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Happyending

Happyending

___徐々に覚醒しつつある意識の中、

ツンツンツンと頬に軽い刺激

・・「反則だよね~、こんなに肌が綺麗とか。」

前髪がクルリと巻かれながら軽く引かれる

・・「このクルクルがくすぐったくて笑っちゃったのよ?」

鼻先にチョンと指の感触

・・「まったくぅ、すっごく痛かったんだからね。
   好きな人じゃなかったら、ホント犯罪っ!
   責任取りなさーいっ!!えいっ!!」



バシッ!!

とっさに眼前にある手首を掴んだ。


「わっ!」
「・・何してやがる。」

お前・・俺を豚鼻にしようとしてただろ・・?

初めて愛し合った、翌日の朝、
じとっ・・と、最愛の彼女の顔を軽く睨んだ。
・・ったく、何やってんだ、こいつは。

「・・いや・・ね・・。あはは・・。おはよう、専務。」

目を見開いて苦笑いをし、ささっとシーツの間に隠れようとする牧野。
そんな彼女を逃すまいと、左腕一本で彼女を捕まえた。

「・・・はよ。結構、元気そうだな。」

そう言ってやれば、途端に彼女の頬が染まる。

「え・・うん。なんか、ぐっすり眠っちゃったみたいで・・・」

しどろもどろだ。

俺が達した後、きつく抱きしめていた牧野はそのまま深い眠りに入っていった。
体が辛かったんだろうな。
しかし、こいつは、以前から俺の前で良く寝るんだよな。
こんな女は二人といねぇ。
ドキドキして眠れねぇって言ったのは誰だよ?

「体、辛くねぇの?」
「やっ・・なんでそんな事聞くの!?」
「昨日、痛い、痛いって泣いてただろ?」
「わーっ!もうっ、やめて。その話はなしっ!」


ゴキッ。
俺の頬を押して、無理やり反対方向を向かせようとする。

なんだよ・・・昨夜の余韻は一つもねぇ。
“その話はなしっ”て、なんなんだよ。
こういう朝は、互いを労わって、甘い雰囲気になって、一緒にシャワーして、2ラウンド目突入とか・・そういうもんじゃねーのか?
しかも、朝一から文句言ってるってなんだよ?

・・・・ん?
突然、脳内に、さっきの牧野の言葉が蘇ってきた。

ははーん。
そーか、そーかよ。

ふっと頬が緩む。

牧野の背中に両腕を回して、ふわりと彼女を抱き締めた。
一生大切にすると誓った、俺の宝物。

「ほんと、恋人じゃなかったら犯罪だよな。」
「へ?」
「責任とるから。」
「はい?」
「結婚ってことだろ?」
「ええ~っ!?」

お前が自分で言ってたんだろうが、責任とれって。
もちろん、そうするつもりだけどよ。

「そっ・・そーいうことじゃないよ!なんていうか、あっ、あたしも結構、がんばった・・から・・、今日は優しくして欲しいなぁ・・とか、そーいうこと・・・」

言ってて恥ずかしくなったのか、ぎゅっと両手をぐぅに握りしめて下を向く。
そんな姿も可愛くて、思ってたような色気のある朝じゃねぇって不満も一気に吹っ飛んだ。


「何して欲しい?」

彼女の顔を仰向かせ、じっとその瞳を覗き込んだ。
お前の望みなら、何でも叶えてやる。

「え?うーん。そう言われると、特に無いんだけど・・。」
「なんだ、それ?」
「あっ、そう言えば、お仕事は?時間、大丈夫?」

優しくして欲しいとか言っといて、仕事の心配かよ。
もっと甘えて欲しい俺としては、超不満だ。

「夕方までオフ。夜に会食が入ってるだけだ。」
「そうなの?」
「ああ。」

少し不貞腐れた俺に対して、牧野の顔はぱぁっと明るくなった。

「本当に?すっごく嬉しいっ!!」

キラキラと牧野の瞳が輝き出す。

「だから、何でもしてやるから。言えよ。」
「え~、だから何にもないんだって。こうして一緒にいてくれるだけでいいの。すぐに仕事に行っちゃうのかと思ってたんだ。だから、こうして二人でゆっくりできるのが嬉しい・・かな・・へへ。」


