務の手が冷静にブラのホックを外した。

「待たねぇ。」

両手首を掴んで広げられ、スルリとブラが落ちて、
隠したはずの胸はあっさりと専務に晒された。

「やっ・・だめっ!見ちゃダメっ!」

恥ずかしいっ、恥ずかしいっ、恥ずかしいっ!
こんなに綺麗な男の人の前で、こんなちっちゃい胸なんて見せたくないのに・・

「なんで?めちゃくちゃ綺麗。俺好み。」

「ダメだったら!あたし、胸ちっちゃいから、嫌なの!見ないで!」

「嫌だ。」

手首を掴まれたまま、ベッドに押し倒された。
専務と一緒にボワンと跳ねる。


「お前が俺に火をつけたんだからな。責任とれよ。」



ひゃーっ!!
乳首が、専務に吸われた・・・・
舌で転がされてる・・・・・・ビクンッ!!

「あっん!」

・・・何?・・・・今の?
気持ち・・いい・・・・

右の胸は彼の左手に揉まれ、乳首を捻られて、「はぁ・・っ」って自分でも聞いたことの無いような声が出た。
左の乳首は専務に甘噛みされて、つま先まで伸びるような快感が全身を貫いて行く。

くすぐったい感覚なんて、もうどこにもない。
彼に触れられた部分から、全身に刺激が広がって、あたしの体は魚のようにビクビクと跳ねていく。
あたしは、なんだかおかしくなったみたい・・。


自分が何をされているのか、
これはどんな状況なのか、
この先どうなるのか、

もう、頭がいっぱいで・・・

「専・・務・・・あたし・・・もう、無理・・・・・。」

何が無理なのかも分からなかったけど、
自分が自分ではないようで、いっぱいいっぱいで、

覚悟はできてたはずだけど、やっぱりダメっ。


「俺も、無理だ。」

え?

次の瞬間に、専務の頭があたしの胸から離れて、あたしのスカートの中に専務の手が入った。
そのまま、ズルッとショーツとストッキングを一塊にして脱がされて、スカートのホックも外された。
それは本当に一瞬の出来事。

嘘・・・でしょ?
かろうじてスカートが巻き付いているけれど、あたしはもう全裸だ。
ショーツを脱ぐなんて、
一番恥ずかしいって思ってたのに・・


やだっ。絶対に見られたくないっ!
あたしは体を捻って専務から体を背けた。
だって、誰にも見られたことが無いところを、専務に見られるなんて嫌。
恥ずかし過ぎるっ。
死んじゃうっ。

なのに、体を丸めて専務から隠れようとするあたしの体は、背後から彼に抱き締められた。



「牧野・・悪ぃけど、無理。離してやれない。」

耳元で囁かれる声は、この上なく甘い。
それなのに、苦しそう。

「あたし・・・」


やっぱり無理だって騒ぐことも出来た。
勘弁してって泣くことだって出来たはずだ。

だけど、出来なかった。

だって、あたしを抱き締める専務の体が少しだけ震えてた。
専務もギリギリなんだって分かったから、あたしは少しだけ落ち着いた。


あたしの体を抱き締める逞しい腕の中で、あたしは体を回して向きを変えると、
不安そうな専務の瞳にぶつかった。

大好きな人に、こんな顔はさせたくない。
笑顔でいて欲しい。
あたしのこと、好きになってよかったって思って欲しい。

そう思えたら、恥ずかしさなんて、どこかへ飛んで行った。



「大丈夫。恐いんじゃないの。恥ずかしかっただけ・・」

「牧野・・」

「あたしに専務を全部下さい。」


本当は怖い。
何が起こるのか、自分が自分でなくなるようで怖い。
だけど、これはあたしのプライド。

強がりを言っても、
あたしがあなたを幸せにしてあげたいの。

そんなあたしをみて、専務が破顔した。







そこからの記憶はあんまりない。
専務の指で刺激されて、
「濡れてる」って囁かれて、
「ごめん」って言われた瞬間に貫かれた。

痛くて、痛くて、死んじゃうかと思った。
だけど、あたしの上で揺れる彼も、切ない位に苦しそうで。
何度もあたしの名前を呼ぶ声は、あたしへの愛に溢れてた。

彼が達するときに聞こえて来た「愛してる」の言葉。
それだけであたしはもう、世界一幸せになれた。


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いつもたくさんの応援をありがとうございます。
つくしちゃんの初体験レポート・・長かった・・(笑)。
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Comments 5

