花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

あたしは妊娠していた。

ドラッグストアに入り、恐る恐る妊娠検査薬を手にした。
結果は、予想通り、陽性。
道明寺と愛し合った日はきちんと覚えているから、おそらく今は妊娠14週ぐらい。

結果は予想していたものの、現実となると、この先の予測は立たず、途方に暮れるしかない。

どうしよう。
どうしよう。
大好きな人との子供なのに、戸惑いしかないなんて。

道明寺に相談?
今さらできるわけない。

自分の部屋に帰り、インターネットで妊娠・出産について検索してみても、何も頭に入ってこない。
アメリカで出産することができるのか。
そうだ、お金の問題だってある。
大学だって、通わなきゃならない。

中絶?
一瞬頭をよぎった。
アメリカはクリスチャンが多いため、中絶は法的に許されていないことが多い。
それは知識としては知っていた。

嫌!絶対にあきらめたくない。
いろいろな問題が山積みで、どうしたらいいのか分からない。
けれど、この子をあきらめてしまうことは絶対にできない!

覚悟は決まった。
この子を産んで育てる。
それが、あたしが本気で道明寺を好きだということを証明してくれるような気がした。


前向きになったあたしに、一番の問題は、やはり金銭的なこと。
保険は学生保険が使え、ラッキーなことに、あたしが通う大学の学生保険は妊娠・出産に対するカバー率は100%とのことだった。

まずは、産婦人科を調べて受診した。
赤ちゃんは、順調に育っているそうで、初めてみるエコー写真に感激した。

あたしは、つわりが軽かったようで、11月後半には、症状は落ち着いてきた。
そのタイミングで、あたしはケビン夫妻に相談をしたんだ。
あたしが妊娠していること。
相手との結婚はせず、一人で生みたいと思っていること。
出産はアメリカでしたいので、協力してもらえないか・・ということ。

ケビン夫妻は当然のことながら、ひどく驚いていたけれど、
あたしの真剣な思いが伝わったのか、協力を約束してくれた。
それからは、あたしの体調を気遣ってくれたり、雨の日には大学まで車で送ってくれたりと、まるで本当の両親のようだった。

あたしは、妊娠のことを、ケビン夫妻以外には伝えていなかった。
自分の両親にも、滋さんにも。
いつかはお腹も目立ってくると思うから、伝えないといけない、そう思っても、なかなか言い出せなかった。
滋さんなら、すぐに気付くと思う。
この子の父親が誰なのかと言うことを。



*****



幸一さんとの生活は順調。
私の妊娠に、パパやママは初めこそ驚いて声も出せなかったみたいだけれど、今では孫の誕生を心待ちにしてくれている。
4月に出産予定である私は、大学の事務室で休学の手続きをしていた。
すると驚くことに、私の他にも出産で休学を考えている学生がいるという。
それも、日本人だと。
この大学には、日本人留学生は何人かいるけれど、そんな噂は聞いたことがない。

「へぇ、誰なんですか?」
「まだ、休学するかどうかは決めかねているみたいだけれどね。保険の相談があったんだ。
ツクシ・マキノだよ。友達かい?」

その時の私の衝撃ったら無かった。
つくしが妊娠している?
うそ。
そんな訳ない。
何かの間違いだよ。
だって、私は何も聞いていない。

それから私はすぐにつくしのいる教室に向かった。

つくしは教室で、友人たちと談笑していた。
そんなつくしを見ていたら、妊娠なんて嘘のようで。
でも確かめない訳にはいかない。

「つくし。話があるの。時間作って。」
私はつくしをカフェに呼び出した。




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  1. 初恋
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

ありがとうございます^ ^

  1. 2016/10/08(土) 12:30:37 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
話が動いてきましたね〜。
私の中ではすでに完結済みで、今後の内容変更予定はないですが、この結末が皆さんの満足に値するかは、私もドキドキです。
そうそう、以前にコメント返しの中で、25話で完結と書きましたが、26話になりそうです。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/08(土) 06:54:49 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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  1. 2016/10/08(土) 06:54:23 |
  2. |
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