花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

あたしが立ち上がるのを見て、相手方の秘書さんは、当然焦ったようだ。
そんなこと、知ったこっちゃないっつーの。
西田さんは、あたしを止めない。
あたしが動いてもいいってことだよね。
道明寺も、いつも通りでいいって言ってくれてた。

パーティーのパートナーなんて、道明寺が引き受けたがる訳がない。
道明寺は女嫌いだし・・。
それに、今の道明寺はあたしの・・恋人なんだもん。
他の女性なんて、必要ない・・よね?
 

あたしは、いったん廊下に出て、それから、隣室のふすまを開けた。
 
その瞬間に、こちら向きに座っていた高田社長とその娘さんは、目を見開いてあたしを見た。
「君、失礼じゃないか。秘書が突然、挨拶もなく入室して来るなんて。」
 

振り返った道明寺に、あたしは思い切って右手を差し出して、
「司さん、もう帰りましょう。」
と微笑んだ・・・つもりだけど、やばい、顔が引きつりそう。
 
すると、道明寺がすっとあたしの手をとり、立ち上がった。
「御社との提携とパートナーの件を合わせて、お断りします。西田、あと頼んだ。」
 
振り返ると西田さんが立っていて、道明寺にお辞儀をしている。
あっという間に、道明寺に手を引かれ、あたし達は料亭を後にした。
 

 

外にでると、道明寺が笑って、
「お前、最高!」
とあたしを抱きしめた。
 
あまりに驚いて、固まってしまったあたし。
道明寺は、ぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
息が苦しくなって、道明寺の背中を叩いた。
 
「苦しいって。」
「わり。ごめん。あんまりうれしくて。」
「これで良かったの?」
「予想以上の出来。」
「予想って何よ。」
「お前が乗り込んでくるとは思わなかった。もともと、娘を連れてくるんじゃないかと思ってたんだよ。会食は秘書抜きでっていう場合は大抵そうだからな。適当に、お前を紹介して、断るつもりだったんだけどよ。まさか、お前が乗り込んでくるとは予想外。」
 
そっ、そうだったんだ。
あたし、やり過ぎた??
だって・・、だって、なんか嫌だったんだもん。

「やり過ぎじゃねぇよ。娘を出してくるような会社とは組まないのは俺の方針。だから、いいんだよ。」
「本当に?」
「あぁ、それに、俺はめちゃうれしかった。」
「うれしい?」
「やっぱ、ああ言う時には、好きな女を見せびらかしてぇし?それに、その女が自ら、迎えに来てくれるなんて、最高!」
 

ふふふ。
何言っちゃってんだか、こいつは。
「好きな女」って何よ。
あんた、なんか時々変なこと言うけど、あたし達は偽装恋人ってやつだよ。
分かってる?
 
 
 
それから、あたしたちは、手をつないで、夜の街を歩いた。
道明寺は終始ご機嫌。
何故か、あたしもご機嫌。
 
こいつってば、
「今日の記念に、何か買おう。」
とか、
「あぁ、あのセリフ、録音しとけばよかった。」
とか言っている。
 
その言葉を聞いていると、あたしもだんだん、どうでも良くなってきた。
道明寺とつないだ手。
本当の恋人じゃないけれど、すっごく温かい。
こいつって、体温高いんだ。
9月の夜はちょっと寒くなってきた。
それなのに、あたしは今、すっごく温かい。
 

道明寺が嬉しそうにしていると、何故かあたしも嬉しくなる。
道明寺のために、なんでもしてあげたくなる。
あたしって、本当に世話焼き気質なんだなぁ。
 
 
あたしは、恋人なんていたことがないからわからない。
好きな人だって、いたような、いなかったような。
今までに、告白されてデートぐらいはしたことはある。
でも、いつも「なんとなく違う」って思ってしまって、お付き合いに至ることはなかった。
手をつないでも、温かいなんて思ったことはなくて、むしろ嫌悪感があるぐらいだった。
なのに、道明寺の手はずっとつないでいたいと思う。
どうしてなのかな。
 

 
優紀が言っていた。
「つくしは慎重過ぎるんだよ。付き合いを始めてみないと分からないことってたくさんあるよ。それに、私、思うんだけど、キスしたら分かることだってあると思う。キスして初めてわかるんだよ。この人が好きだって。」
 
ふと、そんな言葉が頭をよぎる。
「キスして初めてわかる」こと・・・。

 
隣の道明寺を見上げる。
あいつもあたしを見つめてる。
あいつの口元が気になっちゃう。
 
って、あたし、何考えてんの??
あたしは頭がおかしくなっちゃったのかも知れない。



 

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つくしちゃん、キスなんてしなくても、そろそろ気付いた・・かな?
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

いつもありがとうございます(^^)/

  1. 2016/11/15(火) 21:42:51 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
拍手、コメントありがとうございます。

素人のお話しに、面白いと言っていただけてうれしい限りです。
次の28話はですねぇ。
昨日まで思っていたお話しと、ちょっと方向を変えてしまった・・。
今までいただいたコメントを読んでいたら、なんとなく変えたくなったというか。
なので、さっきほどから、PCの前で奮闘中。
納得いく展開が書けるといいな。

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  1. 2016/11/15(火) 18:12:15 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/11/15(火) 09:24:22 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/11/15(火) 05:28:34 |
  2. |
  3. [ edit ]
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