花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

バルコニーで、道明寺と二人きり。
気まずい・・。
「お前、顔色わりぃな。なんかあったか?」
あたしは、さっきの三沢さんを思い出しかけたけど、すぐに頭を振った。
「ううん。大丈夫。なんにもないよ。」
勤めて明るく言ったつもりだったけど、なんだか道明寺が心配そうにこっちを見てる。

本当に、気まずい。
「あっ、あたしも、行くね。仕事中だった。」
そう言って立ち去ろうとしたんだけど、
「俺も疲れてんだから、もう少しここにいろよ。」
とあたしの手首を持って、グラスを持ち上げ、ストローからジュースを飲み始めた。
ひゃっ、こっ、これって、間接キスだよね。
道明寺は気にならないのかな?と思って、ちらっと道明寺を見たけど、
「甘めぇ。」
という、道明寺はいつもの通りで・・。
「甘酸っぱいでしょ?」
そう言い合って、二人でちょっと笑った。

「さっき、類と何話してた?」
「類?」
「あぁ、あいつは俺のダチ。」
「そうなんだ。ちょっと、助けてもらっちゃった。今度お礼がしたいな。道明寺のお友達なら伝えておいてもらえる?」
「ふーん。」
「じゃあ、あたし、そろそろ行くね。道明寺も頑張って。」
小さく手を振って、あたしは道明寺と別れた。




俺は檀上から、ずっとあいつの姿を見ていた。
見るつもりじゃなくても、やたらと視界に入ってくるんだ。
あいつは、今日はメープル社員のスタイルだ。
うちでは髪を1本にまとめているだけだが、今日はしっかりアップにして、襟足全開。
メイクもばっちりしていた。
何気合入れてんだよ!とつっこみそうになった時、あいつがへんな親父にからまれているのが分かった。

おいっ!牧野に触ってんじゃねーよ!
駆け出したかったが、会話の最中で、すぐに動けなかった。
イライラしながら、話しを終わらせ、すぐに壇上を降りても、あいつがいない。

どうなった?

キョロキョロ辺りを見渡すと、あいつがグラスをもって、バルコニーに消えるのが見えて、慌てて追いかけた。

バルコニーには、あいつと類がいて驚いた。
二人が知り合いの訳がない。
類は人嫌いで有名だから、女と会話なんかする訳ねぇのに、あいつと楽しそうに笑っているのを見て、俺はメチャクチャ焦った。

俺のもんだぞ。
手ぇ、出してんじゃねぇよ!


*****


パーティーの後、簡単な打ち合わせを終えて帰宅すると、牧野はもう戻っていた。
「お帰り~、道明寺。お疲れ様。」
そういって、俺の着替えを手伝う。
こいつは、すでにシャワーを浴びたみたいで、スッピンにメイド服姿。
メープルで見かけた姿とはだいぶ違う。
「お前も疲れてんだから、別にメイド服じゃなくてもいいんだぜ。」
そう言ってやると、
「何言ってんの。これも、仕事なんだから、手は抜きません。」

どこまでも俺との関係は仕事だと言い切る女。
こいつときたら、まるで俺に興味がないらしい。
疲れたとか、大変だったとか、少しぐらい俺に甘えてくれてもいいのにな・・なんて思う自分が可笑しい。
俺に媚を売ってくる女はたくさんいるのに、肝心な女からは相手にされていないという現実。
この道明寺司を振り回す女、牧野つくし。
俺はお前の頭の中を覗いてみてぇよ。

じっとこいつを見つめると、
「ん?どうしたの?疲れた?」
とこいつに見つめ返される。
それでも無言で、念力を込めてこいつの目を見つめ続けていると、こいつはちょっと小首を傾げて、
「仕方ないなぁ、飲みすぎだよ。今日は特別。」
と笑いながら、俺のネクタイを外してくれた。
それから、
「早くシャワー浴びてきなよ。飲み物、用意しておくね。」
と言って、脱いだ上着を持って、部屋を出て行った。


はぁぁ・・。
ちくしょう、俺は全くあいつの眼中に入ってないみてぇだ。


チンタラしている場合じゃねぇな。
このまま待っているだけじゃ、あの鈍感女は絶対に俺の気持ちになんて気が付かねぇ。
かと言って、押しまくったところで逆効果ってやつか。
じわじわ追い詰めて行くっきゃねぇな。

牧野、そろそろ覚悟しろよ!
俺は決意を新たに、シャツを脱ぎ捨てた。


 

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この鈍いつくしが困りモノ。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは(^^)

  1. 2016/10/30(日) 21:26:02 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
コメント・拍手、いつもありがとうございます。

そうなんですよ。この鈍感っぷり、これがネックなんですよ。
この鈍感娘を司がどう攻略するのかが今後のポイント!
次の展開こそが、私の一番気に入っている妄想場面になるんですが、そこまでの前ふりが長いなぁ。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/10/30(日) 09:10:25 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/10/30(日) 06:42:16 |
  2. |
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  1. 2016/10/30(日) 05:33:56 |
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