Happyending

Happyending

明日は我らが「司」の誕生日ですね。
いつも私の心を癒してくれる坊ちゃん!大好きだよ~!
ということで(笑)、お誕生日記念の短編です。
***





俺の恋人は、俺がこの世で唯一愛する女で、
誰が何と言おうと俺にとって最高の女。

特別美人って訳じゃねぇけど、笑顔がすげぇ似合ってて、
上目遣いは殺人級に可愛くて、俺の心臓を鷲掴みする。

いつも俺を翻弄して、そのくせ俺よりも他人のことを優先したり、ムカつくことも多いんだけど、俺はそんな彼女が愛しくて堪らない。

出会ってから何年たっても、彼女が好きだ。
他の女なんて一瞬たりとも目に入らない。

好きで、好きで、好きで、
あいつがいない人生なんて考えられねぇ。

だから俺は、常に彼女を追いかけて、彼女を捕まえるために生きている。





高3の春に彼女に出会った。
お人好しで、馬鹿げた友情のために俺に歯向かって来た女だった。
バカな女だと思ったけど、思えば最初から惹かれてた。
飛び蹴り食らって完全に恋に落ちた。
___俺の初恋だ。

悔しいことに、彼女の初恋は俺の親友だった。
けど、押して、押しまくって・・・しっかし、あの頃は俺、ガキだったよな。
人を好きになったことなんて無かったから、上手く愛を伝えられなかった。
近づこうとするたびに拒絶されて。
どうしてこの完璧な俺様を拒否するのか理解できなかった。
それでも振り向いてほしくて、俺を見て欲しくて必死だったな。
彼女の視界に入ることがあの頃の俺の幸せで、くだらない悪戯をしては彼女の気を引こうとしてた。

鈍感で、いつもバイトばっかして、俺のことなんて二の次で、ほんとムカつくったらありゃしねぇんだけど、それでも好きだった。
散々嫌がられても追いかけて・・・けど、俺だって分かってたんだぜ。
お前は俺のことなんて好きじゃねぇんだってことぐらい。
けど諦めらんなかった。

なんでこんな女が好きなんだ・・・
態度はでけぇし、暴力女だし、庶民だし。
俺にはもっとふさわしい女がいるんじゃねぇのか?なんて一瞬考えた事もあったが、愚問だった。
こんな女は他にいない。
彼女以上の女は存在しない。
こいつ以外の女に惚れるなんてあり得ねぇ。

彼女の瞳は真実だけを映す。
俺の家柄とか、権力とか、財産とか、そんなもんには目もくれない。怯まないし、ひれ伏したりしない。
何が正しいのか、何が間違っているのか、それを当然のように判断できる曇りのない瞳。
その瞳で、俺の中に隠れている本来の俺を見つけて欲しい。
お前の愛が欲しい、それだけが望みなんだ。
俺はもう、彼女の澄んだ瞳に映りたくて必死だった。


そんな彼女は天邪鬼で、素直じゃなくて。
結構俺に気があるんじゃねーの?って思っても、俺らの関係ってなかなか進展しなかった。
キスをすればガチガチで、ちょっと胸を触ったら涙目で、男慣れしてねぇってのは嬉しいけどよ、そこまでダメってなんだよな。その場の雰囲気に流されたりはしない、身持ちの固い女。それは今でも変わんねぇな。
けどよ、お前なんか、あの頃の俺の頭の中では、もう100回ぐらいヤラレてる。
泣かれてもそのまま犯しちまったり、案外お前が積極的だったり・・そんな妄想山ほどした。
・・・なんて言ったら殺されるんだろうけど、やっぱり俺はお前が大切だから。お前の嫌がることは出来なかったんだ。
今も、昔も、俺はお前にベタ惚れなんだぜ?分かってんのか?


