花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

___滝弁護士事務所  20時。

カチャ。
開いたドアの向こうには、道明寺ホールディングス副社長 道明寺司。

晴れて?私の恋人となった道明寺は、約束した日には必ずここへ迎えに来る。


「牧野、彼のお迎えだよ~」
と所長の留美子先生。

もうっ、恥ずかしいったら。
外で待っててって言ってるのに、どうしていつも来ちゃうのかしら。

「きゃーっ、道明寺さん、今日もかっこいいです!」
と言うのは事務の麻衣ちゃん。

「道明寺さんて、牧野のどこがいいの?」
「牧野は、絶対に彼氏はいないと思ってた。」
と言うのは、先輩弁護士の岡部さんと八木さんだ。


道明寺と恋人関係になって、2週間が過ぎた。
恋人という立場になってから、道明寺は私の職場に堂々と現れるようになって、今やすっかり馴染んでいる。

「彼女の全てが好きなんですよ。一目惚れです。」

だーっ。もうっ。この人は、何てこというのよ、皆の前でっ!
ほら、麻衣ちゃんの目がハートになってるし。
先輩たちも、君、大丈夫か?みたいな顔してる。
留美子先生は、ただたただ笑っているけれど・・。


付き合ってみて気がついたこと。
道明寺はとっても心配性。
今まではかなり遠慮していたみたい。
恋人になった途端に、事務所に出入りしたがるわ、マンションの鍵は欲しがるわ、セキュリティーがなってないから引っ越ししろとか言い出すわ、大変だった。

「しかし、牧野の恋人が、道明寺司さんだとはねぇ・・」
そういって笑う留美子先生。


本当にねぇ・・・。
私と、道明寺司の組み合わせ。
この組み合わせって、本当にアリエナイと思うんだけど、だからと言って、今更別れるという選択肢はない。
タマさんと約束したからっていうだけじゃない。
タマさんの言葉は私の背中を強く推してくれたけど、それだけが理由じゃないの。

会う度に思うんだ。
この人が好きだって。
この心配性なところも、結構嫉妬深いところも。
タマさん曰く、私以外の女性は目に入らないところも・・全部。

私が幸せにしてあげなくちゃって、思っちゃうの。
今思えば、私も一目惚れだったのかもしれない・・なんて思ってる。

だから、私は、私なりに前向きに考えているの。
____彼との『結婚』について。


一番のネックは仕事。
彼はいずれはニューヨーク勤務になるらしい。
道明寺ホールディングスの本社はニューヨークにあるから、それは当然よね。

彼は私の仕事を尊重してくれている。
結婚しても、仕事は続けられるように応援すると言ってくれた。
だけど、実際彼が海外に行くのであれば、今の仕事をそのまま続けることはできないのは明らか。
だからと言って、仕事を取って、遠距離恋愛や、別居生活なんてとても無理だ。

そんなことで悩んでいる私に、留美子先生が言ってくれた。
「もし、道明寺さんとの将来を考えるのなら、アメリカのロースクールに留学してみてはどう?」


タマさんは、『道明寺の妻の役割は、彼に愛されること』なんて、破廉恥甚だしいこと言ってたけれど、私はどんな形であれ働きたいし、それが彼を助けることになるのであればそうしたい。
滝法律事務所に就職したのは、留美子先生の地域密着型の仕事ぶりに感銘を受けたからだった。
だけど、私が道明寺を選ぶということは・・私の弁護士人生も変わるということ。
それが怖いわけじゃない。
何かを得るために、自らが努力をするということは、私の得意分野。
昔から、真面目だけが取り柄だから・・私。


「私の友人で、日本の法学部を卒業後、アメリカの企業で働いている女性がいるの。今度、日本に来るみたいだから、その人の話を聞いてみる?きっと、今後の参考になると思うわよ。」
「ありがとうございます。是非お願いします。でも、このことは、まだ道明寺には黙っていてくださいね。きちんと決めてから伝えたいので。」
「了解!けど、道明寺司って、ああいう男だったのね。メディアでは冷たそうに見えたけど、すっごく優しいじゃないの。牧野、いい男見つけたわね。」
そう言って、留美子先生がウインク。

どっちかって言うと、私が見つけたというよりは、彼が見つけてくれたという感じなんだけどな。
でも、そうかも。
この出会いは、運命・・かもしれない。

それならば、私自身が、この運命に従って人生のSwitchを切り替えるのも、今、という気がした。



*****



「牧野!こっち。」
「はぁ、はぁ・・遅れて・・申し訳ありませんっ・・」

「大丈夫よ。私たちも今来たところなの。」
「そうでしたか・・・ふぅ・・良かったです。」

「牧野、こちらが、以前に話ていた、楓社長。ニューヨークで会社を経営しているのよ。」
「初めまして。牧野つくしです。今は、弁護士2年目で滝弁護士事務所でお世話になっています。」
「初めまして、牧野さん。どうぞ、お掛けになって?」
「はい。失礼します。」

私は今日、留美子所長から、日本の司法試験に合格され、現在はニューヨークで会社の経営に携わっているという楓社長を紹介してもらった。
道明寺とのこれからを考えるにあたって、私の弁護士としての能力をなんとか生かせないかと思っていたから。
実際に海外で働かれている女性の意見を参考にしたかったんだ。