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Happyending  
こんばんは~(*^^*)

いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
もう、初心者マーク丸出しのつくしを書きたくなったので、こんなレポートに(笑)。初々しさの中に、つくしらしい強気なところもあり。頑張ってるよ~、つくしちゃん、えらいよ~と褒めてあげながら書きました。
さて・・司は??(笑)

じゅんこ様
わーい!ご無沙汰しております。お元気でしたか?
コメントありがとうございます。やっぱり、そこかぁ。予想はしていました(笑)。しかも、司が足りない!!あはは。
結構書いたのに、まだ、服脱いだだけ!!(笑)。その先は、おもいっきり巻いちゃったけど、やっぱり気になりますよねぇ(笑)。
という訳で、続きは司目線からにしようかなと思っています。
覗いていただいてありがとうございます。コメントは気になった時にでも(*^^*)。また立ち寄って下さいね~!

花●様
司レポート(笑)!ね?司、足りなかったですね~(笑)。続きは司目線からと思っていますが、どこから書くか・・。やっぱり後半か・・(笑)。
いえいえ、いつも楽しいコメントありがとうございます。そんなことないですよ~。私も、二次の世界ではいつまでたっても乙女妄想炸裂ですよ(笑)。どうぞ、そのままで、素のコメント送って下さいね~!こちらこそ、楽しみにしております(*^^*)

スリ●様
そう言われて気付きました。朝チュンぽい仕上がりか!そうか、これか!っと(笑)。いや、今でもやっぱりガッツリなRは書けません。やんわり・・って感じかなぁ。「あなたに会いたくて」のR・・もう、読み返したくない・・いや、読み返せない(逃)!!
そうそう、つくしちゃんにとっては一目惚れだったのか・・恐らくパーティーでは食べものの方が上だったと思うけど、誘われてちょっと期待して、誘われるがままに自宅に行っちゃうなんて、やっぱり初めから惹かれてたんだろうな~と私も思います!だって、つくしちゃんって司以外にはきっともっと慎重なんじゃないかなと思うんですよね~。司君のレポートは、どんな風になるか・・お楽しみに(*^^*)←って、まだ書いてませんが・・(;^_^A

さと●様
専務もギリギリ!(笑)。そう、そのギリギリ具合がつくしちゃんにも伝わっちゃうぐらいに余裕がない司。可愛い!!二人の無理の理由は違うのに、もうストップと思ったら、いきなりパンツ脱がされちゃったつくしちゃんは相当焦ったことでしょう!書きながら、こんなの司じゃなきゃ許されないぞ~っ!と思ってました(笑)。それでも、強がりながら司を受け入れるつくしちゃん。私はこういうつくしちゃんが好きなんだよなぁ・・。どうぞ、最後までお付き合い下さいませ~(^^)


さて、続きは、明日の朝には間に合わないと思います。
早くて、明日の夜とかアップできたらいいんだけどなぁ・・と考えています。
またどうぞ、お立ち寄りください!

2018/01/20 (Sat) 20:13 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/20 (Sat) 17:13 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/20 (Sat) 09:34 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/20 (Sat) 09:21 | EDIT | REPLY |   
じゅんこ  
おはようございます♪

久々コメントになります。
いやーん(*゚∀゚*)嬉し恥ずかし初体験ですね💕
きゅんきゅんしちゃいますぅぅ❣️❣️
濡れてる…からもっと細かくーー!!(笑)
司の心理描写も良ければ書いてもらえると嬉しいです。

コメントはしてませんが、毎回楽しく読ませてもらってます。
初体験に向けて1日置いた所もドキドキしました( ´∀` )b
また次も楽しみにしてますね(*^^*)

2018/01/20 (Sat) 06:22 | EDIT | REPLY |   

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