花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「司、お前が鷹野の会社に乗り込むのはまずいだろうが。」
「なんでだよ。」
「なんの理由で来たのかってことになるだろ。」
「顔見るだけだ。」
「道明寺の御曹司が来たとなれば、それだけじゃ済まねぇよ。わかるだろ!」

総二郎とあきらに引き止められて、俺も冷静になる。

あいつの男。
信じたくないが、そういうやつがいるのか。
そいつから、奪ってやりたいと思う。

「司、あきらめられねぇの?」
「あきらめる?」
「まぁ、大河原の令嬢っていうところはポイント高いかもしれねぇけど、ぶっちゃけ、見た目は大したことねぇよな。お前がその気になりゃ、もっといい女いるぜ。」

そりゃぁ、あいつより見た目がいい女なんぞ、ごまんといる。
だが、俺は、別にあいつが大河原の娘だから好きになったんじゃない。
あいつ仕草や、あいつの雰囲気が俺を刺激するんだ。
今まで、そんな女一人もいなかった。

「しっかし、あの子に年上の彼氏か。ホント、信じられねぇわ。騙されてんじゃねぇのかな。」
というあきらの声。

「やっぱ、一度その男を確かめに行く。」
「ちょっとまて、司。俺が情報つかんでくるから、会社に乗り込むな。早まるなよ。約束しろ。」




あくる日の晩、総二郎からさっそく電話が来た。
「今から、出れるか?赤坂のフレンチ BONAPPETIT。あきらも呼んでる。」
「すぐ行く。」

俺は、リムジンに乗り込んで、赤坂へ向かった。
名の知れたレストランだ。場所は分かっている。

店に入ると、総二郎とあきらが店の前に待っていて、俺と合流すると、すぐに俺を個室に連れ込んだ。
「なんだよ。鷹野がいるんじゃなかったのか?」

総二郎がフロアに向かう窓に向かって歩き、
「あいつだ。」
と指差した。

フロアのテーブルに、女と楽しそうに食事をしている男がいた。
女の顔を覗き込むと、嬉しそうにキスをしている。
女は、ショートカットで溌剌とした印象だ。
あいつとは、タイプがだいぶ違う。

俺は怒りで気が狂いそうだった。
「なんだよ、これ。」

「滋ちゃん、あの男に騙されてんのかな。」
というあきら。

おれは、そのまま踵を返し、フロアに戻ろうとしたところで、また、あきらと総二郎に捕まった。
「何する気だ?」

「あいつのことどうする気なのか聞くに決まってんだろ?」
「おいおい司、相手は女連れだぞ。今はまずいだろ。
それに、滋ちゃんだって、お前がそんなことしたって聞いたら驚くぞ。」

俺は拳を握りしめて、壁を殴りつけた。
あいつ、あんな男に引っかかってんじゃねーよ。
騙されてんのも気が付かないなんて。
バカじゃねぇの。

それでも、そんな馬鹿な女がすげぇ好きで、あきらめきれない自分に自嘲するしかない。

男のことは分かった。
あとは、滋があの男のことをどう思っているのか、直接聞いてやる。
そう意気込んで、邸に戻った。
「司!無茶すんなよ!」
とあきらに心配そうに声をかけられながら。



邸に帰ったのはもう、夜も10時を回った時間だった。
あいつはまだ起きているだろうと踏んで、あいつの部屋をノックした。
カチャッと、音がして、出てきたのはパジャマ姿のあいつ。
「道明寺・・」
先日のキスから、あいつの警戒心は強い。
ドアを半分だけ開けた状態で、
「どうしたの?何か用?」
と尋ねてきた。

「話があるから、ちょっと、中に入れろ。」
と俺は強引に部屋に入った。
「ちょっ、ちょっと、道明寺!」



~・~・~・~・~・~・~



夕方に、滋さんから、連絡がきていた。
「つくしっ、作戦、うまくいったの。
パパとママも、幸一さんとの結婚を許してくれた。
私、すっごく幸せだよ。」
という、滋さん。

そっか。滋さん、うまくいったんだね。
「だからね、つくし、もう道明寺家にいる必要はなくて、逆にすぐに帰ってきてもらいたいの。我がままばっかりで、ごめんね。
でも、すぐにでも、うちの両親がむこうにお断りとお詫びを入れるみたいだから、早く出た方がよさそうなの。
荷物は、家の者に取りに行かせるから、明日にでもすぐに出れないかな?」

「うん。分かった。明日に出るね。」
「うちで、待ってるからね。」
「うん。」


明日で、ここでの生活が終わる。
道明寺とも本当に最後になる。
そう思ったら、自然と涙が溢れてきた。

あたし・・あいつのこと、
こんなに好きになっていたんだ・・・。





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  1. 初恋
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

コメントありがとうございます^ ^

  1. 2016/10/03(月) 18:39:36 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
今回のお話はつかつくファンには辛いかなと思っていますが、楽しんで頂けて嬉しいです。今後の展開、どうでしょう?納得されるかなぁ。ちょっと心配。

また、お話の司君が好みと言われると嬉しい。いつかはもっと俺様な司を書きたいと思いますが、私も優しい司が好みなので。

では明日に^

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/03(月) 15:25:15 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/10/03(月) 08:25:09 |
  2. |
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