「そう。それなら、アメリカのロースクール留学はいいかも知れないわね。その上でニューヨーク州の弁護士資格をとれば、あちらで仕事もできるし。あなたのキャリアにもつながるわ。それで、その彼は何て?」
「いえ、まだそんな話はしていません。彼が海外へ行くかどうかも分かりませんし。でも、それに備えておきたいというか・・。」
「そうなの?きっと、行くわよ、ニューヨーク。」
「え?」
「楓、決めつけちゃだめよ?」

なぜか、留美子所長がクツクツと笑っている。
そして、楓社長は、私に興味津々の様子。

「それで?プロポーズはされているの?」
「はい。一応・・。」
「一応って?どういうこと?決めかねているの?」
「いえ、そんなことは。仕事のこととか、きちんと自分の考えがまとまったら、お受けしようと思っているんです。」

そんな私の態度に、うーんと楓社長が頭を捻った。

「何をそんなに悩むことがあるのかしら?」
「ですから、彼と結婚した場合のその後のこととか・・」
「何も問題はないじゃない。すぐに結婚したらどうかしら?それから準備を始めた方が、都合がいいわよ。ビザを取得するのも大変よ?実際、ロースクールの願書受け付けは12月からだと思うから、今から準備してギリギリだわ。」

確かにそうだとは思うんだけど、私は元々じっくり悩むタイプ。
楓社長のように、即決という訳にはいかない・・。

「何か他に不都合があるのかしら?例えば、彼に何か問題があるとか?」
「いいえ、そんなことはありません。」
「彼のことが好き?」
「はい。」

楓社長は満足そうに頷いている。

「彼が海外勤務になったら、一緒に行くつもりなんでしょう?」
「そうですけど、まだ、海外勤務になると決まっている訳じゃなくて・・」
「それでも、あなたが留学することはマイナスにはならないわ。結婚して、留学をしたらいいのよ。そうよ。そうしなさい。私が協力するわっ!」

って、まだ道明寺に何も相談してないのに。
結婚のことも、まだ返事なんてしてないし。
道明寺の転勤が決まった訳でもないのに、いきなり留学なんて言ったら、道明寺がびっくりしちゃうわ!
万が一、私だけ留学することにでもなったら大変だよっ。

だけど、楓社長は、やけに乗り気だ。

「いくつかの大学のパンフレットを準備しないといけないわね。」
「あ、ニューヨークでの住まいは、私も提供できるわよ。彼が頼りなければ、私を頼ってもらって構わないわ。協力するから、安心してっ!」

「楓・・張り切り過ぎよ。ふふ。」

留美子所長が苦笑いをしてる。

「あら、こういうことは勢いが大切なのよ。」

得意げに言う楓社長をみて、私も留美子先生も笑った。
そして、楓社長のその言葉に、私もだんだんと覚悟がきまってきた。



道明寺に返事をしよう。
悩んでいるだけじゃ、先に進まない。
私からプロポーズ・・なんていうのもいいかも知れない。

彼をびっくりさせよう。
それから、二人の人生をじっくり話し合って・・・

そして、二人で幸せになろう。



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今度は楓さんのプッシュ(笑)。
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もう、陽が高く上がっている時間なのに、道明寺に何度も抱かれた。
求められるがまま受け入れて、ぐったりとした私を、彼がバスルームへ連れて行った。
丁寧に体を洗ってくれる。
疲れ切って指一本動かすこともできない疲労感に襲われているのに、敏感なところを触られるだけで、またピクリと反応する自分に驚いた。
バスルームから出ると、道明寺が私の着替えを手伝ってくれた。
というか、ほとんど彼がしてくれた。
もう文句を言うこともできずに、彼に全てを任せている私。


体に力が入らない私は、彼に抱っこされて、初めて寝室から外に出た。
と、そこは・・何なのここ?という位に広いお部屋。
天井から床までつながる大きな窓ガラスからは、もう昼の日差しが差し込んでいて、そこから見える広大な敷地は、とても東京とは思えない。
さっきまでの寝室もバカみたいに広かったけど、この部屋はなんなの?
リビングスペース?
ホテルのロビーかと思うわよ。

そのリビングスペースはさらっとスルーされて、次に扉を開けると、長い廊下。
そこを道明寺に抱かれながら、どんどん進んでいく。
何よ、ここ。博物館なの?
ところどころに、ヨーロッパ彫刻が置かれている。
あ、美術館なのかも・・。

道明寺が大きな扉の目の前に立つと、両サイドからメイドさんらしき人が出てきて、恭しくドアを開けた。
そこは総大理石のダイニングルーム。
これでもかっていう位に長いテーブルが置かれていて、私はそのテーブルの一角に降ろされた。
道明寺は私のすぐ横に腰を下ろす。
壁際には、ズラリとメイドさんが並んでる。
まさか・・・こんなところで食事をするんじゃないよね?


すると、お年寄りのお婆さんが出てきて、
「坊ちゃんは、こちらへ。」
と道明寺に上座を勧めていたけれど、彼はそれを軽くスルー。
「こいつの面倒見るから、ここでいい。」

するとお婆さんが、やれやれと言った感じで私を見たの。
ひゃっ、恥ずかしすぎるっ。

「私・・大丈夫だから、道明寺はあっちに座って・・」
「何が大丈夫なんだよ。足腰立たねぇくせに。」
「ばかっ。何てこと言うのっ。」
「本当のことだろうが。俺のせいだから、俺が世話する。」
「ちょっとっ、大きな声出さないでっ!」
「お前の声のがうるせぇよ。」

「何ですか、いい歳した二人が、盛りのついた若者のような会話して。」

はっ?
盛りのついた・・若者・・・
いっ、いやーっ。
お婆さんったら、何てこというのっ!
だいたい、どうしてこんな広いところでご飯なのよっ。
皆んながジロジロ見てるじゃないのっ!