ああ・・またやられた。
こいつは俺の予想の上を行く。
俺が欲しい言葉のその上を。

望まれれば何でも買ってやる。
何でも与えてやれる、その力はあるはずなのに、
彼女が欲しいというものは、俺には予想がつかないもの。
俺との時間・・か。

そう言えば、初めて邸に泊めた日は朝は一緒にいなかった。
誕生日の翌日も、結局仕事で、早朝に牧野の自宅前で別れた。
確かに、慌ただしい俺の日常で、こうしてゆっくりできる日は限られている。

ビジネスでは、重要案件でない限り、俺との面談時間は各社10分が限度。
俺の時間は千金に値すると言われている。
こいつが、そんなことを考えてるとは思えねぇんだけど。
お前の為なら、時間を作る。
当然だ。それが、俺の望みでもあるんだから。
俺も、お前さえいれば、他には何もいらない。


「んっ・・・」

そんな可愛いこと言って、一度一線を越えた俺が、何もしないとでも思ってんのか?
ご機嫌な牧野の唇を勢いよく塞ぐ。

クチュ・・と舌を入れて、牧野の胸に手を回す。
ぷにゅっとした柔らかな丸み・・・
ああ・・・もう一回してぇ・・・

牧野の手が俺の胸を押し返そうと必死になってる。
けど、昨日の余韻が戻って来た俺はそう簡単にこいつを手放せない。
だいたい、力は俺の方が上。こいつが俺に敵う訳がない。

そのままキスを繰り返し、抱き締めて、全身を撫でまわし、すっかり力の抜けた牧野の片足を上げた。

「もう一回・・・いい・・?」
そっと牧野の左耳に囁く。

「・・・へ・・・?」
多少とぼけた返事も気にしない。
牧野の入口を確認して、ゆっくり指を埋めた。

「あんっ・・」
「痛いか?」

もう、やる気満々なくせに、そんなことを聞いてる俺。
昨日受け入れてもらえた自信がそうさせるのか・・・

牧野が小さく首を振って、「大丈夫」だとジェスチャーを返した。
それがGOサイン。
昨夜よりはスムーズに牧野が俺を受け入れた。
まだ痛そうだけど・・・

昨日より余裕が出た俺は、ゆっくりと牧野の反応を見ながら、じっくりと昇りつめた。






***



「・・・もう・・・嫌い。」
「好きだ。」
「・・・あと1回って言ったくせに。」
「愛してる。」
「・・バカバカバカッ!」

もう時計は、12時を回ってる。
あと1回って言ったくせに、結局、その後もう1回あって。
しかも、後ろからとか、あり得ないっ!!

それが、凄く気持ち良くて、後ろから深く突かれるのが快感だったなんて・・・
本当にあり得ないっ!!!

その上、足腰立たなくなって、未だベッドの中だなんて・・・
もう嫌っ!

なのに、

「なぁ・・すげぇ、好きだ。」
「・・嫌い。」
「さっき、ちょっと気持ち良かっただろ?」
「・・・・・・・。」
「答えろよ。」


この人って、実は悪魔なんじゃないの?
散々優しくして、断れないように蕩けさせて、
あたしを翻弄する・・・

だけど、あたしは・・・
こんな風に、自信満々な彼が結構好きだったりする。
きっとあたしが本気で嫌がったり、泣いたりしたら、絶対に止めてくれるんだと信じてる。
結局、あたしもそんな彼を受け入れてしまっている訳で、
そんな自分が一番アリエナイのかも知れない。

なんだかなぁ・・結局は・・幸せ。



「・・・お腹空いた。」

強引な専務に幸せを感じてるなんて悟られたくなくて、ちょっと不満げに言ってみる。
実際、朝から何も食べてないんだよ?
専務はお腹空かないのかな?

