Happyending

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キス・・・しちゃった。


隣でハンドルを握っている道明寺さんの横顔をはドキッとするぐらいにカッコいい。
片手でハンドルを操作して、もう片方の手は私の手に添えられてる。
こんなシチュエーション・・・自分が自分でないみたい。
この人が私のことを好きだなんて、まだ信じられないよ。

でも、あのディープキス・・・
あんなキスをしたのは生まれて初めて。
突然舌が入り込んできて驚いたけど、全然怖くないし、嫌じゃなかった。
道明寺さんから好きって気持ちがどんどん流れ込んで来て、私も夢中で返してた。
私もすごく好きだよって。

キスってあんなに幸せなものなんだね。
それにあのキスは、本気でお互いを好きじゃなきゃできないよ。
そうだよね?道明寺さん。
だから、私たちは・・・本当に『両想い』なんだよね・・・

って、うっきゃーっ、恥ずかしいっ!!


で、でも、でも・・
道明寺さんは、もうすぐ東京に帰っちゃう。
そうしたら、私たちどうなるの?
私たちは今、どういう関係なんだろう?
告白しただけなのに、この先の事なんて何にも決まっていないのに、こんなに簡単にキスを受け入れちゃって良かったのかな。
だけど、ずっと一緒にいたいって言ってくれた、その気持ちを信じたい。

これからの事を道明寺さんはどう考えているのかとか、本当なら色々聞かなきゃいけないのに、彼からのキスに完全に酔ってしまった私は、気が付けば腰に手を回され車に乗せられて、こうして手を握られたままになっている。


どうしよう・・聞いてみようかな?
私たち、これからどうなるのって。
一緒にいたいって気持ちは嘘じゃなくても、きっとそれは難しい。
私、遠距離恋愛とかできるかな?
あ、でも、東京で在宅医療の勉強もしてみたいな。
それなら私が東京に出たらいいのかな?
いやいや、それって追っかけだよ。迷惑だよね。
いきなりあなたと一緒に行くわなんて・・・ドン引きされちゃうよ。
重荷だなんて思われたくない。
けど、離れたくないよ。



「牧野?」
「きゃっ!」

「何考えてる?」

気が付けば車が止まってる。
ここって・・・もしかして、私たちが初めて出会った場所?
そうだ、ここは一緒に海に落ちたガードレール。
私たちはここから始まった。


「俺・・・」

道明寺さんの低い声。
何か言いたげな道明寺さん。
一体何を言うの?

聞きたいような・・怖いような・・・
だけど、彼の話は全て聞きたい。
いい話も、悪い話も全部。

「どうしたの?」

正面を見ていた道明寺さんが、私に向き直った。
真剣なまなざしにドキドキが止まらない。

「俺の休暇は1週間だ。」
「うん。知ってる。」

「だから、もうじき東京に戻らなきゃならない。」
「う・・ん。」

これから言われることが怖くて、私は下を向いてしまった。
だって、離れたくない。

「牧野。」
「うん。」
「こっち向け。」
「・・・ん。」

泣きそう。でもちゃんと聞かなきゃ。
泣かないようにぐっと目を見開いて道明寺さんを見つめた。


「俺はお前と一日も離れていたくない。だから、一緒に東京に来て欲しい。」

「え?」

「ダメか?」


心配そうな顔つきで、道明寺さんが私を見てる。
そんな顔しないで。私だって一日も離れたくないよ。

でも、ちょっと・・ちょっと待って。
そもそも私達って・・

「私たちって、お付き合いをするの!?そうなの!?」

思わず大きな声が出ちゃった。

お互いに好きだと言う気持ちは確認してる。
出会って4日だっていうのはお互い様。
短期間で恋におちた彼の気持ちを疑ったりしない。
だって、私も数日で彼のことが好きになっちゃったんだもの。
ずっと一緒にいたいって言う気持ちもお互いに同じ。
だけど、東京に戻る道明寺さんとこれからもずっと一緒にいられるのかが不安だった。


「はぁ!?お前、何言ってんだよっ!」
「・・・だって。」
「だってじゃねーよっ!」
「だって、付き合おうとか言われてないし・・」
「両想いなんだから付き合うに決まってんだろっ!」
「そっ、そうなの?」
「どこまでバカなんだお前はっ!」
「バカって何よっ。」
「バカだからバカだって言ってんだ。」

うわっ!!
美形が怒った顔は凄い迫力。

そっか、私たち、お付き合いするんだ。
そうなんだ。
嬉しい・・・そうなんだ。

だから、一緒に東京に?
うっわぁーーっ!!
本当に?
どうしよう。行きたい。
私・・凄く行きたい。
だけど、急だよね。
進にも相談しなきゃいけないし。
パパやママも驚くだろうし。
誠先生や千尋さんはきっと心配するだろうし。


「お前は俺と離れていいのかよ。」

道明寺さんの寂しそうな、少し拗ねた様な声。
そんな訳ない。
私はフルフルと首を振った。

「私だって離れたくない。けど、急だよね。お付き合いを始めたばかりで東京だなんて、皆に心配かけちゃいそうだし。」

どうしよう。
どうすればいい?