なーんて思っていたのに、道明寺が切り分けてくれたお肉をフォークで口に入れられれば、凄く美味しくて、彼がパンをちぎり私の口に運ぶものだから、反射で口を開けてしまう。
そんなこんなで、すっかりお昼ご飯を堪能してしまった私。
だって、おいしいものには目が無いのよ。
朝ごはん食べてなかったし・・。

ご飯を頂くことに夢中になって、道明寺が優しく私のお世話をしてくれるのを、まわりのメイドさんがあんぐりと口を開けてみていたことにも気づかなかった。



昼食が終わると道明寺はスーツに着替えた。
私はベッドに腰かけて、そんな道明寺を観察する。
彼はスーツがとても良く似合う。
彼のために作られた、体に沿ったデザイン。
思わず、見惚れちゃう。
それに、男の人がネクタイを結ぶ姿って、すごくいいのよ。うん。

「俺はこれから、仕事行かなきゃなんねぇけど、早めに帰るから、夜まで待っていてくれないか?」
「どうして?一人で帰れるよ。」
「だめだ。心配だ。」
「心配って・・」
「とにかく、帰りは俺が送っていくから、俺が帰るまではここでゆっくりしていてくれ。」
「・・・う・・ん。分かった。」

道明寺の目を見れば、絶対に折れそうにないことは容易に予想ができて、私は結局このままその場に残ることになった。
行ってらっしゃいのキスをして、道明寺を見送った。
なんだか、これ、新婚さんみたいじゃない?



道明寺がいなくなってから、お部屋にお茶を運んできてくれた先ほどのお婆さんと仲良しになった。
お婆さんはメイド頭のタマさん。
道明寺が生まれる前からこのお邸に努めているんだって。
何も分かっていない私に、いろんなことを教えてくれた。

ここは、道明寺家の本宅。
広いと思ったこの部屋は、道明寺の私室で。
私たちが結ばれたのは、道明寺の寝室。

このお邸では、バスの用意も、着替えの準備も、リネン替えも、全てメイドさんが行っている。
だから、食事が終わった時には、寝室はすでに清掃がされていて、私たちが汚しまくったであろうリネン類は全て取り替えられていた。

何もかもが、想像を絶するスケール。
理解できない世界。


覚悟はしていたんだけどなぁ。

道明寺ホールディングスは日本トップクラスの企業。
その御曹司と付き合うということ。
だけど、結局、私が想像できるレベルじゃ無かったのよね。
これほどまでとは・・。

このお邸の規模、半端ないよ?

あいつ・・結婚だなんて・・。
でも、あの口ぶりは冗談だなんて思えない。
そのまま頷いていたら、明日にも入籍しそうだったもの。


例えば、彼と結婚したら・・?
私もここに住むの?
メイドさんのお世話になって、あの大きなテーブルでお抱えシェフが作った料理を毎日食べるの?
掃除も洗濯もお任せで、
じゃあ、私の仕事って何になるんだろう?
彼の妻って、一体、何を求められる訳?

あーもうっ。
道明寺のことが好きだって、本当にそう思えたのに。
好きになった男は、やっぱりとんでもない男だった。
もう、どうしたらいいのか、分からないっ。


と、そこへ。

「何をそんなに悩むことがあるんだい?」
「え・・あ、タマさん。」

いたんですか・・。

「道明寺家の若奥様の仕事が知りたいのかい?」
「はい。どう考えても、私がお役に立てることはないと思うんです。」

地位も、名誉も、美しさも、何もない私・・。

「あれま。何を言うのかねぇ。この子は。道明寺家の若奥様に必要な仕事なんて一つしかないよ。」
「え?それって、何ですか??」
「知りたいかい?」
「是非っ。」

「それは、若旦那様に愛されることだよ。」
「はい?アイサレル??」
「ああ。そうさ。それは、どうやら、あんたにしかできないことだよ。」
「え?」

「あんたは、坊ちゃんの想い人なんだろ?」
「は・・い。」

や・・自分で言うなんて・・照れる。

「なら、何も心配いらないよ。」
「でも・・」

「これだけは言っておくよ。後にも先にも、坊ちゃんがこのお邸に女性を連れて来たのは、あんたが初めてだよ。もっと言えば、坊ちゃんが、女性に興味を抱いたのも初めてだね。」

「ええ?」

「つまり、あんた以外に、坊ちゃんが夜をともにする女性はいないってことだよ。」

ん?ちょっと待って。
一体、それはどういうこと?

「あんたを逃したら、この道明氏家は絶えるよ。」
「へ?」
「あの潔癖で、今まで女性を毛嫌いされていた坊ちゃんが、女性をお邸に連れて来て、自室の寝室に連れ込むなんて・・」
「連れ込むっ!!」
「奥様が聞かれたら涙を流して喜ぶよ。」
「え?」
「何をすっとぼけてんだい。坊ちゃんが、その気になった女性は、あんただけだって言ってんだよ。」

へ?
ええーっ!?
ちょっと、待って。
だって、道明寺司だよ。
恋人なんて、今までたくさんいたんじゃないの?
昨日だって、その・・・私のこと、ちゃんとリードしてくれてたんだよ。

それって・・・それって・・・
道明寺も、初めてだったってこと・・?

