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Happyending

Happyending

『もう...ダメッ......』
『もう少しだけ......クチュ...』
『ダメだって.....あっん.....』

とか、

『司...もう.....寝よ...?』
『......俺はまだいける、チュッ』
『そうことじゃなくてっ....やんっ』

とかとか、

『お願い.....もう、限界......』
『お前は何もしなくていいから』
『......え?....はぅっ.....んっ!』

とかとかとか、

果てしなかった、初めての夜。
もうダメだって言っても解放してもらえなかった。

それなら勝手に寝ちゃおうかと思ったけど、あんなに激しく揺らされたら当然眠れるわけなんてなくて、ふと目を開けた時には司が色気たっぷりであたしを見つめて、『すげ...幸せ』とか言ってキスしてくるから、あたしまで幸せな気分になっちゃって.....

結局、何回したのかは分からない。



漸く眠りについたのは、もう朝の光が差し込んでくる頃で、
あたしはそのまま昼まで眠り続けていた。

起きてからは、体が重くてだるい。
節々が痛くて、えっと...その...ヒリヒリしてる...。
まさか、こんなに激しいだなんて知らなかったよ。
使ったことない筋肉を使うスポーツに一晩中夢中になってたみたい。

はぁ...
でもさ、あの色気は無いよねぇ。
タラタラタラタラ...って、何か謎のフェロモンをまき散らして、あたしの体も心も支配する。
大きな手は実はとても器用でね、あたしの体を自由自在に操るの。
触れられた場所から反応して、体がカァッと熱くなった。

えっと...だけど.....
司も初めてだって.....本当なのかな?
あんな司はあたしだけが知っているのなら、それは凄く幸せ。
だって、他の人をあの目で見つめて欲しくないもん、なーんて。

・・・あたしったら...きゃっ!!



「何、ニヤニヤしてんだよ」
「ぎゃーっ!!」

いきなり話しかけられて飛び上がる。
いつの間にか司が戻って来てた。
ん?と首を傾げる仕草も色気駄々洩れで、目のやり場に困っちゃう。
いやいや、もう夜は終わったのよ...落ち着け、つくし!


司にバスルームまで運んでもらい、全身を洗われた。
初めは抵抗したけど、途中から力尽きてされるがまま。
司は終始ご機嫌だった。
今日はずっと二人きりでいたかったから、ご飯もあたしが作る気満々だったんだけど、「一人で風呂も入れねぇのにメシ作ってる場合じゃねぇだろ?」なんて司が言う。

お互いに髪を乾かし合っていたところで、いつの間にオーダーしてくれていたのか、タイミングよくチャイムが鳴り、「ちょっと待ってろ」と、司は玄関に出て行った。


司の両手にはメープルホテルのマークが入ったデリバリーバッグ。

メープルのレストランからデリバリー?
そんなことって出来るの?
それとも...この人だからなのかな?

それにとてもいい匂いがする。
焼きたてのピザかなぁ...?

「ぐぅ~~」

「ククッ!もう少し待てよ」

ダイニングに荷物を運び、次にあたしを抱き上げてくれた。

「自分で歩けるよ!」って言っても、
「俺がやりてぇーの」って、甘く笑う。

自分の責任だから、あたしのお世話をしたいんだって...
本当に困った人だ。

きっと料理なんてしたことがないだろうに、出来合いの物とは言え、テーブルに広げたり、取り皿を取ってくれたり、あたしのためにせっせと準備をしてくれる。
そんな姿もサマになっちゃうなんてなんか悔しいけど、

あたしのこと...
それだけ好きなんだって、己惚れちゃうよ?




「凄いっ、スープポット。あっつあつだよ!」
「そりゃ、良かったな」

ホッカホカのポタージュスープ。
ふんわり生地の魚介ピザはトマトソースが絶品。
カリカリベーコンのサラダ。
デザートはティラミス。

次々とお腹に収まっちゃう。

「美味いか?」
「うんっ」

隣に座った司はあれこれとあたしに食べ物をとってくれる。
それを自然に受け入れるあたし。


昨日までとはどこか違う。
体が繋がったことで、心ももっと深くまで繋がったような.....

ちらっと見たあたしの左手にはダイヤのリング。
それは、司からのプロポーズの証。

昨日はまだ具体的には考えられなかったけど、
今のあたしは、司との未来を身近に感じられるようになったような気がする。

本当だよ?






***



「これからどうする?」

疲労困憊状態じゃ、どこに行くわけにもいかねぇだろうなとは思ったが、一応牧野の希望を聞いてみた。
すると、案の定、

「んー。今日はゆっくりしたいな。明日学校あるし、予習もしなくちゃだから、早めに帰らなきゃ。」

なんて答える彼女。
ゆっくりしたいと言うのは予想通りだったから、俺の頭を過った不安はそこじゃねぇ。

「一応聞くが、帰るって何処に帰る気だ?」
「え?あたしのマンション?」

俺の視線が鋭くなったことに気付いたのか、牧野の答えは疑問形。
そうだ、そこを疑問に思えよ。
俺は昨日お前に言った筈だ。


____俺たち、一緒に暮らそう


結婚は時期をみてっつーのは止むを得ないと渋々受け入れはしたが、同棲を先伸ばしにする理由がどこにある?
しかも、こんな幸せな夜の生活があると知って、今更一人で暮らせる訳がねぇ。
絶対に逃がさねぇに決まってるだろ?