「心配って、何が?」
「何がって・・その・・・。」

感情のままに東京に行って、もしもうまくいかなかったら?
そんな不安が全くない訳じゃない。
けど、例え上手くいかなくても、私は大丈夫。
最後までこの恋を諦めないって決めている。
だけど、周りの人はきっと心配するだろうな。
勢いで東京にまで付いて行っていいのかって・・。

そんな不安が彼に伝わったのかも知れない。


「俺は中途半端な気持ちでお前を東京に誘ってるんじゃねぇから。」

「え・・?」

「お前、俺に聞いたよな。真剣に人を好きになったことがあるかって。」

確かに聞いた。
あの時は、『今までは無かった』って言ってたよね。

「俺は今まで一度も女を好きになったことは無い。気になる女がいたことも無い。今まで俺の視界に入った女は一人もいなかった。27年生きてきて、たった一人しかそんな女に出会えてない。きっとこの先も、俺は、お前以外の女なんて目に入らない。」


うわーっ!!//
急に頬が熱くなる。
どうしてこんな言葉がスラスラ出てくるの。
私、恥ずかしくて・・・死んじゃいそうだよ!

この人が、私意外の女性は目に入らないなんて。
信じられないよ。
けど、信じたい・・。
好きな人の言葉だもん。
信じなきゃだめ。
この言葉を疑う方が、きっと後悔する。

それに、私だって同じだよ。
26年生きてきて、初めて好きになった人が道明寺さん。
きっと彼以上に好きになれる人なんて現れないと思う。


「だから・・」

「だから?」


「俺たち、夫婦になろうぜ?
 一生大切にするから、
 一生、俺の隣にいてくれ。」



彼に出会って4日目。
恋を自覚して1日目。

私は生まれて初めての両想いになって、
同時に、彼からプロポーズされた。


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いつもたくさんの応援をありがとうございます。
予想以上に5月は忙しくなりそうです。
短めだったり、不定期だったりになりますが、覗いて頂けると嬉しいです。
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Comments 4

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Happyending  
こんにちは(#^^#)

いつもたくさんの応援をありがとうございます。
やっぱりね~。東京に連れて行くからには、結婚!は司のセオリー?(笑)。どうでしょうか?

花●様
そうそう、東京はどこに連れて行きまそうか?いきなりお邸?マンション?その辺りは後々考えよう・・(笑)。司、仕事早いですね(*^^)v これから二人はどうなっていくのか・・。私も分からなくなってきたーっ!(;'∀') 見守ってやってくださいね(-"-;A ...アセアセ。

スリ●様
いきなり夫婦になろうぜと来ましたよ(笑)。その他もろもろの諸事情は話してないけど・・大丈夫か??花晴れ見ました。類君、あれはかつら?(笑)。ピンクのパーカーかぶれば花沢類になれるなんて、凄い人だっ!!次は総二郎ですかねぇ。私はリアルタイムで見るのは諦めましたが、ビデオでみるとCM飛ばせるしなかなか良かったです(笑)。さて、この二人はある程度進めて一息つきたいなぁと思っています。

さと●様
つくしちゃん、純粋♥ですね。『夫婦になろうぜ』と『夫婦にならねぇ?』で最後の最後まで迷って、こちらに(笑)。やっぱり司ですから、疑問形はやめました(笑)。しかし、いつになったら夫婦になるんだろう、もう25話になると言うのに・・(^^;)

こめ●様
拍手コメントありがとうございます。GW中も、ぼちぼちと更新していきたいです。覗いて頂けると嬉しいです!

まり●様
ドカーン!と来ました、プロポーズ!さて、どうなるか?(笑)。見守ってください!

ふぁ●様
現実はヒタヒタと訪れる・・・こわーっ!!そして、あはは。進を飲み会に(笑)。でも、すみません、もう帰って来ちゃいました(笑)。


先ほど25話目をアップしました。
昨晩殆んど書いてんですが、見直し中に寝落ちしていたので、朝に・・(^^;)
最近思うんですけど、結構夜に読んでる方って多いんですね。逆に朝に気が付く人はいるんだろうか・・(笑)。

ではでは、皆様。
楽しいGWをお過ごしください。
私は今日は午後から家族で出かけてきまーす!

2018/05/03 (Thu) 09:44 | EDIT | REPLY |   
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2018/05/02 (Wed) 09:34 | EDIT | REPLY |   
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2018/05/02 (Wed) 07:15 | EDIT | REPLY |   
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2018/05/02 (Wed) 05:56 | EDIT | REPLY |   

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