Happyending

Happyending

あたしは滋さんの言葉に、愕然とした。
今の道明寺にはあたしの記憶はない。
道明寺に恋人ができたら?その人との結婚を望んだら?
そういう可能性だってあり得る。
そうしたら、あたし・・、あたしはどうすればいいの?

高校生の道明寺はいつもあたしに一直線だったから、あたしはずっと彼に甘えてたと思う。
あの島で、想いをぶつけることはできたけれど、今の彼には記憶がない訳で。
いつもあたしにだけ注がれていた視線は、他の人を見ちゃうかも知れないんだ・・
あたし、馬鹿だな・・
今になっても、あいつはあたしを選んでくれるって、心のどこかで信じてたんだ。
現実は、そんなに甘くないよね・・・きっと。


あたしが自分の気持ちが沈んで行くのを感じた時、花沢類が口を開いた。
「心配ないんじゃないの?」
「なんだよ、類。自信あんのか?」と美作さんが聞く。
「そんなんじゃないけど、司は元々女に興味ないでしょ?」
「だな。」と西門さんがつぶやいた後、

「よっしゃ、イッチョ、NY行ってくっか!!!」とF3が視線を合わせた。



********************



夏休みだとかぬかして、あいつらがNYへやって来た。
正直、俺はそんな暇じゃねーんだけど。
まあ、あいつらに会うのも久しぶりだから、なんとか都合をつけた。

「つ~かさ!久しぶりだな!どうよ!」
「ああ、何とかやってる。」
「お前がガッコ行って、仕事してるなんて、想像できねぇな。」
「まあな。お前らだって、そろそろじゃねーの?」
そう言って、俺はウイスキーを一気に空けた。
「相変わらずだな。」と総二郎。
「お前、どうなの?NYで女でもできたかよ?」とあきら。

馬鹿言ってんじゃねーよ。
そんな暇ねぇし、だいたい、女に興味はねぇ。お前らだって知ってるだろうが。

ただ・・・


「俺には、婚約者ってやつがいるらしい。」


「なんだよそれ?」
「あ?しらねぇ女。日本にいるから、いずれ紹介するってよ。ババァが言ってきた。」
F3が顔を見合わせて、ふっと笑っていたが、俺には意味が解らなかった。


あのパーティーの後、ババァが言った。
「司さん、将来あなたと一緒になってもらいたい人がいるわ。」
なるほど、政略結婚ってやつだろ。高頭よりも条件がいいやつか?
「どこの女だよ?」
「今は説明しません。どうせ、興味もないでしょう?」
確かに、ババァが選んだ女なんて興味ねぇ。
「いずれ紹介します。婚約者がいるのですから、節度のある生活をなさって。」
それで、話は終わった。




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2016/08/28 (Sun) 20:45 | EDIT | REPLY |   

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