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Happyending

Happyending

昨日の投稿で力尽き、今年こそもうダメかと思いましたが(笑)、
やっぱり坊っちゃんLOVEなので、頑張っちゃいました(*^^*)
司、お誕生日おめでとう。
今年もお祝い出来て、私もHappyです。
ありがとう♥
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆







___これは、人生最大の謎じゃねぇのか?

ふと、そう思う瞬間がある。



例えば今夜。
こうしてメープルのバーで、一人グラスを傾けているこの瞬間。
背中にはビシバシと涎を垂らしているかのような女からの視線を感じている。
そんな女なんて一言声を掛ければ簡単にベッドに連れ込める、俺はそういう類の男だと言うのに、それは気持ち悪くて仕方ねぇ。
だから俺は、ただひたすら腕時計の針を見つめてる。

早く来いっつーの。
時間になったら速攻で携帯鳴らしてやる。
『仕事中に電話しないで』っていつも言われるが、知らねぇよ。

俺を待たせる女は一人しかいねぇ。
この広い世界に、たった一人。


その一人が店に入った瞬間、その場の空気が変わった。
小汚ねぇ空気が浄化され、新鮮な空気が俺の肺に満ちてくるような、やっと息ができたような、そんな感覚。

「ごめんっ、道明寺!!私、遅れたっ?!」
「いや、ジャスト。」
「良かったぁ....」

ホッとした様子で俺の隣に座り、ニコッと微笑むから堪んねぇ。
こいつより可愛い生き物は存在するのかよ。

俺を待たせる人間なんてお前ぐれぇだぞっと言ってやりたい気持ちも、彼女がグルグル巻きにしたマフラーを外そうと悪戦苦闘している姿を見れば一気に消滅。
俺は、彼女のマフラーを外しつつ、ついでにコートも脱がせ、ウェイターに預けた。
このマフラーとコートは俺が去年のクリスマスにプレゼントしたもの。“地味じゃね?”って自信なさげに呟いた俺に、“シンプルイズベストだよ~、超使える!”とか言って、珍しく喜んでくれたんだっけ。それは俺の計画通りなんだけど。言っとくけど単なるシンプルじゃねーんだよ。お前のサイズにバッチリ合わせたオーダーメイド。長い付き合いだから、ここら辺はお手の物だ。

「脱いでから入って来いよ。」
「だって遅刻しそうだったんだもん。」

んで、テヘッ...とか舌を出すから敵わねぇ。
いきなり襲われてぇのかよ、お前は。
普段はマナーがどうとか気にし過ぎてるこいつは、俺の前でだけは自然体。
だいたい俺に蹴りとか入れるのは、こいつと姉ちゃんぐれぇだろ。
けど、まぁ、それが、俺は何より嬉しかったりする。
高校の時からずっと。

「お腹空いた~。」
「食ってねぇのかよ。」
「だって.....」

腕時計の時刻は21時3分。
待ち合わせの21時に間に合うように仕事を片付けてたから、食う時間が無かったってことだ。
俺との約束、ちゃんと守ろうとしてくれたんだよな。

「マスター、こいつに何か作ってやって。何でもいいよな?」
「うん。いつもすみません。」

ペコっと頭を下げた彼女は、牧野つくし。

高校の時からずっと続いてる、俺の恋人。




いつもの様に、席を移動した。
東京の夜景が一等綺麗に見える、窓際の一番奥の並び席。
斜め後ろに太い柱があってフロアからの視線が遮られるこの席を、牧野はめちゃくちゃ気に入ってる。
初めて座ったのは4年のNY修行から戻り、こいつを迎えに行ったその日の夜だった。
約1年ぶりの再会にガッチガチに緊張してたこいつとここでカクテルを飲んで、少し酔いが回ったこいつが『夜景が綺麗だ』ってはしゃぐから、『上のスイートはもっと綺麗だぜ』って部屋に誘った。そしたら牧野は首まで真っ赤になってコクンと頷いてくれて・・・それが、なんつーか、俺たちのハジメテの夜。

あれから、もう4年が過ぎた。
牧野は俺の幼馴染の会社でバリバリ働いてる。
道明寺には絶対に就職しないと言い張るから、こいつの安全を考慮した最善策。

社会人になり互いに忙しい俺たちは、なかなか自由な時間が重ならない。
それなら...と、いつしかこのバーで待ち合わせをするようになった。
ここなら、互いの会社からも近いし、例え約束に間に合わなくても、“部屋で待ってろ”と言える。
それに、こいつが一人でもマスターが目を光らせてるから何より安全。
とは言っても、俺が待ってることも結構あって、それはこいつに言わせると約束の時間より30分も早く来るのが悪いらしいんだが、たまにしか会えねぇんだから、会えるとなったら気合入るだろ、普通。そういうこいつは、確かにほとんどギリなんだけど。