仮とはいえ、やっと付き合いだした俺らだったのに、
幸せの絶頂だって思った次の瞬間に、俺は奈落の底に突き落とされた。
原因は、俺んちの親の妨害だった。
こいつは、誰かを犠牲にしてまで自分の幸せをとるような女じゃない。
そんなことは分かってた。

けどよ。
なんでだよ。
なんで俺を捨てるんだよ。
なんで俺だけが幸せになれねぇんだ。

誰かを犠牲にしたとしても俺をとって欲しかった。
例え嘘でも、俺のことを本気じゃなかったなんて言って欲しくなかった。
俺のことが好きで、好きで堪らないけど、仕方なく出て行くんだって、あいつがそんな風に言える女だったら、俺はあいつを抱き締めて、どこにも行かせたりはしなかったのに。
あいつはそうは言ってくれなかった。

辛くて、遣る瀬無くて、
どんなに恵まれた人生に見えたとしても、結局俺は、真実欲しいと願うものは何一つ手に入れることは出来ない・・・
そんな惨めな自分に涙が出た。
雨が降っていて良かった。
俺は泣き顔なんて誰にも見せたくねぇから。


あいつに振られて、俺は死んだ。
生きる意味が見つからず、もう生きる力も沸いてこなかった。
彼女に出会う前だって同じだったはずなのに、あの頃はこの腕で人を殴り、自分も多少の痛みを感じることで、少しは人間らしさを保っていたんだろう。
だけど、もうダメだ。
彼女を失った俺は、死んだも同然だった。

金では手に入れられないものがあると知った。
どんなに欲しても、手に入らないものがあった。
絶望・・・もう立ち上がれないと思った。


そんな俺を救ったのは、やっぱり彼女だった。
彼女が元気でいてくれた。
その時、初めて思ったんだ。
例え手に入らなかったとしても、彼女が元気でいてさえくれたらそれでいい。
彼女の影さえも見えなくなっちまうことの方が、俺にとっては地獄だ。
彼女は俺にとって唯一の太陽で、彼女がいない世界では一歩も歩けない。

諦めよう・・こいつが元気でいるのなら、それでいい。
見守る愛なんて柄じゃねぇけど、仕方ねぇこともあるんだって納得しようとした。



・・・でも、結局ダメだった。


諦めようと思えば思うほど、疑問ばかりが湧いてくる。

どうして俺はあいつの隣にいられねぇんだ?
なんで、俺だけが幸せなれねぇんだ?
なんで、あいつを諦めなきゃなんねぇんだ?

結局は振り出し戻る。
なんで俺の人生は、俺の家に縛られるんだ。

ババァがなんだ。道明寺財閥がなんだ。
俺の将来がなんだってんだよ。
あいつがいなきゃ、俺は幸せになれない。
あいつを諦めてまで歩まなきゃなんねぇ人生なんて、何の価値もねぇ。


俺が俺であるために。
俺が道明寺司であるために。
あいつを求めることこそが俺の人生だ。
だから俺は、あいつを諦める訳にはいかねぇ。
俺の人生は、彼女を手に入れなきゃ始まらねぇんだ。


彼女が乗っちまったバスを追いかけて、けど追いつけなくて、
へたり込んだ時に見えた彼女の姿。
ああ・・・夢か?
こいつは俺を選んでくれた。
たぶん、こいつは俺がいなくても幸せになれるんだろう。
でも、俺がダメなんだ。
お前じゃなきゃ、幸せになれない。
だから、なぁ、頼む。
俺から離れるな。
俺の傍にいてくれよ・・・


俺は・・彼女の心を手に入れた。
飛び上がりたい位の幸せ。
他の誰にも渡せない、絶対に守りたい、俺の宝物だ。


だが、さすが敵もさる者。
俺らの束の間の幸せは、あっという間に崩れ去った。
この時、俺はやっと理解した。
彼女との未来を掴むためには、今の俺じゃダメなんだと。
俺が彼女を守るためには、俺がデカくならなきゃだめなんだってことが。

彼女に手出しをさせないため、俺は追いかけて来た彼女をニューヨークから追い返した。
なのに、類と帰国するあいつをみて、気が動転していた。
情けねぇ・・俺。
自分が決めた事すらも遂行できねぇようじゃ先がねぇよ。
けど、お前は勘違いしてたんだぜ。
俺はお前を諦めた訳じゃなかった。
最低2年、ニューヨークで頑張って、それからお前を捕まえに行くつもりだった。
お前にそんなこと言っちまったら、決心が鈍ると思ったから言えなかっただけなんだ。