・・・・本当に?
信じられない・・・・・・。


「あたしゃ、初めて見たんだよ。坊ちゃんがあんなに楽しそうに食事をなさるのを。だから、坊ちゃんを見捨てないでやっておくれよ。」
「やだ・・見捨てるだなんて・・」
「もしも、坊ちゃんを捨てるようなことがあれば、このタマ、命を絶つからね。」
「え・・?」

「あんたが、坊ちゃんを捨てたら、あたしゃ、死ぬよ。」
「ええーっ?どうしてっ!!」
「坊ちゃんは、あたしの孫のようなもんだからね。あたしゃ、確信したよ。あたしの後を任せられるのは、あんたしかいないってね。」

いやいや・・そんな。
急に、そんなこと言われたって・・・。


「坊ちゃんを幸せにできるはのは、あんただけだよ。」

そう言って、タマさんがポロリと涙をこぼした。

「後生だよ・・つくし・・・。」
「タマさん、そんな・・泣かないでください。」

私だって、道明寺を幸せにしてあげたいと思ってる。
それなりに覚悟をして、彼に抱かれたんだから・・・。


「タマさん。大丈夫です。私・・頑張りますからっ!」
「そうかい・・頼んだよ!」


私って、情に流されやすいのよね・・・。
何てこと約束しちゃってるんだろう。

でも、私の両手を包むタマさんの手を振り払うことなんてできなかったの。

なんだか変なことになっちゃった。
いつの間にか、道明寺との結婚に向けて前向きに考えようとする自分がいる。

不思議・・。

この広いお邸も、たくさんのメイドさんも、何もかも。
全てをひっくるめて、道明寺司を受け入れてあげたいな・・と思った。


その時、タマさんが下を向いたまま、べーって舌を出して笑っていたことなんて、全く気がつかなかったんだけどね。



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暑いですね~。
結婚に向けて、タマさんがつくしをプッシュ!
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Sexってこんなに激しいものなの・・?


道明寺に何度も何度もつき上げられて、もう息もできなかった。
だけど、止めて欲しいとは思わなかった。
痛いけど、辛いけど、だけど、道明寺のと繋がっていたい。
もっと、もっと私を求めて欲しい。
そんな気持ちになった。

獣のように、私の体を舐めまわす道明寺。
乱暴に扱われているようで、そうじゃない。
一つ一つの動作が確かめるようで、私の反応をみて動いてる。
私はその動きに翻弄されて、ただただ喘ぎ、道明寺から与えられる刺激に身を任せるしかなかった。

初めてだなんて言ったら、引かれちゃうかと思ったけど、そんなことはなかった。
大切にするって言ってくれた。
それが、どんなに嬉しかったか・・。

道明寺のモノが挿入されて、凄い痛みに体にが割れそうで、彼から離れてしまわないように、必死に彼にしがみついた。
私は今日、爪を立てるっていう意味を知った。
それは、体も、気持ちも繋がるということ。
私が感じた幸せな痛みを、道明寺も感じてくれたと思う。

彼が私の上に落ちてきた時に、「好きだ」という言葉が聞こえたような気がする。

道明寺から、『惚れた』とか『一目惚れだ』なんて言われたことはあったけど、『好きだ』と言われたことはなかったと思う。
その言葉は、私をとっても幸せな気持ちにしてくれた。
だって、私にも道明寺のことを好きだと思っていたから。
同じように思ってくれることが嬉しい。
そんな幸福につつまれながら、私は意識を手放した。



ようやく意識がが戻った時には、私は道明寺の腕の中で眠っていた。
目を開けると、道明寺の胸板が見えて、現実を把握する。
私は、この人と・・。
でも、不思議と恥ずかしいとかそういう気持ちはなくて、この人を受け入れることができた喜びの方が大きかった。

あぁ・・私、この人のことが好きだなぁって、そう思った。

「私も、好きだよ。」

そう呟いてみたら、頭の方から声が聞こえた。

「初めから分かってんだよ。」

へ?
焦って顔を上げてみると、道明寺が私を見てる。
起きてたんだーっ!

急に頰が熱くなった。

「起きてたの?」
「いや、ちょっとだけ寝てた。」
「今、何時?」
「ん・・10時前か。」
「やだ、だいぶ寝ちゃった・・」

自分の告白が恥ずかしくて、どうでもいい時間の話なんてしたりして。

道明寺の視線を避けて、彼の胸板ばかりを見つめていたら、いきなり左手が掴まれた。
私の左手の薬指を何度も確認している道明寺。

「どうしたの?」
「エンゲージ・・・どんなのがいい?昨日見てた、一粒ダイヤがいいのか?」
「え?」
「俺は、弟とは違うから。まずは、エンゲージを用意したい。」
「は?」
「悪りぃけど、会費制のウエディングは無理だな。それなりにやらねぇとダメだと思う。」
「いや・・ちょっと・・」
「マリッジは、俺がデザインしてもいいか?世界で一つだけのものに拘りたい。」
「マリッジ・・・」
「式はお前の希望を聞くよ。ドレスは、どうしたい?」
「ドレス・・・?」
「女は、そういうの拘るんじゃねぇの?俺の姉貴はそうだったぜ。」
「いや、私はそういうのは・・」

って、ちがうっ!
ちょっと、待って、この会話の流れ・・
これって、結婚のことを言ってるんだよね?
間違いないよね?
ええーっ。早いよ、早い!早すぎる!!

「入籍だけはしちまうか?披露宴は場所と招待客のことがあるから、秘書と相談しねぇと。」

入籍っ!?
披露宴っ!??
だーっっ!!