あ?どっちかの家で会えばいいだろって?
それがそう上手くはいかねぇ。
元々こいつは部屋に男を泊めるってことに抵抗があるらしかった。それでも俺はむりやり牧野のオンボロアパートに泊まったことがあったんだけど、あまりのベッドの狭さと天井の低さに、翌日体調不良に陥った。じゃあ、俺んちに来ればいいだろと思うかも知れねぇが、タクシーなんて使わないこいつは来るだけで1時間かかっちまうからそれも無し。
それにホテルの方が、常に食事の準備やら掃除やらってセコセコ動きたがる牧野の負担が少ねぇってのも大きい。やっぱ、たまの逢瀬じゃあ、疲れさせちまうのは仕方ねぇだろ?

それに俺は、案外このリズムが気に入っていたりする。
こいつに会えることを心待ちにするこの時間と、会えてからの緊張感。
今夜、どうやってこの女を仕留めるか・・・
付き合ってもう8年になるってのに、いつまでも初心な恋人を。




「それでね、実はその書類は部長が持ってたの!信じられる?」
「あ?」

いつもの様に身振り手振りで話していた牧野が、目を見開いて俺を見る。
一瞬過去に引きずり込まれて、牧野の話をスルーしてた。
俺としたことが。
今日はじっくり牧野の話を聞いて、気分良くさせて、ご機嫌なこいつをスイートに連れ込む作戦だっつーのに。

「ごめん、くだらない愚痴言って。」
「ちげぇよ。少しぼーっとしてただけだ。」
「疲れてる?」
「ああ、今、ややこしい案件抱えてっから。」
「そうなの?やだ、ホントごめん。じゃあ、もう帰る?」

何年も付き合ってんのに、まだこんなことを言ってる鈍感女。
ややこしい案件なんて、お前しかねぇだろ。
俺の頭を悩ますのはいつだってお前絡み。
俺にとっての最重要案件は、『いつ、お前とイチャイチャできるのか』、これに尽きる。
それはたぶん、もう8年も前からずっと。
お前と離れてた4年なんて、マジで気が狂うかと思った。

「帰らねぇよ。」
「へ?」

超鈍感ほろ酔い女の体を引き寄せ、その唇を塞いだ。
始めこそ抵抗していたこいつだけど、やがて俺に身を任せてきた。

心底惚れてる女に誘うようなキスを仕掛けると、
目の前の広い鏡に映る自分自身と目が合った。

どうだ、いいだろ?
最高だろ?
って、自分を挑発してる俺。

ソロリと牧野のニットの中に手を滑らせる。
んっ...と押し返す小さな抵抗なんて、俺の魅力をもってすれば楽勝だ。
もう片方の手で彼女の頭を支え、グッとキスを深めていった。

こいつの体がクニャッと崩れかけた瞬間に、唇を離す。
「人に見られるっ」とか睨んできても、そんな潤んだ瞳じゃ説得力ねぇって。
いつもはガサツなくせに、こういう時の牧野はいきなり乙女に変身する。
ややこしいだろ?
けど、俺はこいつに関しては手を抜くってことは絶対にねぇから、牧野が完全に落ちて来るまではひたすらムード作りに徹してる。

もう一度、触れるだけのキスをして、

「牧野...」
こいつの耳元で、そっと名前を呼んで、

「.....うん」
とこいつが頷けば、
それが、俺たちの始まりの合図。








逃げるように滑り込んだスイートルーム。
ドアが閉まった途端に牧野の背中を壁に押し付けた。
両腕を掴み、さっきのキスの続き。
もちろん、さっきより濃厚に、激しく。
こいつの体から完全に力が抜け、ズルッと壁から滑り落ちるのをギリギリまで見届けて、恥ずかしそうなこいつを抱き上げた。

「道明寺.....」
「待ったなし」

こうなったら逃げらんねぇって分かってるくせに、一度は抵抗するのがこいつの決まり。
けど今夜は逃さねぇ。
なんてったって、1カ月ぶりなんだ。
一晩中だって足りねぇ。
腰が抜けた牧野は、ゆっくりと俺の首に腕を回した。


