花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「ええええぇぇぇぇ~~~」
というあたしの絶叫に、道明寺司が言葉をかぶせた。

「お前うるせぇよ。」
耳を塞いで、しかめっ面をしている。

いや、だって、驚くでしょ。
いくら、メイドだからって、男の家に住み込みだよっ。
普通じゃないでしょっ。
ありえないっつーの!

「じゃあ、やめろよ。」
「えっ?」
「嫌なら辞めろ。俺も忙しい、グダグダぬかすやつはいらねぇ。」
そう言って、ソファにふんぞり返り、雑誌をとって読み始めた。

なにそれっ、なにそれっ、むかつく~。
そりゃ、驚くでしょうがっ。
あんた、何様よ~。

こうなったら、やってやるっ!
きっちりやって、はやくメープルに移動になってやる~!!

とこぶしを握りしめたら、

あれっ。
きょろきょろするけれど、タマ先輩がいない。

「タマなら帰ったぞ。」
「ええぇぇ~!」
「だからうるせぇよ!」
「ごっ、ごめんなさい・・・」
タマ先輩ってば、ズルい・・。
なんでよ、もぅ〜。
あたしはどうしようもなくて、仕方なく謝り、食器を片づけるためにキッチンに向かった。


食器をカチャカチャ洗いながら、この状況を思い返した。
あたしの荷物はこのマンションに運ばれちゃっているみたい。
だからって、なんで、ここで住み込みしなきゃなんないの?
仕事なら、通いでだってできるじゃないの。
こんな、横柄な男と同居なんて、できるかっつーの。
いやだなぁ、毎日安らぐ時間もないよ。とほほ・・。


しばらくして、突然道明寺司が話しかけてきた。
すぐ近くの壁に寄りかかって、腕を組んでこっちを見ている。
いつの間にここにいたんだかっ。

「なぁ、お前。」
「牧野つくしです。」
「牧野?」
「はい。」
「そんな、緊張しなくても、残念ながら俺がお前を襲うことはねぇよ。俺に馴れ馴れしくすんじゃねーぞ。仕事だけきっちりこなせ。」

はぁ?なにそれ?
なにが?
残念ながら??
ほんと、自意識過剰のアンポンタン。
お金持ちってみんなこうなのかしら?
ばっかじゃないの?

「あたしも、残念ながら、あなたに全く興味ありませんから。それに言われなくても、仕事はしっかりやります。」
睨みながらそう答えたら、

「そうかよ、そりゃ良かった。」
と鼻で笑われた。

「俺たち、うまくやれそうだな。」
そう言って、自室に立ち去って行った。

なにあいつ~、自意識過剰な傲慢男!
ホント、むかつく~。
自惚れんな!!!

あたしはやけっぱちで道明寺司が寄りかかっていた壁を思い切り蹴った。
けど、イッターイ。
さすが一流の部屋は、ビクともしなかったわ。
ああ、最低・・・。



*****



くっ、くっ、くっ、はははは、くぅ~っ!
笑える。
マジおもしれ~、あの女。
声に出して笑いたいが、あいつに聞こえるな。
ああ、腹いてぇ。

さすが、タマが連れてきただけあるな。
色気もなければ、可愛げもない。
俺に興味がねぇとか言ってやがったが、それはどうか分からねぇけど、馴れ馴れしいやつより、よっぽどマシだ。
確かにあいつは、俺に必要以上に接触してきそうにはねぇな。


俺は女は嫌いだ。
仕事でもプライベートでも、基本、女はそばに置かない。
女たちが俺に媚び諂ったり、香水の匂いをぷんぷんさせていると気分が悪くなる。
俺の第一秘書の西田、第二秘書の斉藤ともに男だ。
秘書課は女が多いが、そいつらと絡むことはまずない。
秘書課の女たちには、俺の執務室に入ることは禁止しているしな。


昨年ニューヨークから帰国して、会社から近いこのマンションに住むようになったが、ここでの身の回りの世話はタマに任せていた。
しかし、さすがにタマも歳をとったのか、最近は毎日の邸からの通いはつらいと言い出した。
タマは邸の管理も任されているから、こっちに泊り込みすることもできないしな。
それでも俺は、他のメイドを付ける気はなかったんだが・・・。


ぷっ。
あの女、自分で思っていることが、独り言で出ちまってることに気付いてねぇな。
俺のことをアンポンタンとか言いやがったな。
そんなことを俺様にいう奴は初めてだ。
面白れぇ。

あの女、メープル所属らしいな。
メープル勤務を希望しているみてぇだが、そう思う通りにはならねぇぜ。
バカめ。
俺をコケにして、メープルなんて行けるわけねぇだろうがよっ。


男嫌いかどうかは知らねぇけど、まあ、しばらく、そばにおいて、様子みるか。
図々しいことをしてきやがったら、速攻叩き出してやる。
女と同居なんてまっぴらごめんだが、仕方ねぇな。


そうして、俺のメイドはタマから牧野つくしに変わった。


 

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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

ありがとうございます(^^♪

  1. 2016/10/22(土) 21:32:08 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
コメント、拍手、ありがとうございます。
本当に励みになります!

初恋に比べて、かなりリラックスした感じで書いています。
二人が出会ったてひと段落。
ちょっとずつお話しが進んでいく予定です。
皆さまも、気楽にお付き合いくださいね。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/22(土) 07:08:47 |
  2. |
  3. [ edit ]
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管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/22(土) 05:27:33 |
  2. |
  3. [ edit ]
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