Happyending

Happyending

俺は、大学をスキップして3年で卒業した。
まあ、本気を出せばこんなもんか。
今後は秘書を続けながらMBAを取得し、来年からは道明寺ホールディングスNY本社の専務取締役に就任する予定だ。

道明寺ホールディングスが所有する化学プラントの環境問題について、俺が出した報告書と改善対策はその後のグローバルモデルとなり、俺の名前を一躍有名にした。
もちろん、経営面でも、ずば抜けたセンスを発揮している。
この点については、道明寺の血の成せる技なのか。
親父とババァに感謝すべきかも知れない。


あれから、ババァから婚約者の話は一度も出てこない。
しかし、仕事の絡みで頼まれるパートナーも、ババァが断りを入れている。

「司には、婚約者がおりますので。」

パートナー同伴のパーティーはババァか姉ちゃんと出席している。
薄気味わりぃが仕方ねぇ。まあ、知らねぇ、女と出るよりマシか。
それでも、ゴリ押ししてくる恥知らずもいる。
そんな時、俺はこう返している。
「離れている婚約者が不安に思うので、どなたのパートナーも受けていないんです。」

そんなことを口にしている自分に呆れる。
婚約者って誰だよ?
パートナーを断るには都合がいいが、実際ほんとにいるのかよ?

俺の婚約者はどんなやつだ?
女なんて誰も同じと思っていたが、初めて女に興味を持った。


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