「ちょと待って。道明寺っ!!」
「なんだよ。」
「えっと・・それって、結婚のことを言ってる?」
「それ以外に何がある?」

そういえば、この人は、初めから私と結婚したいと言ってた。
だけど、私はまだ、この人はとお付き合いをしたいというレベルなのに・・。

「まだ、結婚なんて早すぎるよ。だって、私達、昨日付き合い始めたばかりだよ?」
「付き合ってる日数なんて関係ないだろうよ。元々見合いって、結婚前提じゃねぇの?」
「だから、お見合いは断ったじゃないの。」
「俺のこと好きだって言ったよな。なのに、結婚のできない理由って何だよ。」

「何だよって・・。だって、結婚は、付き合っていくうちに、その・・自然に・・かなって思うし。ほら、前も言ったけど、仕事も中途半端で、まだ結婚生活をできる状況じゃないの。」
「仕事を辞めろとは言ってない。生活は、俺がフォローするから。」
「でも・・」
「悩む必要ないだろ?」

何だか、押し切られそうだけど、でも、本当に、こんなにすぐ結婚のを決めるなんて、無理だよ。


「ねぇ。お願い。もう少しだけ待って。」
「・・・。」
「付き合い始めたの昨日だよ?まだ恋人期間でいいじゃない。ね?」
「・・・恋人期間?」
「そっ、そう。今まではお友達だったから、次は恋人。その先に結婚だと思うの。」

じーっと道明寺のを見つめると、道明寺が参ったというように目に手のひらを当てた。

「はーっ。ったく。この俺のプロポーズを2回も断るなんて、アリエねぇんだからな?」
「はい・・ごめんなさい。」
「じゃあ、それなりに、反省してもらう。」
「え?」


道明寺が私の胸に顔を近づける。
小さな胸の谷間に顔を埋める。

「きゃっ、何するのっ!?」
「何って、ナニだろ?1回じゃ、足りねぇよ。」
「だぁーっ。バカッ!野獣。」
「これが普通の男だと思うぜ。」

両胸が道明寺の手の平の中。
彼の頭を押し戻そうとしても動くわけがない。

「お前の胸、すげぇ好き。」
「あっん。小さいから、あんまり見ちゃダメ・・・ひゃっ!」

道明寺に乳首を甘噛みされた。

「あっ・・」
「これ、好きだろ?」
「違うしっ!あんっ。やっ・・。」

胸を吸い付かれたと思ったら、今度は耳元にを吸われた。

「ひゃっ・・」
「これも弱いな。」
「はぁっ・・やっ・・やめて・・」
「止めない。」

どんどん私達の弱いところを攻めてくる。
今朝1回しただけなのに、どういう訳か、道明寺は私の体を自由に操っている。
触れられただけで、濡れていくのがわかるぐらい・・。

「さっきはごめん。夢中になりすぎた。今度は、お前も一緒にイコウゼ?」

えっ・・いこうぜって・・どこに??



それから、私は初めて知った。
繋がったまま導かれる、その先の世界。
その世界には、本当に二人しか必要なくて、身体中が痺れて、何も考えられなくなるぐらいに恍惚とする。

広いベッドの上で、獣のように愛し合う。
後ろから突き上げられる快感は私の脳まで駆け上がった。
二人が汗にまみれていることも、キスをする度に唾液が流れることも、何も気にならない。
道明寺が欲しくてたまらない。


「牧野・・牧野・・・牧野っ!」

名前をを呼ばれただけで反応して、彼をギュウギュウに締め付ける。
力を抜こうと思っても、抜けないの。

彼から与えられる刺激が閾値を超えた。

頭の中が真っ白になって、全身が痺れて震える。


私は、道明寺と同じ世界にイクコトができたみたい。
それは、女として、これ以上ない喜び。



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この先、収束させていきたいのですが、まだ展開を悩み中・・。
連休中は、不定期の更新になります。
皆様も、楽しい連休をお過ごしくださいね!
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牧野がシャワーを浴びている。
それを想像するだけで、ムラムラする。
制限時間は10分だ。
それ以上は待てない。
つーか、俺は十分待っただろ?
俺が今までどれだけ我慢していたのか、分かってんのかあいつ。

俺が後にも先にも、車の助手席に乗せたのはあいつだけだ。
二人きりで食事したのもあいつだけ。
映画だってあいつだけだ。
それなのに、俺の前で爆睡とかしやがって。
どんだけ、俺の忍耐を試してんだ。

極め付けは牧野のマンション。
どんだけ我慢したか。
どんだけ抱きたかったか。
ギリギリの理性を保った俺を褒めて欲しい。

だけど、これが限界だ。
牧野の脅えた目を見れば、自分がどれだけ焦っているのかが分かる。
今にも飛び掛かりそうな野獣に見えるんだろう。
だけど、それは嘘じゃねぇ。
今すぐ、飛び掛かりたいのを必死で耐えた。


10分ぴったりで迎えに行った。
もしも、まだちんたらシャワーを浴びていたら、そのままバスルームで抱く。
その覚悟で、ドアを開けた。
そこで、あいつはローブを羽織ってた。

