花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

どうして、こうなっちゃったの??
 
お邸でお掃除の仕事をしていたら、またもやタマ先輩に呼ばれた。
それで、再びタマ先輩の部屋に行ってみると、西田さんが来ていた。
 
え?何かあったの?
「牧野さんにご相談があって参りました。」
「はい、何でしょうか?」
「明日からですが、お邸業務の代わりに、支社長の秘書として、会社での仕事を手伝って頂きたいのです。」
「あの話、道明寺、本気なんですか?」
「支社長が何かおっしゃいましたか?」
「あの・・。これからも、マキが必要だって。」
「ありていに言えばそういうことですが、別にマキでなくてもよいのです。支社長は牧野さんのままでも構わないとおっしゃっています。」

・・・?
ええ~っ?
それはないでしょっ?
道明寺のやつ~。そんなことしたら、自分だって困るくせに。
あたしが牧野のままでやる訳ないって分かってて、そんなことを言うなんて。

「タマさんからの許可は頂いています。」
「えっと、それで、どんな仕事をしたらいいんですか?私に出来る仕事なんてありますか?」
「たくさんあります。今までは、支社長の執務室には女性が入ることは許されていませんでしたが、牧野さんであれば、支社長はむしろ歓迎されますから。まず、部屋の掃除や書類の整理をお願いします。少しずつ業務に慣れて頂いて、仕事内容を増やしていきたいと思いますが。」

「でも・・。」
と迷うあたしに対して、有無を言わせない勢いで西田さんが続けた。

「それから、支社長へコーヒーや紅茶を出していただけると助かります。私も忙しいもので、なかなか手が回らないことも多いのです。秘書課の女性にはやらせていませんので、牧野さんが協力してくださると助かります。」
「まぁ、そのぐらいはできますが。」
「勤務時間ですが、朝はマンションでの仕事もあるでしょうから、そうですね、11時までの出社で構いません。夕方は定時の17時まで。支社長と一緒に会食に出て頂く場合には、もう少し遅くなりますが。」
「かっ、会食??」
「ええ。行かれれば分かると思いますが、支社長との縁組を望む女性は多くございますので、その牽制も兼ねて。同席いただかなくても構いません。私も別室にいることもありますから、その時には、別室でお待ちいただければよいのです。」
「別室って?え?」
「支社長が、女性連れで会食に出向くという事実が大切ですので。」
「はぁ。」
「あとは、パーテイーなどの同伴ですか。」
「パーティ?」
「パートナー同伴の場合は、牧野さんにお願いします。」
 

西田さんには悪いけど、どう考えてもあたしには無理だ。 
会社の業務はともかく、会食やパーティーだなんて・・。

ちらっと、タマ先輩をみると、楽しそうに笑っている。
全く、頼りにならないわ。
 
「もし、お断りしたらどうなります?」
 
キラリッと西田さんの目が光った。
「この西田が、進退を問われます。」
 
ええ~?嘘でしょ??
 
「ですので、よろしくお願いいたします。」


*****


結局あたしは、今、道明寺ホールディングスにいる。

昨日は帰宅してから、道明寺に直談判してみたけど、取り付く島もなかった。
翌朝はいつもどおり、マンションで道明寺を見送ってから、速攻で片づけなんかをして、部屋を出ようとしたら、チャイムの音。
なんと、お迎えの車が来ていたの。
信じらんないよ、ホント。
  
朝から、マキに変装し、以前に道明寺が用意してくれた白のセットアップを着た。
バッグも時計もすべて、前回使ったままとってあったから良かった。
ウィッグは自分で綺麗に付けるのはすごく難しくって、これには時間がかかって焦ったけど。
 
 
道明寺ホールディングス日本支社のロビーフロア。
受付で、名前を言おうとして、「マキ」という名前しか与えられていないことに気が付いた。
「あの・・、秘書室の西田さんとお約束をしているのですが・・。」
「では、お名前をお願いします。」
「あっ、あのっ・・。」
戸惑うあたしを見る受付の女性が、ハッと顔色を変えた。
「あっ、失礼致しました。すぐに西田を呼びます。」
ええ?何で??
 