「一緒に暮らすって約束した。」
「仕事の目途がついてからって言ったよ?」
「それは結婚の話だろ?」
「......同じじゃないの?」

そりゃ同じであることに越したことはねぇが、それには実際段取りを踏む必要があるのは確かだ。

「実は前から二人で暮らす場所を探してた。」
「だから家を建てようとしたの?だめだよ?」

理想の家があるって言うのにそれを建てるのはダメだとかいうんだから仕方ねぇ。
だが、俺は他にもカードを持っている。
危機管理はビジネスの基本だからな。
と言うよりも、すでにカードを切っていると言った方が正しいか...

「それは分かった。けどまぁ実際、俺は基本車で動いてるからどこに住んでも問題ない。」
「そう?」

きょとんとしながら、呑気にコーヒーをすすっている牧野。
事の重大性を分かってねぇな。

「けど、お前はやっぱ学校が近くないと困るだろ?」
「うーん。そうだねぇ。やっぱり自転車で通える今の生活は捨てがたい。」

チャリ通ってところは頭がいてぇが、それは牧野の重要ポイントだってことは承知してる。
車で送迎してやるって言っても、いつも断られてるからな。

「学校からチャリの範囲で、いいとこがあんだよ。」
「そうなの?」
「二人で暮らすには丁度いいと思う。」
「へぇ...。けど、あの辺りはお家賃高いんだよなぁ。今のマンションは家賃補助も出るしいいんだけどなぁ。」

ピクッ...と一瞬眉間に皺が寄ったが、何とか平静を装った。
俺が一緒に暮らそうと言ってるっつーのに、家賃が高ぇとか、補助がどーとか、こいつの頭の中はやっぱ理解し難いことが多い。
体はあんなに素直なのに、不思議でならねぇ。

「他に気になる条件はあるのか?」
「そうだねぇ。スーパーが近いことと、できれば駅が近いことかな。でも駅近は本当に家賃が高いから、この際いいよ。バスで駅に出られれば。」

だから、金じゃねーだろって!
けど、スーパーか...
そんなもんあったか?
ま、どうしてもっつーんなら、作っちまえばいい。
あとは、バスって何だ?
駅はあんまり近くねぇけど、俺が車で送ってやればいいから問題ねぇ。



「そのコーヒー飲んだら行ってみるか?」
「その物件を見に?」
「ああ。」
「家賃が払える範囲ならいいんだけど...」
「払えればどこでもいいのか?」
「うん、まぁね。司がいいと思う所で、家賃がお手頃で、学校が近いなら文句は言えないよねぇ。」

どこまでも呑気な牧野。
だが、一応、俺と暮らすことは納得しているらしい。
お前のその余裕っぷりじゃ、すぐには決まらないと高を括ってるのかも知れねぇが、俺はもともとせっかちだ。
ビジネスも常にスピードで勝負してる。
打つべき手は、先の先まで考えてる。

そんな俺がちんたら構える訳ねぇだろ?


「本当だな?」
「うん」


コーヒーに今更ミルクを足してる牧野を見て、
俺はたぶん笑ってた。

何事も計画性が大事だ。




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Comments 4

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Happyending  

いつもたくさんの応援をありがとうございます!(*^^*)

花●様
コメントありがとうございます(≧▽≦) つくしちゃん限定でマメなオトコ( ´艸`) 仕事も出来てカッコ良くて、マメだなんて!!完璧すぎます!! ただなぁ...つくし限定( ;∀;) つくしちゃんが羨ましすぎますね!!

スリ●様
久しぶりの長文コメ!ありがとうございます(*^^*) スリ●様が怒り出さないように頑張りましたがどうですか?(笑)。やっぱりね、司君が幸せなのが嬉しいですよね!!GWの天気が心配です...。もう寒いのは勘弁なんですけどね~。どうなることやら...です(;^_^A

二次●様
コメントありがとうございます(*^^*) そうなんですよ~。小学校の先生(;・∀・) 正直、このあたりでブチっと切りたい感じもあるのですが、やっぱり最後まで書かないと...と気合を入れなおし...。頑張ります(笑)。

平成から令和に変わりますね。
あまり実感が無いのですが...
令和元年も充実した年になりますように!!

とりあえず、二人は一緒に暮らすようです(*^^*)

2019/04/29 (Mon) 00:24 | EDIT | REPLY |   
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2019/04/27 (Sat) 19:48 | EDIT | REPLY |   
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2019/04/27 (Sat) 13:26 | EDIT | REPLY |   
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2019/04/26 (Fri) 19:57 | EDIT | REPLY |   

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