キングサイズのベッドの上。
脱力したこいつの服を脱がせる時はいつもドキドキだ。
トロンと俺を見上げる瞳に、俺の欲望はどんどん膨らんでいく。

一糸纏わぬ姿になって、真っ白なシーツの上で絡み合う。
もう何度も抱いてるはずなのに、触れる度に胸が高鳴る。

俺が感じる女はこいつだけ。
何度抱いても抱き足りねぇ。

どこに触れても、どこにキスしても、
柔らかな牧野の全てが俺を興奮させる。
その興奮は頂点を知らねぇ。


「あっん、だめぇ!」
「ハッ......いい......だろっ!?」

彼女が感じるスポットは掴んでる。
そこををじわじわと刺激する。
すぐにイカせちゃ、飽きられるかも知れねぇ......なんて、
この俺が心配するんだからお前はすげぇ女だ。

「道明寺っ!」
「もっと欲しいか?」
「やっ、あぁ!!」

ヤバイ、俺の方が限界。


結局何回抱いたのか。
何回イカせた?
満足したかよ。

完全に意識を飛ばした牧野の体を抱きしめた。

愛おしい。
狂いそうなぐらい。




世の中には、たぶんこいつより美人は沢山いて、
こいつより賢い女も、可愛げのある女も山ほどいるんだろう。
それでも、俺はどうにもこいつにしか反応しない。
こいつだけが俺に幸せをくれる。
こいつがいなきゃ、生きて行けねぇ。


この俺にここまで思わせるこいつは、一体何者なんだ?

それが俺の人生最大の謎。






***



「ぎゃーっ!!」
「うぉっ、何だっ。」

牧野の寝顔を見つめながら、微睡んでいた俺の耳をつんざくようなこいつの悲鳴。

「大変だっ!」
「だから、何がだよ。」
「だって.....」

じっと俺を見つめる黒曜石の瞳。
その大きな瞳をパチパチと瞬かせて、


「道明寺、お誕生日おめでとう。」
「サンキュ。」

こいつからの小さなキスは唇に。
散々抱いたくせに、そんなことでも舞い上がっちまう俺は、相当こいつにイカレてる。

「0時になったらすぐに言うつもりだったのに...」
「アンアン喘いでたもんな、お前。」

ドスッといつものボディーブロー。

「痛ってぇ!」
「自業自得っ!!.........でもさぁ......」
「ん?」

急に牧野の声のトーンが変わった。

うっ...やべぇ、この目。この上目遣い。
こいつが爆弾発言するときの目付きだ。

「私、この部屋が好きなんだ。
 なんていうか、思い出がいっぱいなの。」

ふっと笑みが漏れた。
幸せ爆弾だ。

そうだな。分かるよ。
俺が帰国してからずっと、この部屋で愛を育んできた。
こうやって待ち合わせをして、時間の限り抱き合って。
俺もこの時間が何よりも大切だった。
でもな・・・


牧野の目が少しだけ赤い。
そんなこいつに言ってやる。


「結婚してもここに来ようぜ。毎年、俺の誕生日は絶対だ。」
「いいの?」
「何でダメなんだよ。逆に聞きてぇ。」

うさぎみてぇな目の牧野が、泣きそうな顔で笑う。

「ガキが出来ても、ジジイとババァになってもだぞ?」
「うんっ!約束っ!!」

嬉しそうに、フィアンセは俺に抱き付いた。






この春、俺たちは結婚する。
俺の初恋はやっと成就する。
けど、それは終わりじゃなく、始まりだ。

俺たちはこれからずっと、一緒に年を重ねていく。
愛し合い、喧嘩もして、
いずれガキが生まれ、ガキの恋愛に首を突っ込んだりして、
そのうちガキも家を出て行って、二人きりになっても、

俺たちは・・・・・ずっと一緒だ。


互いの髪に白髪が混じって、
見た目にはジジィとババァになっても、
俺の恋はずっと続いていく。


何年経っても、この熱が冷めることはない。
その理由は分からねぇが、きっと生まれ落ちた瞬間からプログラミングされてたんだ。

17で出会い、恋に落ちて、
どこまでもこいつを追いかけていく。
一度捕まえたら絶対に離さねぇ。
いつか死が訪れて、魂になったとしても、
俺はこいつだけを愛し続ける。