俺としては、バスルームで抱いても良かったんだけど。
だが、こいつも10分で準備しようと思ったんだよな。
俺をこれ以上、待たせるつもりはねぇってことだ。

牧野がそんな俺を見て笑った。
獣上等!
もう俺からは逃げられねぇぞ。
俺は、牧野を抱き上げた。



「初めてだ」と言った牧野。
そうじゃないかと思っていたが、本当にそうだと言われれば、はっきり言って相当嬉しかった。

「上手に出来なかったらごめんね」って、何がだよ。
それは、どっちかっつーと、俺のセリフじゃねぇのか?
こいつを安心させてやることも、体をほぐしてやることも、出来るだけ優しくしてやることも、全て。
上手く出来なかったらごめんって、どう考えても俺のセリフ。


俺は、初めからガンガンに反応していた。
痛てぇぐらいに。
早く沈み込みたい気持ちを抑えて、優しく優しく牧野に触れる。
両手の指を牧野の髪に食い込ませ、そっと唇を合わせていく。
ゆっくりとキスを深め、牧野を安心させてやる。

俺だって、女と交わったことはない。
だけど、それは言わなかった。
お互い初めてじゃ、こいつが不安に思うだろ?


牧野の首筋に吸い付いて、俺の痕を付けていく。
所有の証を刻む満足感が押し寄せる。
バスローブの合わせを開き鎖骨に舌を這わせると、牧野がピクッと反応した。

ここが・・感じるのか?

思い切ってバスローブを広げれば、そこには牧野の白い体。
カーテンから透ける朝の光で、隠すところなく全てが見えた。
牧野は恥ずかしそうに、両手て顔を抑えている。

「すげぇ、綺麗だ。」
思わず出る本音。
「あんまり・・見ないで。」

牧野の両手を顔から反して、シーツに縫い付ける。
そして彼女の瞳を覗き込むと、すでに涙目で。
だから、言ってやりたくなった。

「お前のこと、絶対大切にするから。だから、俺に全部任せろ。」

大切にする。
優しくする。
だから、俺のものになってくれ。

牧野が潤んだ瞳で、コクコクと頷くのを見て、そのまま唇に食らいついた。
片手は牧野の手と指を絡め、もう片方の手は牧野の胸を弄る。

柔らけぇ。

胸を揉んでいるだけで、俺の下半身もガチガチになる。
乳房全体を揉み込んだり、その頂きを摘んだり・・
つないだ牧野の手に力が込められる。
感じてるなら、もっと攻めたい。

ピンクの頂きに吸い付いた。
すると、ビクンッと牧野の体が跳ねる。
自分が与える刺激で牧野が反応する。
そのことが、堪らなく嬉しい。

あちこちに吸い付いては、牧野の反応を楽しんだ。
時々、身をよじって逃げようとするのを抑えては吸い付く。
太腿に吸い付くと、牧野の体に力が入った。
ぎゅっと足を閉じようとするのを無理やり開く。
そして牧野の中心に顔を埋めた。

女の秘部を初めて見たが、嫌悪感はない。
そこに吸い付くことにも躊躇はなかった。

「あっ・・いやっ・・」

初めて牧野が小さく拒絶した。
その言葉が俺を煽る。

嫌だと言われれば、それ以上に攻めたくなる。
嫌だと言う、その先に、牧野を連れて行きたくなる。

舌で刺激を繰り返し、牧野が感じるスポットを探し出す。

「あっ・・ああっ・・」
牧野の体が、ぐーっと強ばった後にだらんと弛緩した。
彼女の乱れた息づかいに満足し、顔を上げた。


牧野の顔を覗き込むと、息が上がって、トロンとした目つきで俺を見返した。

「キモチ良かったか?」
そう聞いてみたら、牧野がゆっくりと首を縦に振る。

こいつは、すげぇ女だ。
初めてのくせに、男を煽る。
俺を喜ばせて、有頂天にさせる。

素直すぎるその姿に、ますます溺れていく俺。
目尻にキスをして、また貪るようなキスに変えた。
キスをしながら、下半身を弄って、彼女の中心をなぞっていく。
そこを指で刺激すると、敏感になっている牧野はまた喘いだ。
一度達している牧野のナカに指を入れると、中はトロトロに溶けていた。

ドクンと下半身の質量が更に増す。
指を増やして彼女のスポットを探し、反応を確かめる。
出来るだけ優しくしてやりたくて、
もっともっと蕩けてから・・それだけを考えて夢中になった。


牧野の体に夢中になって、俺の興奮も止まらない。
可愛い胸の頂を、舌で転がし、牧野の喘ぎ声を聞いた。

「ど・・どう・・みょう・・じ・・・」

震えるような牧野の声。
我に返って、牧野を見おろすと、涙を一杯に貯めた牧野が言った。


「もう・・だめ・・・」

「もう、入れろってことか?」

コクコクと頷いている牧野。

「まだ痛たいかも知れねぇぞ?」
「痛くても・・いいの。お願い・・。」


俺の方は、いつでも入れたくて、準備は万端だった。
元々、温泉旅行を決めた時点で、避妊具は用意していた。
さっと避妊具を準備する俺を、ぼーっと見ていた牧野の目が大きく開く。

「えっ・・・それ・・入れるの?」

準備万端で牧野を見おろすと、不安そうな彼女。

「いまさら・・だろ?」
「けど・・」
「俺にしがみ付け。痛かったら、爪を立てろ。」

これ以上言ってても始まらない。
俺は、牧野の足を大きく開いた。
もう一度、指で中を確認して、それから、俺のモノを秘部にこすりつけた。
無意識なのか、逃げそうになる牧野の腰をぐっと引き寄せて、少し入れた。