一時帰国した日に、彼女の一日を貰った。
鍋を食っていたかと思ったら、拉致られた。
無人島で、彼女から精一杯の告白をされて、
せっかくの俺の決心はいとも簡単に崩された。
ああ・・俺は結局、こいつの涙には勝てねぇんだ。
俺が心底欲しかったものが、俺を求めてる。
今、彼女の手をとらなくて、どうするって言うんだ。

俺は、本気で道明寺を捨てると決めたのに・・・

まさかの記憶喪失。
彼女のことを強く思い過ぎていたがために、彼女のことだけを忘れちまった。
それで危うく、あいつに捨てられそうになるなんてお笑いだ。
けど、お前も、そんな簡単に諦めんなよな。
俺がお前のことを完全に忘れるなんてあり得ねぇし、お前以外の女なんて考えらんねぇんだから。
しっかし、あんとき病院に来てた妙な女。
あの女のことだけは今でも俺の汚点だ。
浮気なんか絶対しねぇってのに、あいつはあの時のことまだ根に持ってるからな。
結局は、彼女の投げたボールが頭にヒットして全てを思い出したんだけど、それだって愛の力ってやつだよな?
いろんな障害を乗り越えて来た俺らが、そんな簡単に別れるなんてあり得ねぇんだ。



ババァが提案した1年の猶予。
それが満了することはなかった。
親父が倒れ、俺はニューヨークへ渡った。
彼女は俺とニューヨークへ行くとは言わなかった。
それはまだ、俺たちが二人で生きていくためには幼過ぎたから。
その現実が分かりかけていたから。

なぁ、信じてくれ。
俺はお前を諦める訳じゃねぇんだ。
一回りも、二回りもでかくなって、必ずお前を迎えに来る。


どうしたら俺の本気が伝わるんだろう。
それを真剣に考えて、俺は多くの報道陣が詰めかけた会見の席で、彼女に向かって訴えた。

「4年後、必ず迎えに行きます。」


言葉にすることで未来が開けた。

必ず迎え行く。
俺の人生の目標は、彼女を手に入れることだから。
俺はそのために生きているのだから。


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後編は31日中のどこかで。
誕生日中に間に合うように頑張ります!
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Comments 3

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Happyending  
こんばんは~(*^^*)

いつもたくさんの応援をありがとうございます。
いつか書こうと思っていた司目線の回顧録(笑)。ステータスで総二郎目線を書いた時から、坊ちゃん目線も書かなきゃと思っていたんです。そしてこれをバースディーに繋げたい!あと1話で抑えるために、現在奮闘中です。さっさと投稿して、妙な焦りから解放されたい~。つかつく書きとしては、絶対に外せない司BD(笑)!妙なプレッシャーが~(;^_^A
早く書いちゃわなきゃ、盛り上がっているであろう司BDを楽しめないよーっ!です。

スリ●様
甘~いBDかぁ。もう、自分が何を書こうと思っていたのか分からなくなった!(笑)。やっぱりだめですねぇ。準備はしっかりしないとです。イベントに惑わされずやっていきたいと思うのに、ついつい惑わされてしまう・・うーっ!あと1話で締めくくれるようにがんばります!

さと●様
そうなんですよね。司、何度も諦めようと思って、また舞い戻ってくるんですよね。なんかそれが可哀そうで・・。つくしっ、さっさと司にしなさいっ!って思っちゃう(笑)。司の人生は常につくしを追い求める人生なんですよ、きっと。それが彼の幸せ・・・。でも、さすがにもうちょっと幸せにしてあげなくては!です(笑)。

明日の朝に投稿して、すっきりしたい~!でも、もう眠い・・。
明日中に完結を目指します。

2018/01/30 (Tue) 23:13 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/30 (Tue) 13:17 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/30 (Tue) 07:16 | EDIT | REPLY |   

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