花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

あたし、牧野つくし。24歳。
先日、今まで勤めていた会社を退職してしまって、現在は無職。
現在再就職先を検討中なの。


あたしは、国立大学の経済学部を卒業後、生島産業という織物会社に入社した。
洋服生地から、カーテンなどの生活用品まで、さまざまな商品の企画から販売をする会社の営業職で、他社と共同での仕事も多く、遣り甲斐はあった。
2年程がむしゃらに働いて、営業成績は良かったし、お給料の面からしても、やめてしまうのはもったいないかなと思ったんだけど・・
自分が思っていたよりも、男性優位な会社の体質にほとほと疲れてしまって、いったんリセットしようかと思ったんだ。
丁度、そんな風に悩んでいたところに、会社の上司からのセクハラを受けたり、軽くストーカー被害なんかもあって・・
迷ったけれど、結局退職することしたの。
後悔はしてないけどね。
でも、弟もまだ大学生だし、もともとうちは貧乏だから、継続して働かないと生活が大変なんだ。


会社を辞めて1週間。
あたしは、自分が本当にやりたいことって何なのか、今更ながらに考えてる。

あたしは昔から、結構お世話好き。
家が貧乏で、パパの仕事だけでは生活が成り立たなかったから、ママもパートに出ていたこともあって、ご飯の支度から、掃除、洗濯なんかも小さな頃から率先してやっていた。
社会人になってからは、お料理を作ることがあたしの趣味で、いろんな料理を作っては、親友の優紀にごちそうするのが楽しみだった。

大学で経済の勉強をしたのは、そういう学部で学んで、いろんな知識を身に付けた方が、良いところに就職ができて、お給料も安定すると思ったからだったんだけれど、やっぱりあたしには向いてなかったのかも知れない・・。

栄養士の資格をとって、料理関係の仕事に就くのもいいかな、なんて思うんだけれど、今から数年学校に通うとなると、やはり収入面がきついから、現実的には無理だよなぁ。
はぁ、どうしようかなぁ。



今日も、優紀があたしのアパートに遊びに来てくれて、あたしの作った、ハンバーグドリアを一緒に食べていた。

「うーん。つくしはさ、営業っていうより、サービス業とかの方が向いてそう。」
「サービス業?」
「接客業っていうのかなぁ。」
「接客・・」
「ほら、高校の時、一緒に団子屋でバイトしてたじゃん。あれとか、つくし目当てにお団子買いにくるおばあちゃんとか、いっぱいいたよね。」
「そうだった?」
「つくし、優しいしさぁ。なんか、そういうつくしの良いところが活かせる職業がいいんじゃないかなぁ。」

という、優紀は会社の事務職。
事務の仕事は可もなく不可もないらしい。
その分、自分磨きといって、茶道教室やヨガなんかに通っている。

「接客業かぁ。」
といいながら、一緒にノートパソコンを覗き込んだ。

「ホテルのフロア係とか?」
「う~ん。いいかも?」

「ホテルと言えば・・、ホテル・ザ・メープル 東京!
来週から新しいケーキバイキングが始まるみたいだよ!」
「「行きたいよね~」」

さっそく、メープルホテルをチェック。

「あれっ、つくし、メープルで臨時職募集あるみたいだよ。内容は分からないけれど、要相談って書いてある。
これから、GWから夏休みで人手がいるもんね。これ、どう?」
「う~ん。臨時でも、とりあえずは仕事したいし、明日にでも電話してみようかな。」

憧れのメープルホテルで仕事だなんて、なんだかテンション上がっちゃう。
まぁ、ダメ元だし、面接ぐらい受けてもいいよね。
なぁんて、あたしの夢は膨らんだ。



*****



さっそく、翌日、メープルホテルに連絡をとり、
履歴書を持って、指定された時間に伺うことになった。

久しぶりにビジネススーツに着替え、いざ!メープルへ。

正面玄関から入ると、そこは煌びやかな世界が広がっていた。
メープルに宿泊するような人は、かなりなお金持ちだと思う。
ランチにしたって、安くて5000円はするし、一般ピープルのあたしには、雲の上の世界だ。
天井から下がる豪華なシャンデリアからの照明光が、磨き抜かれた床に反射して、すっごくまぶしい。


担当の方に履歴書を渡すと、
あたしは、5階にある小さな会議室に案内された。
会議室とはいえ・・なんて豪華。
家具が高級なんだと思う。


テーブルの一番端にある椅子に腰を掛けて、待つこと10分。
人事担当の女性が入ってきた。
あわてて立ち上がり、
名刺をいただくと、「チーフマネージャー 山崎真理子」との文字。

「牧野つくしさんですね。どうぞおかけください。」

それから、山崎チーフからいくつかの質問を受けた。
「TOEIC 800点を超えているのね。海外の経験は?」
「海外経験ありません。」
「ドイツ語、フランス語も会話は可能なのね。」
「日常会話は大丈夫です。」
「以前の会社を退職した理由を聞いてもいいかしら?」
「はい。繊維関係の営業をしておりましたが、今後もずっと続けていくことに疑問を感じることがありまして。一度リセットしようかと思いました。」
「うちのホテルへはホームページからでしたか。」
「はい、そうです。もともと、接客が好きで、学生時代からバイトもしていました。たまたまこちらのHPを見て。ホテル業務を経験したいと思いました。」

「メープルでは、あなたのように、語学が堪能な方は是非ほしいのですが・・」
なんとなく、山崎チーフの表情が硬い。
「実は、短期の臨時職員は昨日で募集が終わっていたの。」
なんだぁ、そうなんだぁ。残念。
「ごめんなさいね。ここまで来ていただいたのに。」
「いえいえ。そんな。」
仕方ないよ。うん。

「ただね。あなたの学歴と経歴なら、臨時職というよりは、正規職員での採用も検討できると思うわ。ただし、いま現在はメープルには籍の空きががないの。それでね、あなたが希望すれば・・・なんだけれど。」

あたしは、身を乗り出して、
「なんでしょうか?」
と尋ねた。


「あなた、社長のお宅でメイドとして働いてみない?」



 

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  1. 理想の恋人
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

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  1. 2016/10/18(火) 16:27:24 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんにちは〜^ ^

  1. 2016/10/18(火) 16:15:25 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]

たくさんのコメント、拍手コメントありがとうございます。
どうなるかなぁ。
途中までは大体決めているのですが、後半はまだ霧の中状態で、大丈夫か、私?という感じです。
楽しい感じで進めていきたいと思います。
司君の登場はしばしお待ちを^_^

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  1. 2016/10/18(火) 12:00:07 |
  2. |
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  1. 2016/10/18(火) 06:14:05 |
  2. |
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  1. 2016/10/18(火) 06:13:25 |
  2. |
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