「あっ。」

そのまま、ググッと進めたが、そこからはかなりきつい。

「いたっ・・あっ・・んん・・」

半分も入ってないのに、俺の下半身は興奮半端ない。
こうなると、今まで持ち合わせていた理性は吹っ飛んだ。
自分のことしか考えられなくなる。
彼女に優しくしてやることとか、そんな事が全て頭から消え、ただただ抱きたいという欲望に駆られた。

一気に彼女の奥まで突いた。

「ああっっ!!いたっ!!ううっ・・・」
「はぁっ、はぁっ・・牧野、全部・・くっ、入った。」
「あっん・・・壊れちゃうよ・・・」

初めての牧野の中はメチャクチャきつい。
どんなにほぐしても、これが限界だろう。
だから、許せ。

ゆっくりと腰をグラインドすると、牧野が首を横に振った。
だけど、やめてとは言わない。
グラインドするたびに、凄まじい快感が押し寄せてくる。

すげぇ、キモチいい。
止められない。

どんどん加速していく。
自分の汗が牧野に落ちても、止められない。
ここからは、理性では制御できない、どうしようもない世界。
ビジネスの世界に身を投じ、全て冷静にこなしてきた。
その俺が翻弄される世界。
俺は人間だったんだなという感慨が湧いた。


「んっ・・あっ・・やぁ!」

相当きついのか、牧野の小さな悲鳴が聞こえた。
だけど、止められないんだ。
ゴメン・・ゴメンな・・牧野・・。


ガンガンに攻め立てて、二人の皮膚が打ち合う音が部屋に響いた。

牧野がキモチいい訳なんてない。
そう思っても、ひたすら自分の欲望に囚われて、抽送を繰り返し、
もうダメだと思った時には、彼女をきつく抱きしめていた。


「好きだ。」

すでに意識がない牧野に、俺の告白は届いただろうか・・



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私も・・これが限界・・。
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牧野の弟が、静かに部屋を後にした。


俺は牧野の髪にキスを落とし、まじまじと彼女を見つめる。
俺の胸に頭を乗せて眠りこけている牧野。
色白で肌理が細かい肌。
赤い唇。
牧野の頭を腕に乗せ、おはようのキスをする。

起きねぇかな・・。

何度もキスを繰り返していると、牧野の眉間に皺が寄った。

「ん・・・。」
俺のキスから逃げるように、俺の胸に鼻を押し当ててくる。

たまんねぇ・・。


大体、弟が帰るまで待つとは言ったものの、本当に爆睡するとはな。
恐れ入った。
俺は、全く眠れなかったっつーのに。
だって、俺たち、恋人同士になったんだぜ?
そんなに無防備で大丈夫かよ。
いや、恋人だからOKなのか・・・。

弟は帰った。
部屋の時計は、朝5時半を示している。
俺のオフは昼までだ。
こうしちゃいらんねぇ。

俺は牧野を抱き上げた。
そのままマンションのドアを開ける。
近くにいたSPに目くばせをして指示をした。
このマンションのセキュリテイーは分んねぇが、あとは適当にやるだろう。

近くに待たせておいたリムジンに乗り込んだ。
昨日の夜中に呼びつけておいたんだ。
俺の恋人になった女を一時でも手放したくなかったから、抱き上げたまま座席に沈んだ。

まだ寝てやがる・・。


俺は一晩中考えていた。
弟が帰ったら、こいつを抱く。
絶対に抱く。
だが、どこで抱く?

あの部屋じゃ、やっぱムードに欠けるだろ?
あのベッドは壊れるかも知れねぇし。
つーか、ベッドが小さすぎて動けねぇんじゃねぇか?
やりたい体位とかもあるし・・。
バスだって、一緒に入れる大きさじゃねぇし。

何より、あのままいたら、片付けするとかなんとか言われて、俺のオフなんて終わっちまうかもしれねぇ。

メープルも考えたが、即却下。
俺は昼から仕事だし、抱いた後の牧野をメープルに一人残しておきたくない。
夜に戻るまで、俺の部屋をにいて欲しい。
俺の帰りを待っていて欲しい。
初めての今夜だけでも・・。

だから、俺は、昂ぶる気持ちを抑えて、邸に戻ることに決めた。
雑念なんて、何にも考えられないようにしてやる。
抱いて、抱いて、抱き潰して、
二度と、友達だなんて言わせねぇ。

俺のことしか考えられないところへ連れて行きたいと思った。



*****



んあ・・ふぅ・・・
はぁ・・なんだか柔らかくて気持ちいい。
体が沈み込むような心地よさ。
ここって・・どこ?

はて・・と疑問に思った途端に、意識が浮上する。
気が付くと私はフカフカのベッドの上。
絶対に、私のマンションじゃないっ!

うつ伏せに寝たまま、パチリと目を開けた。
目の前には、タオルでガシガシと頭を拭いている、バスローブ姿の道明寺が立っていた。

あれ?なんで・・?