それは、永遠不滅の、俺のセオリー。




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いつもたくさんの応援をありがとうございます。
お返事ゆっくり返していきますね~(*^^*)
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Comments 11

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Happyending  
こんばんは(*^^*) ②

澪●様
滑り込みセーフ(*^^*)
ね?やっぱりつかつくですよね。他のCPさんもとても素敵なお話ばかりですが、やっぱりつかつくでなきゃって思います。
まぁ、二次ですけどね(笑)。
楽しんで頂けて嬉しいです。コメントありがとうございました(*^^*)

みみまま様
連投頑張りました(*^^*)
でも、お祝いできた私も嬉しいんです。
一緒に楽しんでいただける方がいるのも幸せです( *´艸`)

花●様
寝落ち...分かります。もう、最近朝が早いからか夜眠くなるのが早くて...。
今日もこの返事を打ちながら、もう眠くて...アワワ...。終わったらすぐ寝ます(笑)。
でもでも、楽しんでいただけましたか?
幸せ気分で夢の中って、極上ですよね~( *´艸`)

Fumee様
まさかの連投です(笑)。でも力尽きました…(;^_^A
連載の続きは、仕切り直して頑張ろうと思います(*^^*)
私も昨晩は二次巡り楽しみました(≧▽≦)!!

み●様
コメントありがとうございます(*^^*)
楽しみにしていただき嬉しいです。
連載の続きは...もうちょっとお待ち頂くかなと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです('◇')ゞ


さて、次は連載の続き...
ぼちぼち頑張ります!!

2020/02/02 (Sun) 00:15 | EDIT | REPLY |   
Happyending  
こんばんは(*^^*) ①

司BDのお話、読んでいただきありがとうございます。
今年は本当に時間が無くて、1話でなんとか収まって良かった...。
久しぶりに原作の流れで、私もリフレッシュできちゃいました(*^^*)
やっぱり司は一途でいいな~。大人になったつくしちゃんも、かつてのような天邪鬼は少なくなってイイ感じ(*^^*)
二人がずっと幸せでありますように(*^^*)

コメントもありがとうございます。
あか●様
そうなんです。連投だったので、もうダメかと思ったのですけど...。金曜日は午後から仕事がなくて、家にかえるも続きを書くモチベーションは上がらず、短編ならっ...と絞り出しました(笑)。
なんだかんだ言ってちゃんと31日に投稿できて私も嬉しいです(*^^*)
連載も続き頑張らねばです(;・∀・)

スリ●様
あばたもえくぼかぁ...スリ●さん、手厳しいっ!!(笑)
とはいえ、私も原作を読んでいると、司が不憫でならなくて。どうしてつくしちゃんなんだ?っていう所は本当に謎(笑)
二次を書いていく時にも、原作キャラだと司が恋に落ちた理由がイマイチしっかり頭に浮かばないんですよね(;´・ω・)
なので、原作よりも素直だったりとか、何かしらアレンジしちゃってます。
でも、とにかく、司のとなりはつくしちゃんじゃないとダメっ!!っていうのは、つかつく主義者なので絶対です(*^^*)

2020/02/02 (Sun) 00:05 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/01 (Sat) 11:14 | EDIT | REPLY |   
Fumee  
おめでとう㊗️

坊ちゃん お誕生日おめでとう🎁

ありがとうございます😊
凄い!まさか連続でお話し読めるとは!

やはりつかつくにとって1/31はイベント日ですよね。読書の私もめっちゃhappyな1日です。

幸せなつかつくに乾杯🥂です!

ありがとうございました😊

2020/02/01 (Sat) 06:23 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/01 (Sat) 00:30 | EDIT | REPLY |   
みみまま  

坊ちゃん、おめでとう🎉

お誕生日にステキなお話しをありがとう
ございます💗

連投、連投で読ませて頂きこちらも幸せです。

2020/01/31 (Fri) 23:58 | EDIT | REPLY |   
みみまま  

坊ちゃん、おめでとう🎉

お誕生日にステキなお話しをありがとう
ございます💗

連投、連投で読ませて頂きこちらも幸せです。

2020/01/31 (Fri) 23:57 | EDIT | REPLY |   
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2020/01/31 (Fri) 23:27 | EDIT | REPLY |   
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2020/01/31 (Fri) 23:27 | EDIT | REPLY |   
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2020/01/31 (Fri) 23:19 | EDIT | REPLY |   
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2020/01/31 (Fri) 21:26 | EDIT | REPLY |   

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