「シャワーすっか。運んでやる。」
「いい・・・大丈夫・・・・。」

運んでなんてもらったら、次に何されるか分からないもん。
危険・・危険・・・・危険動物だよ。

シーツを巻き付けて、ヨロヨロとベッドから降りた。
どうやらシャワールームは続きの部屋にある。
後ろでクスクス笑う専務の視線を感じながら、なんとか歩いてシャワールームに消えた。



「・・・・ぎゃーっ!!!」


ガタンッ!
バタバタバタ・・・バンッ!!


あたしの叫び声に、専務がシャワールームへ飛び込んできた。

「どうしたっ!?」

「こっ・・・これっ!?・・・何?」

あたしの体には、無数の赤紫の斑点。
虫にでも刺されたの?


「・・・・キスマークだろ?」

キ・・キスマーク・・・?
こっ・・・こんなにっ!?

呆然とするあたしを、専務がそのまま引きずって、シャワーのコックを開けて、体を洗っていく。


・・・え?


「きゃーっ!!!」
「遅ぇよ。」



すっかり体を洗われて、バスタオルで拭いてもらい、
何故か用意されていた新しい洋服も着せてもらった。

もう、全てがあり得ないんだけど・・・




遅めのランチをお部屋で食べて、
まったりと二人で午後を過ごした。

その後も首筋に付いた無数のキスマークをみてはネチネチ膨れていたら、うちの前で別れる時に、専務が自分のカシミアのマフラーを巻いてくれた。
ライトグレーでふわふわのやつ。

専務のコロンの香りが染みついていて、肌触りが良くて、とっても幸せ。

なんだかんだ言って、そんな専務の全てが許せちゃうんだから、
彼に恋するあたしは、かなり重症みたい。


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いつもたくさんの応援をありがとうございます。
今日は午前中時間があったので、翌朝の二人を書いてみようと思ったら、すっごいバカップルになっちゃったので、すかさずアップ(笑)。
次からお話進めていきますね~。
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Comments 4

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Happyending  
こんばんは(^^)

いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
なんだか、毎日バタバタで。先ほど22話アップしました~。

じゅんこ様
えへへ。書いちゃいましたよ。なんだかね、いつも、書こうかな~、やめとこうかな~というところで、じゅんこさんから一声かかりますね(笑)。いえいえ、ありがたいです。はい、マイペースでやっていきますね。また、これぞっと思われたらコメント下さいませ~(笑)。

花●様
インフルエンザ!!まだ、お休み中ですか?今年のインフル、結構熱出ませんか?うちはまだ出てないですが、凄く心配です。22話、めっちゃ長くなってしまった・・体調悪い時に読むのは大変かも~(^^;) 坊ちゃんは、次回出てくる予定ですので、もう少しお待ちください(笑)。ゆっくり休んで、早く良くなりますように(^^)。

スリ●様
バカップル、ついつい書いてしまいました。これだけラブラブにしておいて、あとどうしよう・・(笑)。ここから誕生日PTに向けて・・どんな展開にしようか模索中です(^^; ぼちぼちやっていきます!

拍手コメントもありがとうございます。
ここからの展開、ホント悩む~!一波乱起こす?起こさない?どうしよーっ!

なんだかんだ言って、私の気分次第といったところでしょうか?(笑)。
投稿も不定期ですみません。
なかなか同じペースで投稿するのが難しくて。
書くのも、一気に書いていないので、余計に時間かかってるかも。
時間がかかるから、あれこれ詰めたくなったりして・・長くて読みにくくなりますよねぇ。ご容赦を。

ではまた、次の投稿で~(*^^*)

2018/01/24 (Wed) 22:45 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/23 (Tue) 19:04 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/23 (Tue) 15:12 | EDIT | REPLY |   
じゅんこ  
こんにちは✨

ありがとうございますーーー( ノД`)…💕
感涙もんです!!!
また頑張りますーー!!←何を?(笑)

色々とリクエストしまして申し訳ないですf(^^;💦
マイペースに進めて下さいね。
また気持ちがMAXになったらコメントさせてもらいます。
更新ありがとうございましたヽ(●´ε`●)ノ

2018/01/23 (Tue) 12:15 | EDIT | REPLY |   

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