「おっ、やっと起きたのかよ。」

んん??
キョロリと周りを見渡すと、そこは全く知らない部屋。
飛び起きるようにベッドに座り直して、ささっと衣服を確認すると、昨日のままだ。

「なんで?どうして、私、ここにいるの?ここ、どこなの?」
「あぁ、ここは、俺の部屋。弟は、朝一帰ったぜ。」
「えっ、あっ、そうだった。進、帰ったの?」
「始発の新幹線乗るとか言ってた。」
「はぁ・・朝ご飯ぐらい食べていけばいいのに・・。」

そういった私を道明寺が呆れたように見おろす。

「気ぃ使ったんだろ?」
「何で?」
「そりゃ、やっぱ・・・な?」
「やっぱって・・・え?」

なっ、なっ、・・・うっそー。
進ってば、何てこと・・変な気使わないでよーっ。

「昨日、約束したよな。覚えてるか?」

道明寺ってばすごい真剣。
覚えてるか?って聞いてるけど、覚えてるだろ?って脅してるじゃないの。

確認なんてしなくたって、覚えてるし。
忘れてなんかない。
だけど、あんまりにも急な展開で、どうしたらいいのかわからないのよ。

道明寺がベッドに近づいてきて、あたしの目の前に腰を掛けた。

やだっ。この人ってば、シャワーとか浴びちゃって、やる気マンマンじゃないのっ。
って、私ってば、昨日からシャワーしてないよっ。
どうしよう・・

ちょっとだけ後づ去った私の腕を道明寺が掴んだ。
私の頭を支えて、チュッとリップ音を鳴らす。

道明寺の瞳があたしの目の前で。
恐いぐらいの美形に見つめられて、私は動けなくなった。

もう一度、キスをされる。


熱い視線。
初めて・・道明寺を『男』として意識したのかも知れない。
昨日のキスは、優しい雰囲気だった。
自分を求めてくれる姿が可愛らしいなんてどうして思ったんだろう?

今、目の前の男性は、いつもと全く違う。
野生的。
狙った獲物は逃がさないという目の鋭さ。
豹のように、目を細めてねっとりと私を見つめて、いつ襲いかかってくるのか怖くなる。

私は、只々、彼を見つめ返すことしかできない。

「なんだ?」
「あの・・シャワー、して来ていい?」

「シャワー?」
「道明寺も浴びたでしょ?私も、昨日からシャワーしてないんだよ。」

黒豹の眼光が一瞬だけ弱まって、
仕方なさそうに、彼が私の腕を離した。

「10分だけ待つ。」
「え?」

10分って、やけに短くない?

「それ以上は待てない。限界。10分経ったら、迎えに行くから。」

うそぉ。
なんだか、どんどん追い詰められている気がする。

私は、サササッとベッドから降りた。
ちらっと、道明寺を振り返る。


豹だ。
黒豹。
黒豹が尻尾をブンブン振っているのが見えた。
お腹を空かせた黒豹が、ちょっと不機嫌になってベッドにいる。

____こわいっ!!


とにかく早く、シャワールームに行かなきゃっ。
って、シャワーはどこっ!?

キョロキョロしていると、背後から道明寺の声。
「その右側、入ったらバスだから。」

「ハイッ!」
私はもう振り返ることはせず、ダッシュで右側のドアに飛び込んだ。



はぁ・・はぁ・・はぁ・・
びっくりしたぁ。
いやいや、私だって覚悟はしていたんだけど。
起きたら、道明寺の部屋だし。
道明寺はシャワー浴びてるし。
やる気満々って感じだし。

今までの道明寺は、なんていうか、紳士的だったのかも・・。
手加減してくれてた・・?

はぁー。
そりゃ、そうよね。
ここまで待たせておいて、今更ね。

10分。そうだ、10分!

私は、ささっと服を脱いで、シャワーのコックを開けた。

ザーッと温かいお湯を浴びる。
その辺にあったシャンプーを使って、ボディーソープで体を洗っていたら、10分なんてあっという間だ。

だけど、その間にも考える。

初めてだって・・言った方がいいのかな?
そう言ったら、面倒くさいって思われる?
やめるって言うかな?

だって、今まで、こういう状況にならなかったのよ!
ううん。違うか。避けてたのかも。

大学時代に、付き合った男性はいた。
キスはした。
体を触られることもあった。
だけど、どうしても、それ以上の関係には進めなくて、素直にそう話したら、別れることになった。


今は・・どう?
怖い。
怖い・・けど、決して嫌じゃない。
道明寺に求められて、嬉しい・・。


シャワーを止めて、バスルームを出た。
体を拭いて、道明寺と同じローブを羽織る。
タオルで髪を乾かしていると、扉が開いた。


「10分経った。」
そこにいたのは、黒豹。

本当だったら、こんなところまで入って来る男を張り倒すべきなんだけど、どういう訳かそういう気にはならない。
むしろ、この余裕がなさそうな黒豹さんが、可愛らしく思えてきた。

怖くない。
道明寺だから・・大丈夫だ。


「普通、こんなところにまで入って来る?」
「逃げられちゃ、たまんねぇから。」
「逃げないって・・」

ププって笑ったら、すぐに抱き上げられた。

「猛獣みたい。」
「黙れ。」

道明寺の首にしがみついた。

全然、恐くない。


そのままベッドに降ろされて、道明寺と目が合った。
今度は私が、両手で彼の頬を包んでキスをした。

待たせちゃって、ごめんね。

それから・・

「あのね・・道明寺。私、こういうの、初めてなの。だから、上手に出来なかったらごめんね。」

そう言ったら、彼がほっとしたように笑った。
さっきまで、猛獣だったのに。

「上手かったら困る。」


それって、どういう意味なんだろう?
なんて考える暇はもうなかった。
そこからは、キスの連続で、そのままベッドに押し倒されて、気が付いたらバスローブは解かれていて。

もう朝の光がカーテンから漏れてきていることとか、
朝ご飯を食べてないこととか、
マンションはどうなってるのかとか、

本当は考えなきゃいけなかったことは、全部頭から抜けていて、ただただ、道明寺に翻弄されていった。



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むずかしいです・・。
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