それで、迎えに来てくれた西田さんと、秘書室に行く間に言われたのは、
今回の報道で、マキが道明寺の恋人であるという噂はかなり広まっているため、この会社の人なら、あたしの今の恰好をみたら、道明寺の恋人だと気づくのだとか。だから、秘書として出入りするのは、特に問題ないとのこと。
そうなの?恋人って、そんな簡単に仕事部屋に入れるものなのかしら?
首をひねりながら、あたしは秘書室に入った。
 
秘書課は西田さんを含めて男性3人、女性が2人だそう。
外勤はほぼ西田さんが同行していて、業務が多い時には、第二秘書の斎藤さんが外勤に回るそう。
あとの男性一人と、女性二人は内勤で、スケジュールの管理から、細かい書類の作成などの業務を担当しているそうだ。
あたしのことはやっぱり「マキさん」とだけ紹介され、支社長の指示で詳細は公にしないと説明された。
 
あたしはというと・・
秘書室にデスクを与えられたものの、業務は支社長の執務室内がほとんどらしい。
 

道明寺の執務室のドアをコンコンとノックする。
マンションでは、最近お互いに遠慮がないものだから、こんなところでは緊張しちゃう。
 
西田さんと一緒に執務室に入ると、そこには、仕事中の道明寺。
流暢な英語を話してる。
こちらをちらっとみて、右手を挙げて、待てと指示を出す。
電話で話す道明寺をじっと見つめていると、むこうもあたしを見て、口角を上げた。
仕事している道明寺なんて初めてみたから・・
やっ、なんかドキドキしてきた。
これって、緊張だよね。
そうだよね。
 
 
電話が終わり、道明寺がこちらへ歩いてきた。
「おう、来たか。待ってた。」
「うん。来たけど、何ができるかわかんないよ。すっごく、緊張してる。」
「お前がいてくれるだけでいいんだけどな。」
「帰るよ!」
「冗談だよ。」
 
コホンッと西田さんの咳払いが聞こえた。
「牧野さんは、こちらにもデスクを置いていますので、まずは、簡単な書類の整理からお願いします。ですが、まず初めに、こちらの書類を読んでください。社内規則や、牧野さんのメールアドレスなどもこちらに書かれています。パソコンはデスクにあるものを使用ください。」
「はい・・。あの、お掃除なんかは?」
「支社長が会議で抜けている間に、掃除をお願いしようと思っています。あとで給湯室なども説明しますね。」
「はい、よろしくお願いします。」
 

はぁぁぁ、と長いため息をつくあたし。
「あんまり、重く考えんなよ、マキ。」
振り仰ぐと、道明寺が笑ってる。
「そんなこと言ったって。」
「それから、会社では、呼び方は、‘司さん’な?」
「え?何で?」
「恋人同士なんだから、当然だろ?支社長とかやめろよ。」
「無理。無理だよ。」
「ほれ、練習してみろ。」
「無理。」
「やれ。」
「無理。」
「言わなきゃ、仕事が始められねぇぞ。」
そう言って、あたしの頬を両手で包む道明寺。
 
なにすんのよ!
「離して!」
と道明寺の手を外そうとしても、びくともしない。
道明寺の顔が至近距離。
あたしは、もう見ていられなくって、目をつぶって口を開いた。
「司さん!!」
 
すると、道明寺があたしを見つめたまま手を放し、
「合格。」
と言って、すっごく嬉しそうに笑った。
 
 
すっごく、ドキドキしちゃっているあたし。
なんで?どうして?
しっ、仕事に来ているんだからっ、
変にドキドキさせないでっ!


 

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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

いつもありがとうございます(^^)

  1. 2016/11/11(金) 22:43:32 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
拍手、コメント、ありがとうございます。

楽しみにしてもらっていると言っていただけるだけで嬉しいです。
今書いている変装(笑)ネタが、一番初めの妄想だったんですよ。
ここまで来るのに時間がかかってしまった。。。

そして、今から鈍感つくしを徐々に追い込んでいきます(笑)。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/11/11(金) 08:44:00 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/11/11(金) 08:08:17 |
  2. |
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